「北山友禅菊」を見に行きました。
京都市の最北端、久多です。同じ左京区とはいえ、わたしが育った下鴨からでも車で1時間ほどかかります。
薄紫の海が広がります。茅葺屋根の民家とコントラストを描きます。
自生していた野生菊のチョウセンヨメナを、地元住民が京大農学部の指導で品種改良して栽培しています。この20年ほどで5カ所の約9千平方メートルに広がったそうです。
高校(京都府立洛北高校)の同級生に、久多から来ている友だちがいました。もちろん、自宅通学は不可能で、下宿していたはずです。今はどこで暮らしているのでしょう?
トンボが逆立ちしてポーズをとってくれました。
茅葺屋根を維持するのは大変でしょう。残念ながら朽ちかけているところもありました。
どちらを向いても涼しげな紫です。
京友禅の鮮やかさです。
ブンブンとハチが飛び交って、蜜集めに大忙しです。
農家民宿もあるようです。
車を止めさせていただいた駐車場は、「花束一束つき」でした。残念ながら、その花束を入れるバケツは、空っぽでした。
「京は遠ても十八里(約72キロ)」といわれる鯖街道の、若狭・小浜と京都を結ぶルートのひとつ、針畑越えのほぼ中間にあります。
京都市左京区久多宮の町