なら100年会館で「ヴァイオリン大江馨の世界2022」を聴く

 通院の毎日が続いています。ちょっと気分転換したくなりました。
 車を奈良まで走らせて、なら100年会館中ホールで「ヴァイオリン大江馨の世界2022」を楽しみました。
 ピアニストの反田恭平がプロデュースするJNO(Japa National Orchestara)」のメンバーのリサイタル・シリーズのひとつです。反田が出れば満席ですが、前日でもチケットが取れました。

 バルトークの聴いたことがない作品ばかりのプログラムでした。
 コンストラスツ(クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのトリオ)、大江の無伴奏ソナタ、ピアノ五重奏曲と続きました。
 若いメンバーが、競うようにして全力で駆け抜けるような圧倒的迫力の演奏でした。
 3曲目は「4楽章までありますが、休みなしで演奏します」と大江。40分の長さを忘れて引き込まれました。

 シューボックス型のホールは、4側面がむき出しのガラスです。よく響きます。
 踊るようなクラリネット(コハーン・イシュトヴァーン)がキラキラと中空を舞いました。大江のヴァイオリンが、時にピーンと緊張の糸を張りつめました。すばらしいホールです。
 

 奈良市制100年を記念して生まれました。JR奈良の西側にあります。

 JR奈良駅の向こうに、「DMG MORI」と書かれた大きなビルが見えました。
 反田やJNOを財政的にバックアップしている森精機でした。この中に、反田らが「秘密基地」としている練習場などがあるのでしょう。