奈良の2座に登りました。大和富士の別名をもつ額井岳(ぬかいだけ、812m)と、山全体がご神体の三輪山(467m)です。
梅雨の時期とは思えない青空が広がりました。ともに円錐形の山で上りっぱなし、下りっぱなしの山でしたが、歩行距離は合わせて10キロを超えました。実質標高差も730mほどになりました。
額井岳の麓にはきれいな棚田が広がっていました。はるか彼方には、高見山や三輪山などの関西百名山が連なっていました。
ほのかなピンクのササユリが、恥じらいながらの開花です。
三輪山の大神神社には、3連の茅野輪ができていました。わたしも作法に従って8の字を描きながらくぐりました。
【2019/06/24 08:13】
こんなに早い時間に、奈良・宇陀市の榛原にある額井岳の麓の十八神社までやってきました。
わたしは5時起きで、6時半にJR尼崎まで行き、仲間のOさんの車に乗せてもらいました。
向こうに額井岳のきれいな山容が臨めました。
振り返ればこの眺望でした。中央やや右寄りが高見山です。
ちょっとじめじめとした谷筋を登りました。汗が噴き出しました。
上りばかりでした。
【09:12】
小一時間で額井岳の頂上です。残念ながら眺望はありませんでした。
植林された杉の間を下りました。
【10:14】
快調に進んで2つ目のピーク、戒場山(738m)です。三角点はありますが、ここも眺望はありません。
ツルアリドウシです。漢字では「蔓蟻通」です。花博士のUさんと歩いていると、いろいろと教えられて楽しいです。
【10:50】
麓の戒長寺まで下ってきました。お葉つきイチョウの大木が境内を覆っていました。
早いですが昼飯にしました。
わたしはJR尼崎のコンビニで買ってきたおにぎりセットでした。
きょうは先を急ぐということで、バーナーは持ってきませんでした。
それでもM子さん恒例の手作りケーキや、Uさんの果物は回ってきて、おいしくいただきました。
ヒメレンゲの光沢のある黄色も美しいです。
ウバユリのつぼみが膨らんでいました。
この方角からは、額井岳にはピークが2つあるように見えました。右奥がピークでしょう。
道端にホタルブクロがぶら下がっていました。
アザミも鮮やかに輝いていました。
このシーズンの主役、カタツムリですが、これほど雨が少なくては戸惑っているのでしょうか。
いろんな色のアジサイが咲いていました。
さて、これは?
マタタビらしいです。ネコの好物です。
山麓の道は東海自然歩道の一部でした。道理できれいに整備された立派なトイレもありました。
「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」(万葉集)で知られる山辺赤人の墓がありました。
富士の高嶺って、大和富士だったのかと思いましたが、田子の浦はやはり静岡ですよね。
【12:11】
ほぼ予定通りに周回コースをスタート地点まで戻ってきました。
車で半時間ほどの三輪山に向かいました。
【12:58】
ご神体は背後の三輪山という大神神社です。
摂社の狭井神社が登拝口です。登山ではなく参拝ということです。
入山料300円を納めて、輪袈裟のような参拝証をお借りしました。鈴の音がチリンと響き、厳粛な気持ちになりました。
ここから先は神域で、写真撮影は一切禁止でした。
【15:13】
ひたすら階段を登り、下りして三輪山から戻ってきました。
最後に記念撮影して、冷たい素麺を食べて帰路につき、JR尼崎まで送ってもらいました。