「あがり」の「30」はたくさん見つかりました。まずはスペイン編です。
フランスのサン・ジャン・ピエ・デ・ポーから780キロに及んだサンティアゴ巡礼でした。
モホン(石柱)の数字は「あと30キロ」を示していました。ガリシア州に入り、ユーカリの木陰の道が多くなりました。早く着きたい、いや着きたくないという微妙な気持ちで、愛おしみながらゆっくりと歩きました。
オ・セブレイロの峠の麓の村には、引馬が待っていました。わたしは左足が痛くなり、引きずって歩いてました。この馬の背に乗ってという誘惑と闘い、結局は苦しみながら歩きました。
高速道路の向こうにレオンの街が見えてきました。気分的にはここで全行程の半分(距離的には3分の2)でした。なんとかゴールまで歩けそうという自信もついてきました。
最初の巡礼でサンティアゴ・デ・コンポステーラで1泊した翌朝です。前夜遅く、宿に戻る道がわからなくなり、何度もここを歩きました。真っ暗闇に、赤いサークルが異様に浮かんでいた正体がこれでした。
2回目の巡礼の最後はバルセロナでした。この辺りで、奥さまらへのみやげにスカーフを3本、買いました。
プラハは「百塔の町」と呼ばれる美しい町です。そこをペアシートに座って上空から見ようという遊覧バルーンです。
スイスーイタリア国境の町、ティラーノからレーテッシュ鉄道ベルニナ線に乗りました。長い列車が路面を走り、やがてブルージオのオープン・ループ橋へと進みました。右に左に、カメラを構えるのに忙しかったです。
映画「第三の男」で有名なウィーンのプラーター公園にある大観覧車です。上部からはシュテファン寺院も臨めました。