熊野古道 語り部と歩く 牛馬童子口~小広王子

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阪急交通社トラピックスの日帰りバスツアー「語り部と行く! 熊野古道を歩く旅」の3回目(21日)でした。牛馬童子ふれあいパーキングから小広王子まで9キロ余りを5時間ほどかけて歩きました。天気予報は「曇りのち雨」で、覚悟していましたが、最後までほとんど降られることもありませんでした。かえって大汗をかくこともなく、快適なウォーキングでした。
歩き始めてしばらくすると箸折峠の牛馬童子王子に着きます。
牛馬童子像(左)は、文字通り馬と牛にまたがった旅姿の高さ50センチほどの小さな石像です。2008年に頭部を破損されると災難にあったため、その部分の色が異なっています。

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この辺りの王子の御神体が合祀されている近野神社(金毘羅神社)の急な石段にヤマユリが咲いてます。

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【11:23】
前回のゴールとなった牛馬童子口に着きました。「道の駅熊野古道なかへち」からスタートします。

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【11:39】
今回は、梅田、なんば、神戸発でバス4台のツアーです。それぞれに50人ほどが乗っています。バス1台が2班に分かれて、時間差で歩きます。

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【12:00】
明治から大正にかけて本宮大社まで開かれたバス道(右側に延びている)が残っています。といっても6人乗りのジープのようなのりものだったそうです。

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【12:02】
和歌山城下から24里(約100キロ)の一里塚です。
今回の語り部さんんは、植物にめっぽう詳しいかたでした。丁寧な説明で、楽しく歩くことができました。

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【12:15】
杉木立の中の牛馬童王子です。
童子像に背を向けるように花山法王が埋経された宝篋印塔が建っています。

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【12:29】
500メートルごとにある道標です。「23」から「39」まで歩きました。

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【12:32】
のどかな田園風景が広がる近露の里です。熊野古道の要衝の地です。ここを目指して下ります。

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虎の尾ですね。

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【13:11】
近露王子でツアー弁当をおいしくいただいて、出発します。
脇を流れる日置川は「垢離(こり=現生の不浄)を祓う」みそぎ場です。

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近露王子の立派な石碑は、大本教教祖の出口王仁三郎の筆になりますが、戦前の大本教弾圧の歴史が秘められています。

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【13:21】
近露の宿場が残っています。

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【13:42】
太平記にその名が登場する野長瀬一族の墓です。

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くちなしの花です。一重のくちなしは初めて見ました。

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【13:52】
「乙女の寝姿」だったかな。遥かな山並みが、いわれてみれば、そう見えなくもない。

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【13:58】
立派な芝生の運動場をもつ近野小学校です。現在の児童数は21だそうです。

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恥じらいのピンク色が美しいササユリです。

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アジサイも色とりどりです。

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ドクダミが古道に沿って、ずーっと咲いてます。

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こちらはなんとかニンジンです。チョウセンニンジンとともに漢方にもつかわれるそうです。

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【14:43】
比曽原王子までやって来ました。

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【14:55】
古道の擁壁がきれいに草で覆われています。

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【15:05】
野中の清水です。この辺りの水源です。日本名水百選です。
飲んでみましたが、甘い水です。

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【15:15】
継桜(つぎざくら)王子の立派な祠です。

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南方熊楠らの尽力で伐採を逃れた杉の大木が残っています。
枝が熊野本宮の方向(南側)にだけ伸びているところこら一方杉と呼ばれています。

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1回目に歩いた滝尻近くの「乳岩」にわが子を残してきた藤原秀衡が、無事を祈って桜の枝を折り、別の木に挿したのが大きくなったという故事が残っています。

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【15:45】
阿倍清明が腰かけて、山崩れを防いだという腰かけ岩が残っています。

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【15:56】
ビワの木がザワザワと揺れると思ったら、猿が平然とまだ熟していない実を食べています。

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【16:03】
中ノ川(中川)王子の碑は、街道からちょっと登った山の中に残っています。

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【16:29】
小広王子に着きました。今回のゴールでした。

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【16:32】
次回に歩く街道です。いよいよ発心門王子に向かいます。

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帰りのバスは、小広王子のすぐ近くで待っていてくれています。乗り込むとすぐに出発。途中の「古道歩きの里ちかつゆ」に寄りました。わたしは缶ビールと「太地の海」(378円)というくじら入り荒挽きソーセージをゲットしました。
懐かしい魚肉ソーセージです。「ミンクくじら肉15%配合」です。ポツポツとちょっと赤みがかった肉片が混じってます。
クジラは、日本では古くから貴重なタンパク源として食べられてきた食文化です。太地町開発公社(和歌山県東牟婁郡太地町大字太地3767)が販売しています。

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阪急交通社・トラピックスの募集ツアーです。毎回、盛況です。

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