阪神最高峰・大野山 紫陽花と岩めぐり

 阪神地域の最高峰という大野山(おおやさん、753m)に登りました。
 3日前に登った北摂の最高峰、深山(790.5m)よりは低いですが、高低差はコチラが勝ってます。登山道は木陰だったとはいえ、急登に汗がしたたりました。
 山頂からは360度のパノラマが広がっていました。向こうの山並みのポツリと飛び出しているのが、深山頂上の雨量観測所です。

 頂上には猪名川天文台がありました。
 頂上一帯の大野アルプスランドは道路工事などで休園中です。天文台も閉まってましたが、その周りは青い紫陽花が満開でした。

 きょうのわたしの昼飯は、自宅近くの水無瀬にある「パオ」で買ってきたパンでした。こう暑くては、食欲もわきません。これくらいでちょうどよいです。

 頂上から西に延びる尾根に沿って、太古の時代の火山活動の名残である「凝灰角レキ岩」という大岩が散在しています。
 ちょっと頂上辺りの散策のつもりでスタートした「岩めぐり」ですが、これが本格的ともいうべき山のルート。「神楽座」という岩までやって来たときは、帰りの登り返しが気になるほどでした。


 【2020/06/24 09:53】
 新名神の川西ICから猪名川町を縦断するように走り、水無瀬の自宅から1時間かからずに登山口の丹波篠山渓谷の森公園までやってきました。ところが、公園はまさかの水曜定休。駐車場に入れません。ゲート前のスペースにSくんのと2台、遠慮気味に止めさせていただきました。

 山仲間のSくん、M子さんの3人です。ご一緒するのは、3月初めに雪の雲取山に登って以来です。
 そろそろと、様子を見ながら引き籠り生活から脱却しようと思います。

 大野山へは車で登ることもできます(現在は閉鎖中)。わたしたちは、もちろん北側の高低差がもっともある正規ルートをたどります。

 初めは、気持ちのよい渓谷を詰めます。

 汗をかきかき急坂を登り、やっと尾根筋の歩きやすい道に出ました。

 【11:01】
 頂上近くの展望台が見えるとところまで上がってきました。1時間ちょっとと、快調なペースでした。

 大野山の頂上です。青い空が広がっていました。

 展望は抜群ですが、霞んでいるようです。向こうがポンポン山のはずですが、確認はできませんでした。

 山での「シュパー!」が離せなくなりました。とはいえ、きょうは車なのでアルコールフリーです。それでも乾いたノドにたまりません。

 M子さんの手作りデザートをいただくのも久しぶりです。オレンジピールが入った、ほのかに甘いケーキです。いつもごちそうさまです。

 紫陽花は、このところの好天続きで、ちょっと元気がないようです。

 仲間のホームグラウンドの羽束山など三田近郊の山が連なります。

 工事中の車道を下ると、腰掛け岩という大きな岩が現れました。

 【12:19】
 岩めぐりに出発です。

 白い米粒のような花が落ちているので見上げると、ネジキの花が咲いていました。

 「界九」岩です。宗教にでも関係があるのかと思っていると、もっと現実的でした。
 元禄12(1699)年、摂津・丹波国境の争いに奉行所から裁許が下り、国境を明示するために「界〇〇」と彫られた岩のことでした。「界十九」まであるそうです。 

 「花立岩」とネーミングされています。

 回り込みましたが、どこが花立なんでしょうか。

 「うるし岩」です。ピカピカに光っているわけでもないし、近くいにウルシの木でもあるのでしょうか。

 「大夫婦岩」です。近くにもう一つ岩があったので、そちらは子ども?

 ルートはどんどんと下ります。

 ネームプレートはなくなっている岩の多いです。

 これはわかりやすい「カメレオン岩」です。

 この後は、名前がわからなくなりました。

 「太鼓岩」という目玉の岩がこのあたりにあったようですが、見落としていました。

 「ふくろう岩」です。これはわかりやすいです・

 「おにぎり岩」は、青のりをまぶした三角おにぎりのようです。

 【13:11】
 車道に合流して、岩めぐりは終了しました。1.3キロほどの「遊歩道」でした。

 帰りは、日差しの中を車道を戻りました。

 【13:36】
 頂上近くまで戻ってきました。さて下りです。

 「こんなに急だったかな」とぼやきつつ、快調にすっ飛ばして、コースタイム半分の半時間ほどで下りました。

 【14:24】
 ゲートまで戻ってきました。
 暑い山登りとなりました。軽いハイキングのつもりが、予想以上に変化に富んだ楽しい1日でした。