AURATONE その1 サランネットを外す

 AURATONE(オーラトーン)5C Super Sound Cube という小型スピーカーをヤフオクで落札しました。
 1970~80年代のレコーディング・スタジオに必ずといっていいほど置かれていたモニター・スピーカーです。
 根強い人気があり、中古でもそこそこの値がついています。このスピーカーは、サランネットの辺りがオリジナルではなさそうなのが不人気だったのか、競り合う相手はなく一発落札でした。

 米・カリフォルニアで生産されています。JBLやアルティックと同じウェストコーストの音がするはずです。
 正規輸入品であるラベルも張られています。

 さっそく音出しをしました。パソコンの音源を中華デジタルアンプから出しました。
 いい音です、と絶賛したいところです。ところが低音はまるで出ません。高音もあまり伸びてません。米国で、カーラジオから出る音を再現するために作られてものだと知れば、納得です。
 でも、中音ははっとするほど美しいです。なかでも人の声が。

 サランネットの枠は、ヒノキ角材を張り付けたような感じです。
 思い切ってカッターナイフで切込みを入れてはがしてみました。
 予想的中で、前オーナーが細工していたようです。

 オリジナルのバッフルが現れました。
 シリアル(製造番号)は、ちょっと離れていますが、これくらいならペアといえるでしょう。

 エッジも予想以上にしっかりとしています。

 スピーカー・ユニットには大きなマグネットがついています。

 張られていた木目模様のビニールシートがはがれています。
 300Bアンプを作った時に入手した名木の突板シートが残っているので、張り替えることにします。

今夜も一献 タコのアヒージョ

 今夜も満足の一献です。
 タコのアヒージョと、厚揚げのイタリアン、おいしいバケットとサラダでした。
 プリッとしたタコです。塩味もほどほどで、きりりと冷やした赤ワインとピッタリです。 

 昨日の京都・七条の鮮魚店「山定」です。太ーいタコを見て、アヒージョにしようと小さいのを買っていました。

 小さいといっても足が2本(?)も入ってました。残りはたこ焼きにでもしましょう。
 大阪の家庭には必ずあるというタコ焼き機です。でも、わが家にあったかな?
 京丹波産の大黒しめじがありました。
 ニンニクと、ベランダから摘まんできたイタリアンパセリを刻みました。

 スキレットにオリーブオイルを注ぎ、弱火でニンニクの香りを移します。
 タコとシメジを入れ、岩塩で味付けしました。
 仕上げにイタリアンパセリをふりました。

 よく冷やした仏・ボルドーの口当たりがよい赤を開けました。 

 厚揚げには、オリーブオイルと醤油、ニンニクを塗り、チーズをのせて焼きました。これで立派なイタリアンです。

 バケットは、アヒージョのオイルに漬けていただきます。

 バケットでは最高と思っている京都・大山崎の「パヴェ ナチュール」で買ってきました。
 日曜日は大繁盛で、予約しておかなくては手に入らないことが多い人気パンです。

 天王山の山麓にあります。自転車やジョギングの人が通り過ぎます。

 ウッドデッキの脇に咲いていました。

 愛車のシトロエンC4も風景にしっくりと納まっています。この車にお世話になるのもあとわずかとなりました。

 パヴェ ナチュール
 075-952-1188
 京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才51

連夜の一献 鯛のあら煮と魚そうめん

 おいしい魚が食べたい! これが口ぐせです。それを満たしてくれる店が見つかりました。
 京都・七条の鮮魚店「山定」です。中央卸売市場の近くです。朝に競り卸られた魚が、並んでいます。
 「天然タイ頭」(500円)を迷わずにゲットしました。合わせて買った切り身とともに立派なあら煮(かぶと煮)となりました。

 わが家は薄味です。醤油や砂糖でごまかす必要はありません。それがおいしいです。
 背骨に残った身をほじくるあたりが、とりわけ好きです。

 切り身も立派だったので、ひと切れを刺身にしました。
 甘い脂がまわって、さすがに鯛ですね。

 魚そうめんは、京都の夏には欠かせません。

 文字通りにお買い得でした。

 サバやノドグロ、イワシにアジ、タコにイカ、生きたハモ・・・。どれも食べてみたいです。

 さすがに「密」な熱気です。

 七条商店街も昔と比べるとずいぶん静かになりました。でも、ここだけは人だかりです。

 山定商店
 京都市下京区西七条南東野町169
 075-313-8449

今夜の一献 賀茂なすのトマトコンカッセとイタリアンきんぴら

 賀茂なすのみそ田楽ときんぴらごぼう。それを作るつもりだったのです。でもネットでレシピを調べているうちに、イタリアへワープしてしまいました。
 「賀茂なすのトマトコンカッセ」です。コンカッセって何かと調べたら、角切りのことでした。
 バルサミコ酢が効いたみそ味のソースです。焼いた賀茂なすとの相性も、和風の田楽みそに負けていません。

 トロリと柔らかくなった賀茂なすが、舌を滑ります。

 前菜(?)は、ニッポン人らしく冷奴です。長岡京にある「とうふ工房 にがり屋」の湯葉とうふです。一緒に買ったたれも優しい味いです。

 もう一品追加と作った無限ピーマンです。ピーマンを電子レンジで2分ほどチン。そこに昨日の残りの鶏のささ身のはさみ焼きを裂いて加えました。数少ない動物性たんぱくです。
 だし醤油で味付けしただけです。鰹節は不要だったようです。

 二品目のイタリアンきんぴらごぼうです。
 醤油味のフツーのキンピラも好物ですが、アンチョビのひと味違ったテーストも、目先が変わっていいものです。

 ごぼうは千切りしました。
 水にさらします。
 手作りのアンチョビの出番です。レモンがなかったので、ピンチヒッターは半切れは残っていたスダチです。
 フライパンで炒めて塩コショウ、最後に摺りごまをかければあっという間です。

 トマトは角切り、いやコンカッセします。
 ソースは、バルサミコ酢にみそ、砂糖、ニンニクわ混ぜ合わせただけです。
 水切りしたトマトと、刻んだバジルを入れました。
 賀茂なすは厚さ1センチほどに切り、オリーブオイルで両面を焼きました。

 賀茂なすは、京の夏を代表する京野菜です。ソフトボールくらいの真ん丸です。京都・上賀茂で栽培されてきました。
 近くのスーパーに並んでいたので、思わず手が出ました。

今夜の一献 ポテトとブロッコリーのアンチョビ炒め

 この夏に仕込んだアンチョビが、そろそろ食べごろなはずです。ポテトと炒め、ブロッコリーも加えました。
 アンチョビはちょっと塩気を抜きすぎたのか、個性が控えめです。それでもポテトとは鉄板、いやフライパンでの絶妙コンビです。
 ブロッコリーも、いくつも食べてしまいます。立派なメーンとなりました。

 カリカリに揚がったベーコンの破片が、よい舌触りです。

 オリーブオイルにニンニクの香りを移し、細切れのベーコンを、次いで電子レンジで柔らかくしたポテトを加えます。
 細かく刻んだアンチョビを放り込み、茹でたブロッコリーも追加します。
 塩コショウして、味がなじめば完成です。

 今回のアンチョビは、小さなイワシしか手に入りませんでした。
 塩漬けにして1カ月、オリーブオイルに漬けて2週間余りで、でき上がりました。
 これがあると、食卓の楽しみが増えます。

宇治・興聖寺 お盆法要と蓮の花手水

 檀家となっている宇治の興聖寺の盂蘭盆会法要に参列しました。
 蓮の花手水が、禅宗のお寺らしい雰囲気を醸し出していました。

 法要は、正面の法堂で行われました。
 参拝者が密にならにような配慮がなされていました。

 興聖寺
 宇治市宇治山田27-1
 0774-21-2040

パソコンをリニューアル

 孫たちの帰省もなく、静かなお盆です。
 毎日、テレビよりずーっと長い時間、向き合っているパソコンです。4年ほど前に購入したBTO(Built to Order)のデスクトップです。
 このところ、起動が不調で、何回も電源スイッチを押さないとスタートしない不具合が出ていました。完全に起動しなくなる前に、心臓部のCPUと動脈のようなマザーボードをリニューアルしました。これで、また数年は生き延びることができるでしょう。

 何でもネット通販で簡単に手に入ります。
 CPUは、INTELのCore i5-10400Fです。第10世代で、コストパフォーマンスが良いと好評です。これまで使っていた第6世代のi5-6500よりはかなり高性能になりました。
 マザーボードは、CPUにあわせたASRockのB460M-PRO4です。
 あわせて2.5万円ほどでした。中級ですがゲームはしませんので、このくらいの性能で十分です。

 これまで使ってきたパソコンの内部です。
 メモリーやSSD、HDD、GPU、BDドライブはもとよりケースもそのまま使用します。

 ほこりをかぶったマザーボードを取り外しました。

 新しいマザーボードです。基板の大きさが若干、異なります。奥行きが3センチほど長くなっているので、うまく納まるかちょっと心配でした。

 内部がちょっと窮屈になりましたが、同じネジ穴で固定できました。
 CPUを取り付けます。

 ここでトラブル発生です。
 CPUの発熱を冷却ファンに逃がすために熱伝導率の高いグリスをはさみます。持っていたグリスは、注射器のようなポンプを押しても出てきませんでした。
 あわてて高槻市内のパソコン・ショップまで車を走らせて、新しいグリスを買ってきました。

 慎重に配線をつないで、いいよ緊張のスタートとなりました。
 電源スイッチをオンにすると、ファンは回り始めました。ところが、ディスプレーは反応がありません。ちょっと焦りました。メモリーをいったん外してもう一度、カチッと音がするまでしっかりと挿入すると、今度はOKでした。
 Windows10のいつもの画面が、何事もなかったように立ち上がりました。

 リニューアルしたパソコンは、順調に動いています。このブログ投稿が、初仕事です。
 ブログ作成くらいなら違いはわかりません。それでもベンチマークというソフトで性能を比較すると、格段にアップしています。安心しました。

 定位置におさまって、リニューアル工事は完了です。

今夜の一献 舞鶴直送 岩ガキとイカの刺身

 舞鶴に行くときは、車にクーラーボックスを積んでいます。舞鶴漁連で獲れたてを、最短時間でわが家に直送します。
 きょうは旬の岩ガキです。殻を処理してもらっていたので、水で洗っただけで登場です。

 プルルンとしています。甘いミルクが口いっぱいに広がります。海水で適度の塩気です。贅沢なひと口です。

 イカの刺身は、自分で調理しました。イカの処理は慣れています。

 身が甘いです。

 新鮮な証拠に、皮(?)が簡単にはがれました。

いっしょにゲットしてきたチリメンジャコとたいた伏見唐辛子です。小粒のジャコに骨があって、これは予想以上の箸休めです。

 ピカピカと光るきれいなキスです。

 ウロコがぎっしりとついています。
 頭を落とし、内臓をだして水洗いします。
 骨を取りますが、このあたりは処理に集中して、写真はありません。
 なんとか紅葉開きにできました。
 冷蔵庫に保存しておきます。あすにでも天ぷらにしようと思います。

 岩ガキはいい値がします。

 獲れたての魚が、トロ箱から取り出されたばかりです。

 雑然とした店先ですが、かえって活気がみなぎります。

 いつもは西舞鶴駅前の鮮魚店で仕入れています。きょうは、別の店です。最近、にぎわっているのを横目にして、気になってました。

 さかなや水嶋鮮魚店
 0773-75-1346
 舞鶴市引土104

京都・東舞鶴 進肴の店主おすすめ定食

 舞鶴まで奥さまの実家の墓参りに出かけました。寺が除草剤を散布してくれたのか、雑草は生えてませんでした。小雨の中の作業を覚悟していただけに、大助かりでした。
 昼飯は、舞鶴に住む奥さまの友だちに教えてもらった「和食屋 進肴(しいざかな)」で「店主おすすめ定食」(880円)をいただきました。というか、メニューは一択です。
 スズキと万願寺唐辛子の天ぷらがメーンでした。
 小鉢は、キュウリの酢の物とポテトサラダでした。酢のものには鯖がほぐして添えられていて、丁寧に作られています。温かいみそ汁がおいしく感じられました。

 スズキがさっくりと揚がっています。

 麦ごはんでした。ちりめん山椒を載せていただきました。おいしい。

 10食限定でした。昼営業はこれだけです。コロナのおかげでか、客足が遠のいているのでしょうか。「以前は、3品から選べました」と友だち。

 ちょっと目立つ店構えです。夜にやって来たい店ですが、そんなチャンスはないでしょう。

 進肴
 0773-64-1011
 舞鶴市字浜773

今夜の一献 ハッセルバックポテトとピメント・デ・パドロン

 ハッセルバックポテトに初挑戦しました。スウェーデンの国民食らしいです。FB友だちのGさんがつくっておられました。
 ジャガイモに切れ込みを入れ、そこにベーコンやチーズをはさんで、オーブンで焼いただけです。カリッとした皮がうまいです。
 暑くなってからはビールばかりですが、久しぶりによく冷やしたワン・コインのシャルドネです。
 スペインのサンティアゴ巡礼が懐かしいピメント・デ・パドロン・まがいも、それなりのお味です。

 ジャガイモをよく洗い、薄さ3ミリほどに(なかなかうまくいきませんが)切込みを入れます。バラバラにならないように、菜箸を渡しておきます。
 水に5分ほどつけて、グルテンを流します。
 ラップして5分ほど電子レンジにかけます。

 はさむのは、スライスチーズ2種とべーコンです。
 オリーブオイルにハーブソルト、すりおろしにんにくを混ぜ込みます。

 すき間にオイルを塗り、具材をはさみます。
 小さなスキレットにのせ、ベランダから摘まんできたローズマリーを載せます。
 200度のオーブンで20分ほど、焼きました。

 ピメント・デ・パドロンは、サンティアゴ・デ・コンポステーラのバルで感激した一品です。
 知り合いからいただいた獲れたてのシシトウに、伏見唐辛子とまざってちょっと太短いのがありました。万願寺唐辛子かもしれません。
 オリーブオイルで炒めて、岩塩を振りかけただけです。 

 出生の違いは越えられませんが、「まがい」と切り捨てるにはもったいないです。ワインには、よく合いました。

 仕上げは、とうもろこしご飯です。オクラのみそ汁と冷奴、奈良漬と、これで落ち着きました。