雲ひとつない青空が広がりました。わが家近くの施設で暮らす義母と一緒にドライブに出かけました。嵐山まで走りましたが、まだ紅葉には早いようです。それでも渡月橋から天龍寺にかけての道は、観光客であふれています。そのまま走って鳥居本の「鮎茶屋 平野屋」に行きました。愛宕社の一の鳥居は修復中で足場が組まれていましたが、運よくその横に車を止めさせてもらえました。
赤い毛氈が敷かれた床几でいただいたのは、名物の志んこだんごと抹茶との「一服」(840円)です。京都のしんこは「上新粉」からきており、それを蒸しています。ニッキ、お茶、白の3種がひねってあります。だんごに甘みはなく、きな粉をまぶした黒砂糖が甘さを演出していました。
クロモジの枝の先をとがらした、手作りのような楊枝でいただきました。
たまにいただく抹茶はおいしいものです。
桜茶でしょうか。淡い花弁が浮かんでいます。
餅といえば、嵯峨野鳥居本の[平野屋]で茶うけに出す糝粉(しんこ)餅も、私は大好きだ。もとより平野屋の売りものは糝粉餅ではない。鮎である。
池波正太郎の「散歩のとき 何か食べたくなって」の一節です。
司馬遼太郎も白洲正子もここでアユを食べてました。わたしも食べてみたいです。
創業400年の老舗です。
柱には千社札がぎっしりと張られています。
紅葉には、まだ早すぎました。
平野屋
075-861-0359
京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町16