【2014/09/19=ベルリン】
「ベルリン・フィルハーモニー」でブラームスの大爆発に身を置いてから、すでに1カ月余が過ぎました。あれこれと旅の思い出を書き連ねた「2大オケと運河めぐり」も、今回で最後とします。最終回のテーマは「ベルリン・フィルハーモニーの入り方」としました。
ベルリン・フィルハーモニーの最寄り駅は、ポツダム・プラッツ駅です。Sバーン(ドイツ国鉄の近距離路線)とUバーン(地下鉄)の駅が、地下にあります。広場に出て、SONYセンターの北側を西に向かいます。
左手にフィルハーモニーが見えてきます。2年前は、前の人の流れに従ってそこからホールのロビーに入ってしまいました。
今回は、大きく回り込んでヘルベルト・フォン・カラヤン通りを歩いて正面に向かいました。
左の5角形が大ホール、右は室内楽ホールです。
Grosser Saal(大ホール)の入口です。
下には、チケットボックスの営業時間などが詳しく書かれています。最後には「チケットはインターネットでも購入可能」と。
チケットを見せてロビーに入ると、目に飛び込んできたのがこの写真パネルです。カラヤンと額を寄せ合うエリエッテ夫人です。
ユジャ・ワンのポスターも張られています。
アムステルダムのコンセルトヘボウで、圧倒的パフォーマンスに驚いたばかりです。ここでは、どんなシューベルトを弾くのでしょうか。
ヤンソンス、コンセルトヘボウに驚愕とコンセルトヘボウ おいしいワインと驚愕の響きもご覧ください。
「Musikfest Berlin(ベルリン音楽祭)」と名付けられた演奏会の一夜でした。
売店で、ベルリンフィルのフルート奏者、エマニュエル・パユのCDを記念に買いました。
開演まで時間があります。となればワインでしょう。
テーブルの横に、アジア系の老婦人と若夫婦が腰かけました。
「シンガポールから、息子夫婦が住むロンドンにやってきたの。きょうはベルリンで博物館に行ったわ」
「ニッポンはハママツに行ったことがあるわ。来年はキョートに行くの」
片言(私の方)の英語で応じました。
開演前のホールです。
ホールの様子は、前回も「ベルリン フィルハーモニーのプレッツェル」でも書いてます。
休憩時間のホールです。たっぷりと時間がとってあります。ドレスアップした人はそれほどいませんでした。
中庭に出て休憩している人もいます。
ブラームスの交響曲第2番が終わり、拍手に包まれます。
オケが去っても拍手は鳴りやまず、指揮のサイモン・ラトルが呼び戻されました。
ホールを出ると、プレッツェルを売っている人が。入場時にもいました。結構、人気のようでした。
乗り付けた高級車で音楽界の後はディナーへ、という人ばかりでななさそうです。
日本人だろうと思われるのは、かなりの人数でした。ベルリン在住経験のある知人は、「普段、街ではあまり出会わない日本人が、フィルハーモニーではどこから湧いてきたのかと思うほど多くいる」と話していたことを思い出しました。
「やっぱりすごかったね」と感動の夜を振り返りながら、フィルハーモニーを後にしました。
チケットは、2枚で268EURでした。1EUR=¥140で換算すると、1枚19000円ほどの勘定です。1EUR=¥100だった2年前に戻りたいです。
【チケットの入手方法】
ヨーロッパのオーケストラは、7、8月は夏休みです。この間に開かれるザルツブルク音楽祭などに出演したり、海外遠征、さらにバカンスを取るようです。
秋のコンサート・シーズンは9月中旬に始まります。スケジュールは、早くから発表されていて、ホームページで調べることができます。
チケットの発売日は、2014年は5月25日でした。ホームページでは午前8時発売開始とあったので、日曜日だった日本時間の午後3時前にネットでアクセスしました。それほど混雑もしていなくて、3時を過ぎるとすぐにつながり、2席の予約を完了することができました。しかし、同じ価格帯(日本語でいうS席)でも、前の方は予約済みになってました。クレジットカードで支払いも済ませました。上の画像は、メールで送られてきた予約確認書です。
「A links Reihe9 Platz6」は 「Aゾーン左側9列目6席」という意味です。
2週間ほどして、エアメールでチケットは郵送されてきました。
ホームページは英語表記でしたが、慣れればそれほど難しくはありません。
チケット申込時のアクセス殺到度も、8年前に聴いた「最高の一夜 サイトウ・キネン・フェスティバル 松本」と比べたら楽なものでした。