立山・室堂 雪の大谷と残雪の室堂平

 立山の山腹に広がる立山黒部アルペンルートの中継地点、室堂です。このシーズンは、室堂バスターミナル近くの雪で覆われた道が除雪されて、垂直に切り立った「雪の大谷」ができます。
 室堂には、剣岳登山やアルペンルートの通過点として何度も来ていますが、残雪は初めてでした。

 現在の壁の高さは11メートルでした。1か月前のルート開通直後の半分になってますが、そそり立つ壁には圧倒されます。

 チャイニーズやいろんな言葉が飛び交い、日本語は確実に少数派でした。

 防寒は十分にしていきました。しかし、快晴の青空に気温も10度と、ダウンジャケットでは暑いくらいでした。

 金沢のホテルから北陸道を立山ICまで走り、富山地鉄の終点、立山駅の駐車場に車を止めました。
 立山から美女平まではケーブル、そのからバスに乗り継いで1時間半ほどかかって室堂まで上がりました。

 立山ケーブルは、都会の通勤ラッシュ並みの満員でした。

 立山高原バスの窓から、称名滝が見えました。
 落差は350メートルもあり、日本一です。

 森林限界を超えて弥陀ヶ原を進みました。

 目の前に台形の立山が広がりました。

 堂々とした剣岳です。この方角からは、そそり立つ岩山のイメージはあまりしません。
 学生時代に登ったことがあります。もう怖くて、こんな山には登れません。

 室堂の喧騒を離れて、ツアー客はやってこない室堂平をみくりが池に向けて歩きました。

 みくりが池は、まだ氷に覆われていました。

 地獄谷からは煙とともに硫黄の臭いが昇ってきました。

 観光客はほとんどやってこない周回路の雪上散歩を楽しみました。

 昼を過ぎるとガスが昇ってきて、剣も姿を消しました。