デュアル・ピルグリム 「霧の郷たかはら」の1泊2食

 「熊野古道の宿 霧の郷たかはら」が1日目に泊まった宿です。
 Booking.comで予約してました。「和洋室 ツインルーム 共用バスルーム」のシングルユースで消費、入湯税込みで11,850円でした。ルートに沿っているのが決め手でした。というか、他に選択肢が見つかりませんでした。
 2食付きでした。近所には食堂、売店なんてなにもない山の上の集落です。ここで食べるしかありません。

 料理がきれいに並びました。ちょっとした観光旅館並みです。
 メーンはシビの漬けでした。「マグロの子ども」という説明でしたが、ネット検索すると春が旬のキハダマグロと説明されています。

 熊野牛のすき焼きです。目の前でぐつぐつと煮込んでいただきます。

 かわいい揚げたてのコロッケも出てきました。

 デザートは、名前を忘れましたがなんとかイチゴだったかのジュレです。

 暖かな薪ストーブが燃えます。

 右のレストランスペースでいただきました。
 この夜の客は、わたしをいれてたったの6人でした。

 窓の外の山々が黄昏ます。

 一人で泊まるのがもったいないような部屋です。

 夜が明けました。窓の外には、果無山地から連なる山々が広がります。

 朝食が準備されています。

 温かいみそ汁にご飯、干物があれば十分です。ご飯のおかわりをしました。

 コーヒーもついていて、満足しました。

 熊野古道の宿 霧の郷たかはら
 0739-64-1900
 和歌山県田辺市中辺路町高原826

 

デュアル・ピルグリム 中辺路を歩く1日目

 世界遺産の2つの巡礼路、サンティアゴ・デ・コンポステーラの道と熊野古道は、姉妹参詣道となっています。両方の巡礼を達成した人は「デュアル・ピルグリム」として認定されます。わたしは両方の道を歩いたことはありますが、認定は受けていませんでした。
 「共通巡礼手帳(クレデンシャル)」(画像下)をいただいて中辺路(なかへち)を歩き、続けて5月にはポルトガルの道を巡るつもりでいました。ところが予期せぬコロナウイルスの大流行で、あえなく挫折。中辺路だけを歩いて、過去のサンティアゴの記録とあわせてデュアル・ピルグリム認定を目指しました。

 中辺路の起点、滝尻王子です。1日目は、ここから高原熊野神社(トップの写真)までを歩きました。
 熊野本宮大社まで37.5キロあり、2泊しました。 

 高原霧の里休憩所からは、熊野の山々が臨めました。風が強くて肌寒かったですが、きれいに晴れ上がりました。

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金沢の夜 カミーノ仲間との再会と満腹

 スペインのサンティアゴ巡礼路800キロを独り歩いたのは、3年も前のことです。その時、同じ道を歩いていた「リタイア3人組」のひとり、Kさんが実家のある金沢のひがし茶屋街に近い祖母宅をリニューアルして始めた「カフェくわじま」を訪ねました。
 なつかしカミーノの思い出で盛り上がりました。
 「くわじまスペシャル」ともいうべき手料理の数々でもてなしていただきました。
 金沢では「ガンド」と呼ぶ、ブリの幼魚の分厚い刺身です。石川、富山地方では「コゾクラ(ツバイソ)→フクラギ→ガンド→ブリ」と成長すそうです。関西ではメジロ、関東ではワラサです。脂がたっぷりとのっていました。

 バイ貝は、昼に訪れた近江町市場にたくさん並んでいました。

 シコシコといい味です。

 ノドグロは、日本海を代表する人気の魚になったようです。

 これがこの日のコースメニューです。カフェは午後は休業して、これだけを独りで用意してくださいました。

 ドジョウの蒲焼きからメギスのフライ、えびすと呼ぶ卵を寒天で固めたデザートまで、もう満腹です。
 途中で、わたしのカメラがバッテリー切れして、以後はスマホで撮影しました。いくつかの料理は撮り忘れていました。

 6月2日のことです。クルマで金沢に向かい、昼前に到着しました。予約していたホテルの駐車場に車を預けて、近江町市場や主計町などをブラブラしました。
 東山にあるカフェくわじまは、FaceBookで開設以来、おなじみになっているたたずまいでした。

 「人生の楽園」というテレビ番組にも登場しました。
 リタイア後の男の生き方のモデルでのようで、真似はできませんが、うらやましくもあります。

 カミーノの看板がかかっています。
 似顔絵を描くのがうまく、歓迎の絵が出てました。わが奥さまは想像で描かれていて、「ちょっと髪の毛が長いですね!」。

 古い民家がきれいに残っています。
 「花嫁のれん」は、おねえさんのものです。嫁入りするときは、加賀友禅のこの暖簾をくぐって家を出たそうです。

 少し前まで米国人夫婦がコーヒーを飲んでいた居間でくつろぎました。

 蓄音機が飾られていました。

 わたしはコミックのことはわかりません。つげ義春って、マニアにはたまらないようです。

 おじいさんの古時計が、ちょっと遅れた時を刻んでいました。

 iPodでサラサラと似顔絵を描くのがお上手です。
 スペイン以来、二度目の似顔を描いてもらいました。

 ああ、もう一度、サンティアゴ巡礼を旅したい。そんな思いを強くした、ビールもワインもおいしい夜でした。

 カフェ くわじま
 金沢市東山1-21-3

花の寺第七番 沙羅がこぼれる「如意寺」

 「関西花の寺二十五カ所霊場」は、7、8年前に多くを巡りました。でも遠隔地の数寺は訪れることがありませんでした。
 花の寺第七番の如意寺は、京丹後市の久美浜にあります。峰山まで車で走った待ち時間に足を延ばしました。
 沙羅の花が咲いてました。緑のこけいっぱいに散ってました。

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
 平家物語そのままにはかないような花ですが、これは夏ツバキの別名で、沙羅双樹とは別の花だそうです。

 匂いロウバイが咲いていました。

 オカトラノオも風に揺れてました。

 イワタバコ(岩煙草)は、葉がタバコと似ていることからの命名です。池の向こうの岩陰に咲いていました。

 キキョウがもう咲いていました。

 アジサイは盛りを過ぎていました。

 ミツバツツジが群生するという裏山の散策路からは、久美浜湾が見下ろせました。

 真言宗の寺で「日切のお不動さん」として親しまれています。花いっぱいの寺でした。

 宝珠山 如意寺
 京丹後市久美浜町1845
 0772-82-0163

 わたしが撮った「花の寺二十五カ所」

 

「スペイン巡礼道カレンダー 東海道行商の旅」 京都で迎える

 フランスからスペインに伸びるサンティアゴ巡礼道。1700キロを77日かけて歩き、その写真で「ココロハチマキ カレンダー」を製作して、リヤカーに積んで東京・日本橋から大阪まで東海道57次を行商してきた写真家の上山敦司さんが21日、京都に到着された。さっそく三条大橋まで迎えに参上した。
 わたしがサンティアゴ巡礼に出かける前の夏、京都で開かれた巡礼経験者らによる「カミーノ同窓会 in Kyoto」で上山さんと知り合った。上山さんは、フランスのル・ピュイから、わたしのほぼ2倍の距離を歩かれた。

 三条大橋の西詰で店開きされていたが、欄干の陰に隠れてイマイチのロケーションだった。

 場所を変えることになった。リヤカーに積んだベニヤ箱に、商品のカレンダーからテント、2重のシュラフ(寝袋)など所帯道具一式が詰まっていた。

 京五花街のひとつ先斗町の歌舞練場前を進む。

 残念ながらお待ちかねの「きれいどころ」ではなかった。

 四条小橋で再オープン。今度は人通りが多い。

 さっそくスペイン在住の女性が声をかけてきた。知人も上山さんを見つけて激励。

 ポルトガルの道を歩いた若者も。

 「わたしも行ってみたい」とおっしゃるご婦人も現われた。

 ツアーでサンティアゴ・デ・コンポステーラにいったというご婦人は、カレンダーのお買い上げ。

 友人2人がやってきて、「次はどこに行くの?」と盛り上がる。

 わたしは、リヤカーに「Paso a paso!」とサインをさせていただいた。

 「ココロハチマキ(心に言葉のハチマキを)カレンダー」とチラシ。
 上山さんのブログはコチラ

 わたしが撮った「花の寺二十五カ所」 (INDEX)

 これまでに巡った「花の寺二十五カ所」をまとめました。
 この秋は、あまり出かける機会がなくてやっと16カ寺です。花が咲いている時期を狙いますので、なかなか進みません。(09/12/07)
 久しぶりに高源寺の朱印をいただきました。紅葉には遅く、訪ねただけとなりました。これで20カ寺です。(17/11/23)

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「ふるさと兵庫百山 岩屋山」と「花の寺4番 高源寺」

 「ふるさと兵庫百山」をひとつづつ制覇しいる学生時代以来の友人に誘われて岩屋山(丹波市青垣町、719m)に登りました。麓の高源寺は、「関西花の寺25ヵ所」の4番です。8年ほど前に20寺ほどは巡ってますが、高源寺には参ってませんでした。紅葉には遅すぎたようですが、良い機会と軽い気持ちで同行しました。
 ところがどうして、久しぶりにハードな登山となりました。そんな苦労をねぎらってくれるように、きれいな虹がかかりました。

 苦労してたどり着いた岩屋山の山頂です。見晴らしもないNTTドコモの鉄塔の下に、3等三角点がたたずんでいました。

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インフルエンザの隔離食

 インフルエンザにかかってしまいました。会社を離れてからは予防接種を受けていなかったためでしょうか。発熱は収まって、そうそう寝てもおれないので、同居者から離れて自分の部屋にこもってます。
 昼飯は、温かなおかゆです。かす汁とともにいただきました。おいしいですが、動いてないから食欲はなく、これで十分です。 

 1昨日夕、急に発熱しました。あわてて近所の内科医院に駆け込むと、医師はお気楽に「アウトです」。処方箋薬局で「イナビル」を吸引すると、40度もあった熱はみるみる下がりました。とはいえ、まだ隔離生活は続きます。