京都北山 50ん年ぶりの桟敷ヶ岳

 京都北山の桟敷ヶ岳(895.8m)に登りました。関西百名山の一峰で、全山踏破を目指しているSくんに付き合いました。
 わたしは、中学か高校生だったときに登って以来の50ん年ぶりの頂上でした。
 ご一緒したSくんの仲間のお一人は、なんと先日、傘寿(80歳)を迎えらえれたとか。びっくりするほどお元気で、お手本とさせていただきたいものです。

 暑くもなく、寒くもなく、おまけに風もなく、雲ひとつなく晴れ上がった最高の秋の一日でした。

 山頂直下からは、北東側の視界が開けました。蓬莱山から武奈ヶ岳と比良山系が臨めました。

 昼飯は、途中のコンビニで仕入れたそぼろ弁当でした。

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京都・西山古道 柳谷観音から善峯寺

 気持ちの良い秋晴れでした。「ちょっと歩いてくる」と、阪急・水無瀬近くの自宅から歩き始めました。まず目指したのは柳谷観音(楊谷寺)です。
 手水鉢(ちょうずばち)に季節の花を浮かべた「花手水」が格好の被写体となります。秋桜(こすもす)が、文字通りに秋を感じさせてくれます。
 書院から眺める名勝庭園、浄土苑が色づくのは、もう少し先のようです。

 西山古道を西国札所の善峯寺まで歩きました。こちらも紅葉はまだ先で、ひっそりとしていました。

 メスティンを使ってペペロンチーノを作りまし。「秋味」もうまくて、ひとり満足のランチです。

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大文字山 眺望よしも、思わぬトラブル続発

 京都五山の送り火で「左大文字」が灯される大文字山(231m)に登りました。東山の大文字山(465.3m)と同じ名前です。ところが、登山となるとあちらほどにはポピュラーではありません。そうとは知らずに、軽い気持ちで登った裏山のハズでした。思わぬトラブルの続発でした。
 それはともかく送り火の火床からの眺めは最高でした。正面の山肌が三角形のところに「大」がくっきりと見えました。

 左大文字の火床がある大文字山の斜面は、管理している左大文字保存会が入山を規制しています。
 このゲートは下山後に通りました。「大」の字の左の流れから下ってきたところですが、ここから登ることはできません。わたしが歩いたように反時計回りに山道をぐるっと回り道する必要があるのです。
 テレビ番組で、ここから松明を背負って送り火の火床へ登る若者のシーンがあったのを覚えています。ここから登れるのだと思っていました。

 下山後は、ブラブラと西陣あたりを歩いて、千本丸太町の角にあったラーメン屋までやって来ました。午後2時を回って、やっと昼飯にありつきました。

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神峰山の森自然園 秋の草花

 神峰山の森自然園を散歩しました。雨上りのひんやりとした空気を吸って、秋の草花が咲いてました。
 雨露をためたアサマリンドウ(朝熊竜胆)が花盛りです。残念ながら日を浴びないと開きません。
 三重県の朝熊(あさま)山、正式名称は朝熊ヶ岳(555m)で初めて見つかって、この名前がついたそうです。

 上を向いて凛と咲きます。

 ツルリンドウ(蔓竜胆)です。

 シロバナホトトギス(白花杜鵑)です。

 この透明感がしみこみます。

 花言葉は「永遠にあなたのもの」だとか・・・。

 紫色の斑点模様が入ったホトトギスと並んでいます。

 鳥のホトトギスの胸の模様とよく似たところからの命名です。

 タカクマ(高隈)ホトトギスは、鹿児島県の高隈山に自生するそうです。

 ツワブキ(石蕗)の黄色も鮮やかです。

 シュウメイギク(秋明菊)が風に揺れます。
 京都の貴船におおいところからキフネキクとも呼ぶそうです。

 チャノキ(茶の木)の花です。これを乾燥させて煎じたのが、文字通りのお茶です。

 センリョウ(千両)が実を膨らませています。赤く色づくのはまだ先です。

 ナツハゼ(夏櫨)が実をつけています。

 コバノガマズミ(小葉のガマズミ)の赤い実が水滴をためてます。

 紅葉はまだ先のようです。

 来週末にはアサマリンドウの観察会が開かれます。

 神峰山の森自然園
 高槻市原3360-2

 神峰山の森自然園 春の草花
 神峰山の森自然園 ユキモチソウと春の花

京都人の密かな愉しみ その11 「柳の水」を飲む

 きょうも気持ちの良い天気でした。ふらりと京都に出かけました。
 吉川英治の「新・平家物語」に登場する名水「柳の水」を探しました。「京都人~」では、夏の味覚編でNHK京都放送局勤務当時の井上あさひアナウンサーが訪ねています。
 阪急・烏丸から北に歩き六角通で左折、3本目が西洞院です。ここを右折したところに「馬場染工業」と看板のかかったビルがあります。通りに面して「柳の水」の表示があり、蛇口から名水が流れ出ています。ビルの内部に入れてもらうと、その井戸があります。
 「柳の水は、地下約90メートルまで掘られており、一度も枯れることなく今もなお染色や飲料水用として利用されています」と、いただいたパンフレットに書かれています。

 観光客にも優しい心配りです。

 蛇口をひねると、冷たい水が出てきます。ひと口、いただきました。爽やかな水です。

 この絵を見て、ピーンときました。「崇徳院と水守だ!」と。

 帰宅後に「新・平家物語」を調べました。
 崇徳上皇の水番から町医者となった阿倍麻鳥(架空の人物)は、源平の盛衰を描く物語を通じて登場します。崇徳院を慕って讃岐にも行きます。長い物語は、年老いた麻鳥が「もともと、わしは、柳の水の水守でもして、一生をおわろうとしたものを…」と、永年連れ添った蓬子に語りかけるシーンで終わります。

 この辺りには平安時代には崇徳上皇の仙洞御所があり、室町時代には茶道の祖・村田珠光が住み、茶人・千利休が「柳の水」を茶の湯に使いました。江戸時代には、織田信長の二男・信雄の屋敷となり、後に肥後加藤家(加藤清正)、紀州徳川家の京屋敷となったそうです。

 「京の黒染屋 馬場染工業」は、1870(明治3)年の創業です。
 
 京都市中京区西洞院通三条下ル柳水町75
 075-221-4759 

 「柳水町」と書かれた古い住居表示がありました。

 この後、西洞院から三条を東に東に歩きました。

 途中、昼飯を食べて祇園まで歩きました。八坂神社の境内にある祇園神水です。
 「京都人~」では、オムニバスドラマ「真名井の女」で、井戸掘り会社(八神鑿泉工業)の跡取りが、会社の女性事務員に入れて貰ったお茶の水を、「祇園神水では」といいます。 

 八坂神社は観光客の姿は少なく、これまでになくガラーンとしていました。

天王山 メスティンでつくる「山パスタ」

 久しぶりに天王山に登りました。というか、「歩いて昼飯」と「自分でつくる」、「パスタが好き」を合体させたようなものです。
 メスティンは、近ごろ人気のソロ・キャンパーご用達の飯盒のような調理器具です。これを使ってパスタをつくってみたかったのです。
 ケッチャプで味付けした、昔、喫茶店で食べたナポリタンのようにできました。こんなシーンで食べてれば、文句なしにおいしいです。

 缶ビールの空き缶でつくったアルコール・ストーブで調理しました。これならもってくるのも軽いです。

 途中の山道にキノコがいっぱい生えてました。食べられるものなら、パスタにいれたかったです。でもキノコの知識がありません。

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京都 双ヶ岡・成就山・衣笠山を「登頂」

 京都市街の北西部。双ヶ岡(ならびがおか)から仁和寺の裏山の成就山、さらに東の衣笠山と「未踏」の3つのピークを歩きました。一番高い衣笠山で標高201mですから「登頂」というにはおこがましいですが、コロナ肥りの身にはよい運動になりました。
 双ヶ岡は、徒然草の吉田兼好が晩年を過ごした地です。そこから「仁和寺にある法師」の仁和寺を見おろしました。後ろが成就山です。

 嵐電の御室仁和寺駅です。観光シーズンのはずですが、ガラーンとしています。

 成就山には四国88ヵ所お遍路のミニ版があります。山の中に88ヵ所のお堂が点在します。
 44番西林寺が最高地点の成就山です。

 衣笠山のあと、五山送り火の左大文字がある大文字山に登るつもりでした。でも、予想以上に時間がかかり、腹も空いたので「くら寿司 金閣寺店」に直行。ここをゴールとしました。

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京都人の密かな愉しみ その10 鴨川沿いを歩く~3つの名水

 久しぶりに京都の町を歩きました。阪急で河原町までやって来たのは、半年ぶりです。
 とりたててアテはなく、「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BSで2015年から17年まで不定期に5作が放送されたテレビドラマ・ドキュメンタリー番組)のロケ地を鴨川に沿って思いつくままに巡りました。
 さて、この気持ちよさそうなベンチは、どんなシーンだったでしょうか?

 京都は、盆地の下を豊かな伏流水が北から南へと流れています。ドラマでもあちこちの名水(神水)が紹介されました。
 阪急・河原町から歩き始めて、ほとんど観光客がいない朝の新京極を上ります。すぐの右手にあるのが錦天満宮です。この境内の「錦の水」が番組でも紹介されました。ただし老舗和菓子屋の若女将、沢藤三八子(常盤貴子)は登場しません。 

 「銅駝(どうだ)の水」です。夷川を河原町から東に入った銅駝会館の前にその蛇口はあります。
 名水に登録されているわけではない防火用水です。それでもおいしいと汲みに来るファンが絶えないそうです。
 番組でも、「珈琲夢譚」のマスターが自転車で水を汲みに来るシーンで登場します。

 「染井の水」は日本3名水(醒ヶ井、県井、染井)のひとつです。御所の東に接する梨木神社にあります。
 番組では洛志社大学のエドワード・ヒースロー教授(団時朗)が、「この水で割る日本のシングルモルトは最高だ」とうなります。

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京都・北山 「北山荘」を訪ねる

 京都・北山にある山小屋、「北山荘」を訪ねました。
 1927(昭和2)年に京一中(京都府立洛北高校の前身)の西堀栄三郎(第1次南極観測隊越冬隊長)や今西錦司らが建てた山小屋です。西堀作詞の「雪山讃歌」で「煙たい小屋でも黄金も御殿」と歌われたその山小屋です。
 現在の山小屋は1942(昭和17)年に再建されたものです。それでも78年です。わたしも洛北高校生だったころに泊まったことがある思い出の山小屋です。
 京一中・洛北・鴨沂高校山岳部のOB会「北山の会」によって、今もきれいに管理されています。

 京一中洛北高校同窓会誌「あかね」が郵送されてきました。その中に北山荘が書かれています。急に思い立って、京都・北山まで車を走らせました。

 北山荘で食べた昼飯は、途中のコンビニで買ってきた「たっぷり海鮮丼」でした。カニにイクラにマグロすき身とたっぷりです。

 道端に、なんとクリンソウが1輪、花をつけていました。5、6月に咲く花です。大遅刻です。

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伊吹山の頂に立つ

 「各地で高速渋滞、名神では40キロも」。今朝の産経新聞を開けてびっくりしました。きのう21日、大渋滞の名神高速を関ケ原まで走って伊吹山に登りました。
 日本百名山でもある山頂(1377m)に立つと、秋の爽やかな風に包まれて四方の山を遠望できました。
 槍や乗鞍さえも-。ちょっと霞んでいて一つ一つを確認することはできませんでしたが、見えていたことにしておきましょう。

 百花繚乱が自慢のお花畑は、端境期なのか寂しかったです。
 イブキトリカブトは、紫色の花があちこちで咲いてました。

 昼飯は頂上のベンチに腰掛けて、名神・多賀SAで買ってきた「高菜 焼さば ちょいとおすし」をほおばりました。

 麓の登山口から汗を流して登ったわけではありません。9合目のスカイテラス駐車場からは40分ほどの登山でした。それでも一応はポーズです。

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