京都・西山にある小塩山のカタクリです。下界を騒がせているコロナウイルスとは無縁の世界で、ことしも可憐に咲いていました。
「外出自粛」が求めれています。「3密」には該当しないだろうと自己弁護して、独りマイカーで出かけました。麓の大原野神社の駐車場に車を止めて、何度も登っているルートをたどりました。最初のカタクリ保護地「炭の谷」まで1時間ちょっとでした。
先週末くらいから一斉に開花したカタクリの花です。1輪だけですが、真っ白なカタクリにも出会えました。
花粉の運んでくれるギフチョウも飛んでました。でも、撮影はできませんでした。
色エンピツでなぞったような模様が素敵です。
白いカタクリは、葉も他のカタクリののような濃い麩模様がありません。なんらかの色素異常なんでしょう。
つぼみを膨らませています。
ここまで生長するには7~8年はかかります。
昨年のタネが発芽した1年生の実生(みしょう)です。このひょろりとした茎が、立派に生長してほしいです。
小塩山には、炭の谷、Nの谷、御陵の谷の3つのカタクリ保護地があります。西山自然保護ネットワークの皆さんのボランティアで成り立っています。わたしも会員になっていて昨年は2回、作業に携わりました。以来、ご無沙汰ですが、寄付のつもりで会費を納めてきました。
ミヤマカタバミとのコラボです。
今年は、ミヤマカタバミの純白がことのほか美しかったです。
ミヤマハコベも負けじと白い花を広げています。
ニリンソウがつぼみを膨らませています。
1輪だけ咲いていました。
ヤマルリソウのシックな装いです。
ミヤマアオイは深い緑色をたたえています。
麓の大原野神社に参りました。
「千眼桜」と名づけられたオオシマザクラが、まるで盆栽のように白い花をまとっています。
満開の期間が3日ほどと言われる幻の桜だそうです。抜群のタイミングで訪れたことになります。
早くもシャクナゲが咲いていました。
これまでの「小塩山のカタクリ」
5時間以上もかかっています。往復に2時間ほどとすると、残りのかなりの時間はカタクリにカメラを向けていたことになります。