ザ・シンフォニーホールでベートーベンの交響曲第9番 「合唱付」を聴きました。
指揮はユルゲン・ヴォルフ。関西フィルハーモニー管弦楽団、ソロはテノールの畑儀文らと関西フィルハーモニー合唱団でした。
ヴォルフはドイツ・ライプツィッヒにあるバッハゆかりの聖ニコライ教会のカントル(音楽監督)を長く務めた人です。奥さまは、この人の指揮でバッハのマタイ受難曲を歌ったことがあります。
数日前に「聴きに行こう」となりました。3階バルコニーという安い席でしたが、どんな第九か楽しみでした。
第1、2楽章は、情熱的でエネルギッシュな演奏でした。
3楽章は一転して、細やかで研ぎ澄まされた粘らないハーモニーに変わりました。4楽章初めのチェロやコントラバスの低く流れ始めるテーマも、息を飲むほどにきれいでした。管弦楽の配置が通常とはちょっと違ってチェロとコントラバスが左側でした。わたしの席からは、ちょうど見下ろす真正面となって、余計にストレートに音が届いたのでしょう。
ここぞという時に、ホルンが音を外したのもご愛敬です。
そして歓喜です。合唱もきれいにコントロールされて劇的にフィナーレに突き進みました。ベートーベンが古典派の音楽家であると感じさせる演奏でした。
3年前にウィーンのムジークフェライン(楽友協会)で聴いた、一直線に爆発する第9とはひと味違いました。
クリスマスの飾り付けがきれいでした。
ザ・シンフォニーホールは1982年、日本初のクラシック音楽専用ホールとして誕生しました。創立40周年です。
「ホールの残響が2.何秒」とかいったことを開館前に取材したことが思いだされます。
サイモン・ラトル指揮のベルリンフィルを聴いたのもここです。後に、ベルリンでも聴きました。
演奏会後のレセプションに招かれて、ピアニストの内田光子の生の声に接したこともあります。
夕飯は、ホール横の「八百屋とごはん うらや福島店」でいただきました。便利なところに、夜でも定食が食べられる店ができていました。
「元気定食」(1200円)をいただきました。から揚げに5皿もついています。生卵は、当然ながら卵かけご飯にしました。味は濃い目ですが、おいしくいただきました。
急に込んできたなと思ったら、音楽会の前に食事する人が多いようでした。隣の夫婦もそうでした。
向こうがザ・シンフォニーホールです。
八百屋とごはん うらや福島店
06-6346-3380
大阪市北区大淀南2-1-1