「7」がないって? ベルリンを走るトラムです。旧東ドイツ側のテレビ塔から見下ろしました。7両編成です。急カーブを曲がれるように、短い車体が数珠つなぎになっています。共産党独裁時代に建築された、コンクリートで規格化されたような味気ない街並みを走っています。
現代のLRTは、車いすにもワンコにも優しいです。
旧西ドイツ側にはトラムの姿はありません。
東西統一の象徴である連邦議会は、シュプレー川の遊覧船からもよく見えます。この裏手にブランデンブルク門があります。
ベルリン大聖堂は、ひときわ目を引くドームが印象的な建物です。結婚式が行われていて、壮大なパイプオルガンがメンデルスゾーンの結婚行進曲を奏で始めました。
ベルリンを3度も訪れたのは、これがあるからです。
ヘルベルト・フォン・カラヤン通りを期待に胸膨らませて歩いてくると、ここにやってきます。ベルリン・フィルハーモニーです。左が大ホールです。
マリス・ヤンソンスが指揮するドボルザークの「新世界」が終わったところです。ヤンソンスの一挙手一投足にくぎ付けになりました。間違いなく、これまでに聴いた最高のシンフォニーでした。
サイモン・ラトルは大阪・シンフォニーホールでも聴いています。でも違いました。
ブラームスの「交響曲2番」の一糸乱れぬ大爆発でした。金管が弾けてその風圧に圧倒される中に身を置きました。
樫本大進がコンマスと務めるステージです。
ピアノのアリス・紗良・オットが裸足で、天女のようにヒラリと登場しました。残念ながらその画像はありません。
後日、ベルリンフィル・デジタル・コンサートホールにアップされた紗良・オットの姿を、自宅でゆっくりと楽しみました。
旅の楽しさは、何度でも振り返ることができる思い出を作ってくれることです。