TANNOY再会(5) エンブレムに紅をさす

 たかがエンブレム。されどエンブレムー。
 TANNOYという6文字は、わたしにとって永年の憧れでした。ⅢLZの右上には、斜めを向いたエンブレムが輝いています。ところが、寄る年波には逆らえず、色あせて(写真左下)いました。ここはピカリと金色に光ってもらわなくては困ります。紅をさして(再塗装して)、昔の容色に蘇らせました。 

 ドライバーを差し込んで、慎重にエンブレムを持ち上げました。
 エンブレムはプラスチック製で、文字の部分を塗装しているだけの、予想外にチャチなシロモノでした。
 重曹の液に漬けて油分を取り除きました。
 表面をサンドペーパーでこすり、平らにしました。 

 ホビー用の水性エナメル、パールゴールドを、平筆で塗りしました。

 余計に塗料が着いた部分は、ヤスリでこまかく修正しました。

 サランネットは、掃除機で掃除しました。

 サランネットをはめ込んだ枠をボックスから取り外して作業すれば完璧ですが、今回はとりつけたまま応急的な掃除にとどめました。
 重曹液をスプレーで散布して、汚れが浮き上がるのを待ちました。

 水洗いしてよく搾った雑巾で丹念にたたくようにして汚れを吸い取りました。
 期待したほどの清掃効果はありませんでしたが、とりあえずは完了としました。後日、ボックスの塗装とともに、再挑戦しましょう。