河原町 本屋を見つける

ジュンク堂1

 「本の河原町」「書店の力量が問われる」「ストップ活字離れ」「京都の中心で本を選ぶ」「博士の愛したジュンク」「超ホンの壁」「そうだジュンク行こう」「書店進化論」「本の河原町は不滅です」「BALが変わる!本屋も変わる!」「書店は人材」「見やすい棚をめざして」「品揃え主義」

ジュンク2

 広告の中に並ぶ書名です。思わず、順に読んでしまいました。通勤途中に阪急京都線の通勤特急で見かけた中吊り広告です。
 「河原町 本屋はどこに…」と書いたばかりです。それが、河原町のファッションビルBALの5~8階にジュンク堂がオープンするそうです。あす24日のことです。「四条通りの京都店がライバル!」とは、ちょっと小憎らしいです。
 そういえば、大阪・梅田のハービス・プラザにもジュンク堂ができてるんですね。堂島にあれだけ大きなのがあるのに。「勝ち組」ばかりが景気がいいようです。

2つのジュンク

 追加画像です。きょう、地下鉄・御堂筋線で見かけました。「ふたつのジュンク」です。

アナログ回帰 レコードの音 DENON DL-103

レコード

 フルトヴェングラーの「英雄」が聞きたくなり、LPに針を落としました。久しぶりに回り始めたターンテーブルは回転が安定せず、ウワン、ウーヮンと変な音を出しました。でも、しばらくすると懐かしい音を奏で始めました。

DL-103

 ゆっくり聞きたかったのですが、リビングのテレビに追われました。CDケースの隅にあったカートリッジ(レコード針)の箱を手に、パソコンの前に避難してきました。
 DENONのDL-103 です。
 「このDL-103はDENONが放送用として高性能、高信頼度を目標にNHK総合技術研究所と共同で開発したもので、NHKのFM放送をはじめ、民放各局において長期間にわたって採用されております」-と取扱説明書にあります。
 DENONはデンオンです。当時は日本コロムビアのブランドでしたが、前身は日本電気音響、だからデンオン(電音)です。それが、デノン(最近は社名変更でこう読ませています)ではねえ。

DL-103(2)

 なんと手書きの性能証明書まであります。
 ケースに張られた価格は19,800円。領収書には14,300円とあります。針だけの交換は不可能なムービング・コイルという構造ですが、古いカートリッジを持っていくと「針交換」の名目で5,000円ほど値引いてくれたものです。
 かつては1年か2年に1個は交換するほど愛用してました。でも取り扱いが楽なCDに軍配があがりました。
 この針の購入は93年11月19日。「これが最後だろう」と交換したのを思い出しました。

河原町 本屋はどこに…

スカラ座

 京宝・スカラ座
 京都・河原町を三条から四条へ向かいました。
 1月いっぱいで、「京都宝塚劇場」が閉鎖になりました。1935年オープンの老舗映画館も、シネコンブームに押されて70年の歴史に幕が下りたのです。
 わたしも京宝、スカラ座で何本の映画を見たことでしょう。といっても、それほどの映画マニアではありませんので、スカラ座に最後に入ったのは2年ほど前の「戦場のピアニスト」だったでしょうか。

ブック1

 ブックファースト
 京都に住んでいたときは、1階の書店によくお世話になりました。
 かつては駸々堂書店がはいっていました。バス停がその前にあって、ちょっと立ち読みしてでてくると、バスは行ってしまった。また待たされる-なんて思い出があります。
 それが倒産して阪急系のブックファーストになって、こちらも閉め出されてしまいました。

ビーバー

 ビーバー
 書店の左側(南側)にレコード店のビーバーがありました。早くも落書きされたガラス越しにのぞいてみると、かつてと同じ店名でした。もちろん、CDやDVDのショップに替わってますが。
 開店したのは、わたしの学生時代だったはずです。ここでドボルザークの「チェロ協奏曲」(指揮・カラヤン、チェロ・ロストロポーヴィッチ)やマーラーの「大地の歌」、モーツァルト「レクイエム」なんかのLPを買いました。1枚2000円は、学生の身には高額でした。領収書をジャケットの間にはさんでいたはずです。久しぶりにLPで聞いて見たくなりました。

レコード

 何枚かのLPのジャケットをのぞき込みました。やはり、ありました。
 フルトベングラー(通称フルベン)指揮、ウィーン・フィルのベートーベン交響曲第3番「英雄」です。当時の定番でした。
 レシートはこんな具合です。
 「レコードショップ ビーバー 京宝会館 24 MAR 72 2,000現」

駸々堂

 駸々堂
 ホテルが建っているあたりだと思います。石造りの立派な駸々堂書店があったのは。それも幻です。

丸善

 丸善
 丸善は昨秋、閉店する最後の日にやってきました。
 それにしてもあの立派な建物がカラオケハウスになるんですか。京都の学生は本を読まずに、カラオケばっかり歌ってるんですか。ちょっと寂しい風景です。

蛸薬師

 蛸薬師
 蛸薬師はすっかり若者の街に変身しています。焼き芋屋さんだけは健在ですが。
こ の角にも、わたしの記憶ではちょっと小さいですが本屋があった気がします。

OPA

 OPA
 大きなファッションビルがそびえています。
 ここには京都書院とオーム社というともに2階建ての書店が並んでいたのですよね。
 京都書院は、文化系というか芸術系が得意な書店でした。3階が画廊になっていて、高校生のときに、友人のはいっているデザイン部が作品展を開き、見にきたことを思い出さしました。
 オーム社は理科系の出版も手がけている書店でした。アマチュア無線にこっていたときは、「CQ」という雑誌なんかを買ったものです。
 みんな、姿を消してしまいました。
 新京極には京極東宝の跡地に紀伊国屋も出店してます。四条にはジュンク堂があります。それにしても、なじみの店がなくなるのは寂しい限りです。
 河原町もどんどん変貌を遂げています。変貌そのものは、停滞よりはましかもしれまっせんが、画一的なけばけばしい看板のビルが建ち並ぶ風景からは、京都らしさが失われていくんですね。

東海道五十三次 三条大橋へ

京都美術館

 京都・岡崎の京都市美術館です。ここがスタートです。
 京都市美術館は、昭和8年11月、東京都美術館に次ぐ日本で二番目の大規模公立美術館として設立されました。設立の機縁となったのは、昭和3年に京都で挙行された天皇即位の大典であり、その記念事業として、関西の財界はもとより多数の市民の協力を得て「大礼記念京都美術館」との名称で開設されました。
 京都市美術館のHPの説明です。これでプレートの削られた部分が解明できました。

京都図書館

 明治42年、武田五一の設計で誕生した「京都府立京都図書館」、現在は京都府立図書館。建て直されたが、壁面が保存されています。

ノーブル文具店

 神宮道から右折して三条通を西に向かいます。
 絵に描いたような商店です。どことなく「高貴」な雰囲気も漂います。

古川町商店街

 「時代を超越した商店街」で紹介した商店街です。

鍾馗さん

 鍾馗さんにも出会いました。

路地

 路地です。「三条大橋東二ノ七四」の表札がかかっています。

三条大橋

 三条大橋に着きました。
 東海道五十三次のゴールです。Sクンがここにやってくるのはいつの日ことでしょうか?

弥次喜多

 弥次さん、喜多さんも上洛を果たしてほっとしています。
 全編はこちらをどうぞ。
 

東海道五十三次 三条通を歩く


2006/02/19
 東海道五十三次を歩くというには、ちょっとおこがましいです。
 でも、お江戸日本橋から上ってきているSクンにゴールを教えてあげるために、三条通を歩きました。

 京都・岡崎の京都市美術館です。ここがスタートです。

 京都市美術館は、昭和8年11月、東京都美術館に次ぐ日本で二番目の大規模公立美術館として設立されました。設立の機縁となったのは、昭和3年に京都で挙行された天皇即位の大典であり、その記念事業として、関西の財界はもとより多数の市民の協力を得て「大礼記念京都美術館」との名称で開設されました。

 京都市美術館のHPの説明です。これでプレートの削られた部分が解明できました。

 ここにやってきた目的でした。

 明治42年、武田五一の設計で誕生した京都府立京都図書館現在は京都府立図書館です。建て直されたが、壁面が保存されています。

 昭和4年に造られた平安神宮の大鳥居です。
 
 明神形・鉄筋コンクリート造・丹塗
 高さ24.2m・柱真真18.2m・柱直径3.63m・笠木長さ33m

 鳥居の礎石のプレートです。

 疎水に架かる橋の擬宝珠。「市民歓呼」と平安神宮竣工の喜びが記されています。日付は明治28年。平安遷都1100年祭紀念殿(社殿)ができた同じ年です。

 陶芸家の富本憲吉の揮毫になる「平安殿」。和菓子の名前ですが。

 現在も入居者がある「アパート ガーデン」。

 神宮道から右折して三条通を西に向かいました。

 絵に描いたような商店。ちょっと「高貴」な雰囲気もただよっているような。

 昆布問屋です。

 防犯装置に守られたお地蔵さん。

 白川との角にあるから「かどや」です。よくわかります。

 ボリューム満点の「らーめん」の味は、よくわかりません。

 白川にかかる橋の表裏です。

 「エレベータ」を製作しているらしいです。どんなエレベーターなんでしょうね、隊長?

 漆です。見ればわかります。

 「時代を超越した商店街」で紹介した商店街です。

 電話番号とともに振替口座なんかも書いていたのですね。

 きれいな看板です。

 おなじみのマックです。でもこの色、ちょっとヘン!!

 いや、京都市内ではこれで正解です。あまりけばけばしい色彩は規制されていて、マックもちょっと地味な茶色になってます。

 こんな教室もあります。何を習うって? そりゃ、ローマ字でしょう。

 「千鳥酢」の村山醸酢の本社です。いつも使ってます。

 「轆轤」なんて難しい字はかいてありません。

 鍾馗さんを見つけました。

 出張専門の「辻留」です。茶席でないと食べられません。

 張り紙には「京風味の おいしいもろみ あります」とあります。

 路地です。「三条大橋東二ノ七四」の表札がかかっています。

 「牛豚」じゃない、「牛豚肉」です。「ヨタ」じゃない、「キヨタ」です。

 三条大橋が近づきました。はるかお江戸をしのぶのでしょうか。

 お隣は「加茂川寿し」です。でもどんなすし?

 ついでながら、出町柳で高野川と合流する以前を賀茂川、そこから下流を鴨川と使い分けます。加茂川という表記もあって、加茂川中学という学校があります。その近くにあるのは上鴨警察署ですが。

 御所に向かって頭をたれる高山彦九郎です。

 三条大橋に着きました。
 東海道五十三次のゴールです。Sクンがここにやってくるのはいつの日か?

 池田屋騒動のおりの刃傷の跡が残っています。

 弥次さん、喜多さんも上洛を果たしてほっとしています。

 京名物の五色豆です。

 ここの屋号は知りませんが、いろんな箒や刷毛を売っている有名な店です。

 佐久間象山、大村益次郎の遭難の碑が高瀬川沿いに建っています。

 「有職」です。「京人形司」です。

 三条から一本南の通りに坂本龍馬が住んでました。「酢屋」という同じ名前で資料館もあります。

 はるか昔ですが、学生時代には河原町三条のバス停からこの道を通って京阪三条まで行ってました。

 「天下御免 切捨料理」とは、また物騒な。

 高瀬川沿いにちょっと下ったところにあります。本日は休みですが、ランプのシェードなど素敵な商品を並べてます。でも、高い!!

 河原町に面した有名な喫茶店です。

 三条も河原町を越えると、たんなるけばけばしい繁華街でおもしろくありません。
 寺町の角にある肉の「三嶋亭」で終わりにしました。
 三条堺町のイノダコーヒー(本店より、こちらの楕円形のカウンターが好きです)はまたの機会にします。

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あずま食堂の煮魚、かす汁

あずま食堂1

 ガラスケースから好きなおかずを自分で選ぶ家庭料理の大衆食堂です。かす汁(350円)は、頼んでから粕を溶いて作ってくれました。鯖煮(200円)と「中」ごはん(200円)という組み合わせです。これなら安心して食べられます。
 千日前の「なんばグランド花月」(NGK)の裏通りにあります。場所がら、吉本の芸人さんもよくやってくるようです。この日も、ベテランの有名コメディアンが独りで入ってきました。メカブを手にとって「これ、何や?」「体にええんか」とか聞きながら隣の席にやってきて、カレイの煮付けとともに食べてました。

あずま食堂2

素敵な夜を、おしゃれなディナーで

イタリアン1

 今月の料理教室は、日程の都合で大阪・梅田の教室で受講しました。阪急梅田からすぐ近くで、かつてはここにきてました。
 挑戦したのはイタリアンです。

イタリアン4

 「春色のアンティパスト」は、芽キャベツ、かぶ、ニンジンをスープで煮んでいます。ソラマメはつぶしてマサカルポーネを混ぜ込んでいます。マスカルポーネはイタリアのフレシュチーズで、脂肪分が多くックリーミーです。ソースは、ドライトマトを刻んでオリーブオイルと混ぜています。

イタリアン2

 「わたりがにのパスタ」は珍しいものではありません。ただ、わたりがには季節はずれなのか、仕入れるのがたいへんだったようです。使っているのは冷凍物です。一説には、韓国や中国でわたりがにがブームになって、日本に入ってこなくなったようです。

イタリアン3

 「豚ヒレ肉のソテー ポルチーニソース」。ポルチーニは乾燥させたキノコです。これとマッシュルーム、まいたけでソースをつくりました。
 パスタはタカノツメを一本丸ごといれたので、ピリッと刺激が強すぎたようで。でもおいしい。どれも満足のいく味でした。家でも挑戦できそうなものばかりです。
 

Pelikan の黒インク

ペリカン・インク

 ペリカン万年筆のインクを買いました。ボトルに入ったインクを買うなんて、近ごろはめったにない経験です。
 Pelikan 4001 Füllhalterinte Brillant-Schwarz
 そんな文字が並んでますが、モデルチェンジしたようです。右がこれまで使っていたブルーブラック、左が新デザインの黒です。紀伊国屋梅田店で840円でした。
 2本ある400の一方を黒にしました。これはこれで、使い道がありそうです。

スーパードライの味噌カツ&豚汁セット

スーパードライ1

 Asahiビアレストラン・スーパードライです。いつものO’Cat5階の食堂街にあります。「とりあえず生中(ビール)」と頼みたいところですが、ぐっとこらえて「味噌カツ&豚汁セット」(950円)です。
 フツーのカツに、味噌仕立てのソースがかかってます。それもマッシュルームが入った洋風です。ちょっと変わった味です。豚汁は、実だくさんです。
 テーブルには、洋風の調味料などのセッティングはありますが、七味がお盆にのってきたのはご愛嬌です。

スーパードライ2

 食後の飲み物とデザートが「ご自由に」となっているのが、人気の秘密です。というわけで、たまたま隣の席に座ってられた先輩と話しながら食べました。アチラとコチラにも知った顔がありました。

ロゴ

スーパードライ3

「いるかすまし」って?

いるか1

 東海道五十三次の蒲原の宿(静岡県)あたりを歩いていて、意味不明の看板に出くわしました。魚屋です。桜エビやシラスはわかります。でも「イルカスマシ」って何でしょう? いくつも見かけるのです。

いるか2

 開店していた魚屋をのぞきました。でも、ここにいる魚はわかります。

いるか3

 「いるかすまし」発見です。何軒目かの魚屋の冷蔵ケースの片隅、それはありました。小さなパックで1000円もします。珍味なんでしょう。
 黒っぽい皮に白い脂肪の塊のようです。乾燥させてあるようです。クジラのコロにも似ているようですが、聞く人がいなかったので、まだ正体不明のままです。

いるか4

 興津まで歩きました。今度は、そのものズバリの看板を発見です。「イルカあります 骨付(あばら)」とストレートです。
 店をのぞきましたが、それはどこにあるのか? 「おじさん、イルカってどこにあるの?」

いるか5

 指さされた先のトロ箱がこれ。白色と赤い肉片がパックにはいってました。
 「伊豆の港に揚がるのが、清水に回ってくる。うん、イルカだよ。醤油でたくとおいしいんだから。できたのがあったら食べさせてあげるけど、今はないね」
 「イルカスマシは、蒲原や由比の方だね」とのこと。イルカの背びれを塩茹でにしたもの薄く切ったものらしい。同じ体験をした人もいるようで、お味のほどはこちらへ。
 うーん、イルカか。この話は、動物愛護団体の頭の固いヤカラには内緒にしておきましょう。