ウィーンの町のあちこちでパイプオルガンの音を聴きました。たまたま入った教会で、ドームに響き渡っていました。
カプツィーナー教会の地下に広がるカイザーグルフト(皇帝納骨所)には、1663年以来のハプスブルク家の歴代皇帝12人を含む約150体の遺体が安置されています。
教会はこぢんまりとしていました。背後を見上げると、コンソールを前にした生徒の背後の先生が立って、レッスン中でした。
ウィーンの歴史的建造物には、4本の紅白のリボンがW(wien)に垂れ下がっています。左は教会。右が納骨所ですが、入りませんでした。
2017年に新たに作られたパイプオルガンです。軽やかに響いていました。
シュテファン大聖堂の、祭壇右側の壁面にあるオルガンです。モーッアルトのレクイエムでも、このオルガンが使われました。
祭壇の対面には、バラ窓の下に大きくて立派なオルガンがあります。
厳かに、力強く響きます。
すでにこのブログで紹介したアウグスティーナ教会のオルガンです。
低音が腹の底から響き渡ります。
ペーター教会のオルガンも紹介済みです。ここでは、ほぼ毎日のようにオルガンコンサートが開かれています。
丸くて大きなドームとオルガンの響きがマッチングして、わたしはこの音が最高に聴こえました。
ハプスブルク家の習慣で、遺体はカプツィーナー教会、心臓はアウグスティーナ教会、内臓はシュテファン大聖堂に納められました。それぞれの教会でオルガンを聴いているということになります。