デュアル・ピルグリム 念願の認定!

 熊野古道とサンティアゴ・デ・コンポステーラの道の両方を踏破したデュアル・ピルグリム(巡礼者)に認定されました。
 そのホームページにも紹介されています。
 サンティアゴは、2016年8月25日にサン・ジャン・ピエド・ポーから歩き始めて、9月30日にサンティアゴ・デ・コンポステーラに到着。
 熊野古道は、2020年3月23日から3日かけて滝尻王子から熊野本宮大社まで歩きました。

https://dual-pilgrim.spiritual-pilgrimages.com/taya-nobutomo/

 こちらのホームページには、すべてのデュアル・ピルグリムが登録されています。

 熊野和紙の巡礼達成証です。

 記念のピンバッジをいただきました。サンティアゴの道の象徴であるホタテ貝と、熊野古道の八咫烏(ヤタガラス)がデザインされています。
 サンティアゴ・デ・コンポステーラの事務所でも「熊野を歩いたことがある」と話すと、証明するクレデンシャルがないので承認はされませんでしたが、ピンバッジをくれました。宝物が2個になりました。

デュアル・ピルグリム 2泊目は湯の峰温泉

 熊野古道・中辺路の2日目は、古道沿いのバス停から竜神バスに乗って半時間ほどの湯の峰温泉で泊まりました。
 ネット予約した「伊せや」は、バス停から橋を渡ったすぐにところにありました。「創業安永元年(1772)」という老舗旅館です。源泉かけ流しの素晴らしい温泉です。
 湯治場で、素泊まりを基本としています。このために「食事はワンプレート」とうたっています。そのためか、「ほとんどが外人観光客」だそうですが、お気の毒にこの夜の宿泊客は日本人3人きりでした。

 夕食(1200円)は、給食弁当のよう。承知してましたから、文句はありません。ちょっと冷めてますが、お味の方はなかなかのものでした。

 朝食(800円)も、これで十分です。卵が付いていたので、生卵だろうと割ったら、ゆで卵でした。
 部屋もきれいで、独りで泊まるには十分でした。1泊2食7100円は、満足ものでした。

 目の前には公衆浴場もあります。

 川原では、何人かの人がたむろしています。

 柵の中の温泉に卵をつけて、ゆで卵を作っているのでした。

 すこし遡ると、「つぼ湯」があります。

 30分間貸し切りで入浴できるそうです。

 ここが小栗判官のハッピーエンドの地とは知りませんでした。
 小栗判官は、熊野九十九王子を歩いた紀州路でも、何度かその名前を聞いていました。

デュアル・ピルグリム 2日目は中辺路を20キロほど

 熊野古道・中辺路の巡礼2日目は、高原から熊瀬川王子まで20キロほどを歩きました。
 ルートの前半は山道を。木々の間にたたずむ牛馬童子像や、地蔵など見どころもあります。

 3時間ほど樹林帯を歩いて、中間地点の近露(ちかつゆ)の集落に向けて下りました。

 継桜王子は、石段を上った先の杉の大木にいだかれています。

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デュアル・ピルグリム 「霧の郷たかはら」の1泊2食

 「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」が1日目に泊まった宿です。
 Booking.comで予約してました。「和洋室 ツインルーム 共用バスルーム」のシングルユースで消費、入湯税込みで11,850円でした。ルートに沿っているのが決め手でした。というか、他に選択肢が見つかりませんでした。
 2食付きでした。近所には食堂、売店なんてなにもない山の上の集落です。ここで食べるしかありません。

 料理がきれいに並びました。ちょっとした観光旅館並みです。
 メーンはシビの漬けでした。「マグロの子ども」という説明でしたが、ネット検索すると春が旬のキハダマグロと説明されています。

 熊野牛のすき焼きです。目の前でぐつぐつと煮込んでいただきます。

 かわいい揚げたてのコロッケも出てきました。

 デザートは、名前を忘れましたがなんとかイチゴだったかのジュレです。

 暖かな薪ストーブが燃えます。

 右のレストランスペースでいただきました。
 この夜の客は、わたしをいれてたったの6人でした。

 窓の外の山々が黄昏ます。

 一人で泊まるのがもったいないような部屋です。

 夜が明けました。窓の外には、果無山地から連なる山々が広がります。

 朝食が準備されています。

 温かいみそ汁にご飯、干物があれば十分です。ご飯のおかわりをしました。

 コーヒーもついていて、満足しました。

 熊野古道の宿 霧の郷たかはら
 0739-64-1900
 和歌山県田辺市中辺路町高原826

 

自分でつくる 茎ブロッコリーのパスタ

 久しぶりに自分でつくるパスタです。
 家庭菜園で育った茎ブロッコリーをたくさんいただきました。結球しているブロッコリーとは違って、細長い茎の先に小さな蕾が固まって付く、スティック状のブロッコリーです。
 赤いピーマンもいれたので、カラフルにでき上がりました。もちろん、お味も結構です。

 ベーコン、赤ピーマンは冷凍されていたのをそのまま切りました。
 外出自粛という事態に陥っても、パスタ好きには強い味方となってくれま。

デュアル・ピルグリム 中辺路を歩く1日目

 世界遺産の2つの巡礼路、サンティアゴ・デ・コンポステーラの道と熊野古道は、姉妹参詣道となっています。両方の巡礼を達成した人は「デュアル・ピルグリム」として認定されます。わたしは両方の道を歩いたことはありますが、認定は受けていませんでした。
 「共通巡礼手帳(クレデンシャル)」(画像下)をいただいて中辺路(なかへち)を歩き、続けて5月にはポルトガルの道を巡るつもりでいました。ところが予期せぬコロナウイルスの大流行で、あえなく挫折。中辺路だけを歩いて、過去のサンティアゴの記録とあわせてデュアル・ピルグリム認定を目指しました。

 中辺路の起点、滝尻王子です。1日目は、ここから高原熊野神社(トップの写真)までを歩きました。
 熊野本宮大社まで37.5キロあり、2泊しました。 

 高原霧の里休憩所からは、熊野の山々が臨めました。風が強くて肌寒かったですが、きれいに晴れ上がりました。

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宇治 「ロバ」の3月のランチ~興聖寺

 お彼岸です。宇治の興聖寺に墓参りに出かけました。平等院の門前辺りは、インバウンドが姿を消して、すっかり静かです。それでも日本人観光客が結構、目につきます。
 昼飯は、あっさりとしたものをと、「お料理と喫茶 ロバ」でいただきました。お茶屋さん、文字通りの茶葉販売店などが並ぶ商店街に面した古民家を改造しています。
 「3月のランチ」(1500円)は、桜エビのちらし寿司をメーンに、薄味ながら丁寧に仕上げられた味わい深い皿が並びます。

 カリッと揚がった野菜の天ぷらです。

 春キャベツとシラスのお浸しは、薄い出汁だけで味付けされてるようですが、キャベツの甘さが引き立っています。
 ごま豆腐も、新タマネギも、それぞれが個性を発揮しています。

 奥さまは、「おとなですけど大丈夫ですか」と頼んだ「こどもミニランチ」(850円)です。充分に食べ応えがあったそうです。

 茶の産地の宇治らしく、あたりまえに出てくる茶も、宇治・利招園茶舗のものを使っているそうです。

 昔の和室をそのまま使っています。

 床の間には古い雛人形が飾られています。

 ロバ
 0774-24-5966
 宇治市宇治壱番83

 興聖寺の門前の大島桜は、まだつぼみが堅いです。
 「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)でも紹介されたサクラです。

 ほんの少しですが、ピンクの花弁ものぞかせています。

 あす23日に行われるはずだった「春彼岸法要」は、一般参拝が中止となりました。その代わり、FaceBookでネット中継されるそうです。時代ですね。わたしも、わが家で合掌しましょう。(画像は、一部分を拡大しています)

 唐風の山門から眺める興聖寺です。一昨年の台風で、後ろの山の樹木に大きな被害がでました。

 曹洞宗仏徳山 興聖寺
 宇治市宇治山田27-1
 0774-21-2040

天王山 水無瀬の滝から秀吉の道を歩く

 天下分け目の天王山は、祝日とあって大勢の人が登っていました。
 ここは、豊臣秀吉を天下人にした合戦の舞台でもあります。ハイキングコースを地元・大山崎町が「秀吉の道」と名づけており、ルートには6枚の大きな陶板画が掲げられています。何気なく見過ごしてきましたが、改めて説明を読みながら下ってきました。

 天王山の頂上にあるのは「天下人への道はここから始まった」です。大阪城を築き、関白となった秀吉と千宗易が描かれています。
 陶板画は麓から順に時代を追ってますが、わたしは逆順に眺めました。

 少し下った酒解神社近くに「明智光秀の最期」があります。
 山崎の合戦で敗れた光秀は、近江・坂本城に逃げようとしますが、山科・小栗栖の竹やぶで落ち武者狩りの竹槍に刺され、自刃して果てます。

 旗立松展望台には、幅5メートルはあろうかという2枚の大きな陶板画が並んでいます。
 右は、「天下分け目の天王山」です。合戦は、山の上ではなく天王山東側の淀川沿いが主戦場となりました。

 左は、「頼みの将兵来たらず」で、あてにしていた娘、ガラシャの義父、細川藤孝もやってこず、筒井順慶は洞ヶ峠を決め込みました。

 三川合流展望広場には、「秀吉の中国大返し」が描かれています。


 
 中国攻めの総大将として出陣していた秀吉は、信長の死を聞き、即座に戻ってきて光秀と対峙しました。

「本能寺の変」は当時の勢力図が描かれています。
 アサヒビール大山崎山荘美術館の前にあります。こちらから登っていくのです。

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