大阪・千日前 「しき浪」のカキフライ

しき浪1

 この皿を、どちらから撮すか? ちょっと考えました。
 右から撮ると、付け合わせのトマトやキュウが写って色彩豊かになる。左からだと、タルタルソースがよくわかる。
 でもこちらから撮りました。このボリュームを表現したかったのです。カキフライです。大きいのが7個ものっています。食べ応え十分です。

しき浪3

 カキフライ(1200円)は納得ですが、ライス(250円)はちょっと高いような気もします。で、つらつら考えました-。
 1階は、店の奥までドーンとカウンターになってます。その長さは6メートル(これは想像です)はあります。このカウンターの奥に、そろいの白衣をまとった6人の男が並んでいます。1メートル間隔です!
 右端の男から、仮にNo.1と名付けます。次は当然No.2です。
 No.1からNo.3まではコック帽をかぶってます。No.1の帽子には「1」と刺繍があります。カツを揚げるのが専門のようです。No.3は、もっぱらエビフライを盛りつけています。帽子には、どういうわけか「8」が。とすると、コック帽8人がローテーション勤務しているということでしょうか。それとも「3」なんかは永久欠番なのでしょうか。
 No.4は無帽ですが、揚がったカツに包丁を入れたり、煮込みハンバーグ盛りつけながら、全体を仕切っているようです。これだけの分業で、Aランチが盛りつけられます。
 No.1からNo.4までは、いずれもわたしより年上に見えます。いずれもひとくせありげです。そんな男たちが、これだけのスペースに集まって、チームワークよく仕事をこなしていることに関心します。
 No.5は、皿にキャベツやトマトを盛りつける下ごしらえをし、ライスを盛っています。一番若いNo.6は、もっぱら皿を洗ってます。
 カウンターとテーブル3卓の給仕をするのは2人の女性です。2階にもテーブル席があり、ここからもインターフォンで女性の声がします。テイクアウトの注文も、電話で入ってきますので、結構、忙しそうです。
 というわけですが、やはりこの規模の店に6人というのは、ちょっと異様ですらあります。「人」が、極限にまで合理化されたファミリーレストランに慣れすぎたからでしょうか。
 カフェで飲む紙コップのコーヒーと、純喫茶の陶器のカップ。まあ、それぞれの味はありますが…。

しき浪3

 ひと癖ありそうなコック帽のNo.1(たぶん)が揚げたカキフライです。外はカリカリ、中はむっちり。おいしくないはずがありません。

しき浪4

 

しき浪5

しき浪6

 「サウスロード千日前」なんて名前があることを初めて知りました。この看板もかなり年期が入ってますので、「サウスロード千日前」という呼び方も色あせてるのかもしれませんが。
 向こうは黒門市場です。
 前回紹介ははだいぶ前になります。2005/09/13はAランチでした。
 しき浪    地図
 06-6631-7530
 〒 542-0073 大阪市中央区日本橋2丁目5-9

「大阪・千日前 「しき浪」のカキフライ」への3件のフィードバック

  1. こんにちは。
    このあたりはわたくしの巡回地区です。
    「しき浪」も長いこと潜入してないですわ。
    牡蠣フライの季節になったのですね。
    ほんと旨そうな牡蠣フライですね。
    今シーズンはまだ一度も食べておりませんので、是非とも近いうちにチャレンジしてみたいと思います^^

  2.  さすらいさん
     「しき浪」のように、いつまでたってもかわらない店の存在というのは、ほっとしますよね。いつまでもこの雰囲気を残してほしい店です。

  3. 雑学博士になりたいっ!!,大阪・千日前 「しき浪」のカキ より:

    コック帽

    西洋料理の料理人がかぶっている帽子。よくコック帽と呼ばれますが、正式には「トーク・ブランシュ」といいます。料理に髪の毛が入らないようにする配慮でかぶります。形ははじめ長くは無かったのですが、頭が蒸れないように長くなっていったそうです。

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