ソパ・デ・アホのソパは蕎麦ではなくてスープ、アホはニンニクです。カステーリャ地方でポピュラーなスープです。
12日目に泊まったサン・ファン・デ・オルテガの修道院アルベルゲはペルグリーノにこれをふるまってくれることで有名でした。わたしもいただきましたが、古いパンがはいっているだけで、ニンニクのうま味があまり感じられない、ちょっと肩透かしの味でした。
ロス・テンプラリオスの私営アルベルゲには、きれいなレストランが併設されていました。メヌー・デル・ディア(日替わり定食)のメニューを見ると-と日本語ではなりますが、スペイン語ではMENU(メヌー)は定食のことです。そこにありましたソパ・デ・カステージャ(カステージャのスープ)が。
定食には普通はハーフボトルのワインが付いてきます。水やビールをセレクトすることもできます。赤ワインを飲んで待っていると、出てきました。オレンジ色がかったとろみがついたスープでした。古くなったボガティージョに使うような皮が厚くて硬いパンをニンニクが煮込んであるそうです。生ハムやチョリソーも沈んでいて、その塩味がアクセントになっています。念願のソパ・デ・アホに舌鼓を打ちました。
メニュー(巡礼定食)はたった10€でした。
定食はプリメロ・プラート(前菜)から1品、セグンド(主菜)から1品、これに飲み物、デザート、パンがついてきます。これでたったの10ユーロです。この日はセグンドにもプリメロからスパゲティ・ボロネーゼを選びました。こんな選択も可能で、自分の腹具合と相談することができます。
セグンドの1品は、ボリュームたっぷりのものが多いです。肉でも鳥でも2切れはついていて、ちょっと食傷気味でした。
とはいえ、スペインの料理は、ほとんどが口に合いました。毎日、20キロ、いやそれ以上も歩き、腹を空かせてテーブルに着きます。到着ビールのおいしかったこと。夕食は、キリリ冷やした赤ワインです。スペイン語でヴィーノと頼むと、きまってヴィーノ・ティント(赤ワイン)が出てきます。定食でヴィーノ・ブランコ(白ワイン)は別料金です。出発前は、白ばかり飲んでましたが、今はすっかり赤組に宗旨替えです。
パンも食べてます。
セグントも、プリメロからスパゲッティ・ボロネーゼです。安心していただけました。これくらいのボリュームがちょうど良かったです。
デザートはヨーグルトでした。
ボトルはきっちりと空になっていました。