仮組みした管球プリアンプ、A3032で機嫌よくLPを聴いていました。突然、ガリガリと雑音が入って片チャンネルがヘンになりました。どこかが接触不良を起こしているのは明らかでした。
あちこちとつつきまわした結果、セレクター・スイッチが原因でした。フォノ(LP)やCD、チューナーといった音源を切り替えるスイッチです。
経年劣化が疑われるパーツですが、はんだ付け個所が多くて面倒なので、目をつぶっていました。
観念して、分解修理しました。
プリント基板に12×3か所、計36か所ではんだ付けされています。
根気よく1か所づつハンダを吸い取っていきました。
なんとか取り外すことができた6回路5接点のロータリー・スイッチです。
金属ケースのカシメを緩めて、接点の基盤を取り出しました。3枚あります。
接点が黒く変色しています。これでは接触不良を起こすはずです。
ネットでは緑青を吹いているようなすごいのも見ますので、きれいな部類です。
綿棒に無水アルコールを含ませて、接点をきれいにしました。
接点復活剤はあまり使いたくはないですが、これも綿棒で薄く塗っておきました。
軸にはグリスを塗って、回転をよくして、元通りに組み上げました。
底板には、安っぽいゴム脚がついていました。余っていた防振ゴムのショック・アブソーバーをつけておきました。
上蓋も取り付けて、ひとまずは修理完了です。ここに至るまで、何日も遊ばせてもらいました!!