京都北山 50ん年ぶりの桟敷ヶ岳

 京都北山の桟敷ヶ岳(895.8m)に登りました。関西百名山の一峰で、全山踏破を目指しているSくんに付き合いました。
 わたしは、中学か高校生だったときに登って以来の50ん年ぶりの頂上でした。
 ご一緒したSくんの仲間のお一人は、なんと先日、傘寿(80歳)を迎えらえれたとか。びっくりするほどお元気で、お手本とさせていただきたいものです。

 暑くもなく、寒くもなく、おまけに風もなく、雲ひとつなく晴れ上がった最高の秋の一日でした。

 山頂直下からは、北東側の視界が開けました。蓬莱山から武奈ヶ岳と比良山系が臨めました。

 昼飯は、途中のコンビニで仕入れたそぼろ弁当でした。


 【2020/10/31 08:52】
 京都市内を抜けて賀茂川を遡り、雲ケ畑岩屋橋までやって来ました。
 しばらくすると、三田からやってきたSくんらも到着しました。京北から北山杉の里を杉坂-持越峠と経由するというとんでもない悪路を走って来たそうです。

 わたしの車は帰りを考えて岩屋橋に置いて、Sくんの車で志明院までやって来ました。車はここに置いて出発するつもりでしたが、おばちゃんが出てきて「駐車禁止よ!」。やむなくSくんは、駐車スペースを探して来た道をバックしました。こんなに広いのだから、何がしかの駐車料金なら支払うのに・・・。

 【09:25】
 志明院の脇から登山開始です。

 初っ端から倒木があいさつしてくれます。

 賀茂川の源流となる谷筋を登ります。荒れていて、歩きにくいです。ヒルがいないのが、せめてもの救いです。

 朽ち果てようとする道標です。
 わたしが中学生だったころは、理科の先生が会長をしていた山岳会などの道標がいたるところにありました。それが今では、ほとんど存在しません。

 六地蔵が祀られていました。

 【10:04】
 薬師峠までやってきました。ルートが荒れているのはここまででした。

 墓標が並んでいます。

 緩やかなアップ・ダウンをくり返してコースタイム通りに進みます。

 尾根筋を快適に進み、岩茸山と巻き道との分岐まできました。登る方の選択です。

 【10:52】
 岩茸山に着きました。眺望はなく、そのまま通過しました。

 カサコソと落ち葉の上を気持ちよく歩きます。

 【11:20】
 突然、視界が開けて、高い鉄塔の下に出ました。

 西を見ると、はるかに山並みが続いていますが、わたしは山名を特定できません。

 鉄塔から10分ほどで桟敷ヶ岳の山頂です。

 固定されていないプレートは、リバーシブルです。
 平安時代の惟喬親王が山上に高楼(桟敷)を構えて都を眺望したという伝説が山名の由来であるとされています。

 二等三角点は、見るも無残に削られています。国土地理院の「院」しか残ってません。

 頂上からも比良山系が臨めます。

 広い頂上です。思い思いの方角を向いて昼食にしました。ソーシャル・ディスタンスを意識したわけではありませんが。

 わたしのコンビニ弁当です。きょうはガス・バーナーを持ってきませんでした。サーモスの熱湯でインスタントみそ汁をつくりましたが、これで十分な温かさでした。

 【12:19】
 鉄塔まで戻り、祖父谷川の林道に向けて下山します。

 振り返ると、桟敷ヶ岳が斑に色づき始めています。

 谷底までとんでもない激下りでした。
 この後のカメラは、ダイヤルがずれてうまく撮れてませんでした。そんなことにも気づかないまま、転げ落ちないようにと慎重に下りました。

 【12:57】
 やっと林道まで下ってきました。ネットの隙間から脱出しました。

 祖父谷川に沿った林道を下ります。この辺りまで車でやって来ることが可能でした。岩屋橋にデポしたわたしの車を、もっと上に揚げておくべきでした。
 水の上の紅葉がきれいです。

 ベニハナヤマシャクヤクという絶滅寸前種の保護地です。5、6月に咲くそうです。

 長い林道を黙々と下ります。

 岩屋橋まで戻ってきました。

 【13:48】
 ここでゴールです。わたしの車でSくんの車を回収に行き、解散となりました。