名古屋・大須で出会った自作チェンバロのすばらしい響き

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 名古屋・大須観音のあたりを散歩しました(7日)。夏にやってきた1年前と同じ元気な原色の町です。「コメ兵」ものぞきました。ちょっと疲れて歩いていると「OAK SHOP」の看板。OAK(楢)の落ち着いた家具にひかれて店内にはいりました。
 そこにあったのは、なんとチェンバロでした。

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 許しを得て、女房が鍵盤に向かいました。譜面台に開いていたバッハの「インベンション」です。よく響きます。柔らかい、そうチェンバロのひっかく刺激的な音がしないまろやかな音があたりを包みました。
 「天板が最初の共鳴板、底板が2番目の共鳴板、床が3番目の共鳴板になっているんです。それを考えてここに置いているんです」
 ものすごく納得させられる説明でした。
 右上の梁に架かっているのは、ペザントチェアーの木型です。わたしはこれに引きつけられて、店に入ったのです。何年か前に、岐阜・清見村のオークビレッジで簡単なペザントチェアを作ったことがあります。

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 チェンバロの内部を見せてもらいました。初めてです。ピアノは弦をハンマーで叩きます。チェンバロはギターなんかと同じように「ひっかく」ということがよくわかりました。赤い部分の中間が、そのひっかく部分(専門用語は知りません)です。
 

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 右におられるのが、このチェンバロの作者で、この家具店の社長さんです。家具屋さんですから、木のことはよくご存じでしょうが、木工や、さらに楽器はまったくの独学、趣味で作られたというから、ただただ脱帽です。

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 サプライズはまだまだありました。
 かわいいパイプオルガンです。でも当然ながらパイプの音を出してます。

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 こんなかわいい楽器もありました。

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 リュートまで作っておられます。

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 こちらのパイプオルガンは本格的です。

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 「古いタンスとかの廃材で作ってるんです。ですから高さが足りなくて、最低音のパイプは折れ曲がってるんですよ」と、気さくな奥さんが説明してくれました。

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 ストリートオルガンです。楽譜カードを差し込んで、ハンドルを回して風を送ると、見事に自動演奏します。パンチしたカードは、使用済みの年賀状です。

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 以上、すべてが自作という、恐るべき作品でした。商品ではありません。
 興味がおありの方は、以下のブログ、HPをご覧ください。
 楽しい楽しいオークショップ
 オークショップ豊田

「名古屋・大須で出会った自作チェンバロのすばらしい響き」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。
    豊田さんのお店は大須の自慢です。
    すみません・・大須の須の字が違ってます。
    ついでに譜面台の台も・・
    おせっかいお許し下さい。

  2.  大須人さま
     お恥ずかし。さっそく訂正しました。
     確かに「大須の自慢」でしょうね。安売りばかりが大須じゃないことがわかりました。

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