京の三十三食 十六番 出町 出町カラビンカの黒カレー

 病院を出て目の前の広小路を西へ。寺町で右折して、梨木神社、蘆山寺を横目に今出川まで歩きました。その角が、目指す「出町カラビンカ」でした。
 初めてなのでオーソドックスに「黒カレー」(850円)に「スパイス玉子」(100円)をトッピングしてもらいました。月替わりの「気まぐれカレー」も気になりました。
 映えを意識しているのでしょうあ。カレーとは思えません。
 細切りされたカリカリのニンジン、枝豆(?)、黄色いのはタマネギの酢漬けのようです。その左は玉子です。オニオンスライスが堤防を築き、雑草が絡まっているかのようなのはハーブでしょう。
 濃厚な味です。黒ゴマの甘みが強く、辛さはほどほどです。牛すじも舌にひっかかり、存在感を主張しています。

 スパイス玉子を2つに割りました。トロリと黄身がこぼれました。

 6人が座れるカウンターの目の前で調理しています。
 今月のカレーは「ワインチキン」で、1人分づつフライパンで温めていました。

 カレー3種だけのシンプルメニューです。

 出てみると、待ちができていました。

 出町カラビンカ
 京都市上京区真如堂前町98-3 アクアビル 1F

 寺町今出川の交差点の対角線に「大原口道標」が立っています。
 
 豊臣秀吉が築いた「御土居」という京の洛中と洛外を隔てる土塁がありました。そこに7つの口があり、郊外へとつながっていました。
 大原口は、北東の大原や鯖街道へとつながる道への出入り口でした。

 石柱には、4面に各地への距離が彫られています。

 [東] 下かも 五丁  比ゑい山 三り
    吉田 十二丁  黒谷 十五丁
    真如堂 十四丁  坂本越 三り
 [南] かう堂 九丁  六角堂 十九丁
    六条 卅五丁  祇園 廿二丁
    清水 廿九丁  三条大橋 十七丁
 [西] 内裏 三丁  北野 廿五丁
    金閣寺 三十丁  御室 一り十丁
    あたご 三り
 [北] 上御霊 七丁  上加茂 三十丁
    くらま 二り半  大徳寺 廿三丁
    今宮 廿六丁

 ちょっとした京巡りができます。
 今夜は京都五山の送り火です。もう少し東の鴨川デルタあたりは、すごい人出となります。

京の三十三食 十五番 四条大宮 餃子の王将の天津飯セット

 病院前から乗った3系統の市バスは、四条を西へ走ります。四条大宮まで乗って、餃子の王将四条大宮店に直行しました。ここならお盆でも休んでいないはずでした。
 いつもならとりあえずのビールですが、きょうはぐっと我慢です。「天津飯セット」(917円)にしました。
 大きなカニ(カニカマ?)が載っています。たっぷりのあんがかかっています。醤油ベースに生姜が入り、「京風」と称しています。 

 王将といえば餃子です。青森県産ニンニクや、国産野菜をつかっているとPRしています。ちょっと安心です。

 かつてはどちらかといえば「珉珉派」でした。最近では宗旨替えです。

 スープもついています。トロミもあって、なかなかいけます。

 ちょっと遅れて揚げたてのから揚げが出てきました。
 これだけ食べれば、もう満足です。

 100席以上ある大型店です。
 ウェイティングリストに名前を書きましたが、すぐに順番がまわってきました。

 目の前で料理人が鍋を振るうのを見るのは楽しいです。

 834(税込み917)円という、どこからそんな数字となったのだろうと思わせる価格設定です。
 ペイペイのポイントが残っていたので、レジでスマホをかざして支払いました。小銭をさわらなくていいので、1円単位も気になりません。

 こちらは大いに気になりました。ビアリーが50円引き。値引きも当然ながら、アルコール度0.5%という微アルコールです。これならと一瞬思いましたが、ブレーキを踏みました。

 看板には大きく「1号店」と書かれています。

 王将は、昭和42年のクリスマスイブに、この地で創業しました。わたしが高校生のころです。
 わたしは当時、洛北高校の市電停留所前にできた店で食べたのが、初めてです。

 かつてはこの地にあった映画館の一隅にありました。今やビル全体が王将で、3階までが客室です。
 
 餃子の王将 四条大宮店
 075-801-7723
 京都市中京区四条通大宮西入錦大宮町116-2

京の三十三食 十四番 四条 551蓬莱の海鮮揚げそば

 病院から四条河原町まで戻ってきて、高島屋京都店地下の「551蓬莱 京都高島屋店」で「海鮮揚げそば」(950円)をいただきました。
 勤務先の新聞社が大阪・キタにあったときはドーチカで、ミナミに移ってからはなんばウォークや戎橋筋の本店などでよく食べたものです。
 パリパリの麺に絡むアンが、懐かしい味です。どこで食べても合格点というレベルを保った安心のチェーン店です。

 エビにイカ、ホタテと海鮮がそろいます。
 酢と辛子をたっぷりとつけていただきました。

 せっかくなので豚まんをみやげにしようかと思いました。ところがテイクアウトコーナーは大行列で、あきらめました。

 「551」の由来については、会社のHPに創業当時の電話番号から「551(ここが一番)を目指そう」という語呂合わせと説明されています。

 551蓬莱 京都高島屋店
 075-365-8551
 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 高島屋京都店地下1階

 6階美術画廊に上り、開催中の「木工芸の技と美」を鑑賞しました。
 知り合いの木工芸作家、市川正人さんがパロサントという緑の木で造られた小箪笥などが並んでいました。その精緻な造りに魅せられました。
 

京の三十三食 十三番 堀川 京都肉食堂のステーキランチセット

 YouTubeに「まーこさんは食べ友」というチャンネルがあります。アラフォー女性が独りで京都の食堂を巡ります。大衆食堂だったり町中華だったりと、おジイさんも魅かれる店のセレクトに、突拍子もない発想の食レポが楽しいです。そこで紹介されていました。
 魚の次は肉です。その名も「京都肉食堂」とそそってくれます。「ステーキランチセット(120g)」が、1000円ポッキリというのもうれしいです。
 軟らかいとはいえない肉です。いや硬いです。でもシコシコ食べると、やはりステーキの肉汁が口に広がります。

 ひと口目はなにもつけず。2口目はついてきたタレをつけました。

 目の前にはトッピングの調味料が並んでいます。試してみましょう。

 ニンニクチップと自家製ガリです。ニンニクは予想通の変化をもたらします。
 自家製ガリは、キムチのようです。でもそれほど辛くはなく、これはご飯の友としてもいけます。

 サラダには、オニオンフライを散らしました。

 最後は、ガーリックと岩塩です。これもあっさりとおいしいです。
 ここまで、「まーこさん」の食べ方を踏襲しました。「ああ、おいしかった」と感想も同じです。

 120gではちょっと物足りないほどのボリュームでした。でも、これくらいで満足です。

 長いカウンターに3人掛けなど、ゆったりとしていました。

 病院から3番の市バスに乗り、四条堀川で下車すると、目の前でした。

 京都 肉食堂
 075-754-8282
 京都市下京区四条油小路西入柏屋町25

京の三十三食 十二番 蛸薬師 亀山学の亀ランチ・海鮮丼

 きょうは魚が食べたいなとネットをうろついていて見つけた店です。四条烏丸から歩いてすぐの居酒屋、亀山学の「海鮮丼」(1100-100円)です。
 ドーンと登場しました。ハマチやブリ、サーモンの切り身の分厚いこと。シラスや山かけまで載って、2膳分くらいあるご飯が見えません。
 マグロがいないところが京都です。

 わさび醤油をかけ回していただきました。ジュワーッと魚のうま味が口いっぱいに広がります。

 エビもドーン。持ち上げると、こんな大きさです。尻尾からかぶりつきました。

 肉団子なんかの小皿に漬物までついています。写ってませんが吸い物も。

 「鯛のあら煮がありますよ」ということで頼みました。立派なかぶと煮です。飯と汁をつければ、それで定食となりそうです。これで驚きの100円です。頼まない手はありません。

 食後にはセルフのドリンクまでついてます。コーヒーやティーは当然として、驚きはビールに日本酒までありです。かわいいグラスとはいえ、わたしも飲んでみたかった。

 夜は一見さんお断りです。
 亀ランチは週替わりメニューです、火曜は海鮮丼でした。1100円ですが、きれいに完食すると100円引きです。こんな店、初めてです。
 ご飯は大、中、小、小小に特盛。中でもたっぷりでした。

 ウナギの寝床の店内です。向こうには坪庭もあります。
 選挙の投票所のように区切られたスペースでいただきます。完全に黙食が要求されます。というわけで、ムードとは無縁です。

 まるで民家の表札がかかるだけです。メニューがぶら下がっていなければ、居酒屋とはわかりません。

 暑いのに、店の外まで行列ができていました。大きなスーツケースを引っ張った一人旅らしい女性もいました。

 亀山学
 075-211-6882
 京都市中京区蛸薬師室町西入る姥柳町192

京の三十三食 十一番 松原 力餅食堂北垣商店の衣笠丼

 力餅なら衣笠丼(きぬがさどん)があるかなーそんな気持ちで松原橋を渡りました。川端通の角にある「力餅食堂北垣商店」です。
 これが「衣笠丼」(850円)です。京発祥の丼です。甘く炊いた揚げに九条ねぎをふわりとした玉子が覆っています。金閣寺近くの衣笠山が雪をかぶった姿に似ているところから、そう呼ばれるようになりました。
 山椒をふっていただきます。箸からこぼれそうに柔らかいです。

 きつね丼に玉子丼、天丼、木葉丼・・・とメニューは並びます。ところが衣笠丼が見当たりません。「衣笠丼はないのですか」と尋ねると、おばちゃんは「できますよ」。裏メニューの注文となりました。

 京都五花街の一つ、宮川町の入り口にあります。きれいどころの団扇が並んでいます。舞妓さんも、ここの丼を食べるのでしょうか。

 力餅の商標が額に収まっています。
 力餅食堂は、兵庫・豊岡で明治22(1889)年に創業した餅屋から始まった大衆食堂です。独特ののれん分け制度によって京都を中心に店舗網を広げ、昭和の終わりごろには180店まで増えました。その後は商圏の変化や高齢化により、現在は半数ほどになっているいるそうです。

 力餅食堂北垣商店 
 075-561-1077
 京都市東山区宮川筋5丁目345

 1軒おいて隣は「グリル富久屋」でした。「洋食弁当」を何度か食べたことがあります。

 10年ほど前に産経新聞の夕刊に掲載された記事です。筆者は「どたぐつ」こと、わたしです。

 病院からの市バスを四条河原町の一つ先の河原町松原で降りて、鴨川にかかる松原橋を渡りました。
 松原通は昔は五条通でした。義経と弁慶が出会ったのも、実はここだったという説もあります。

 さすがにこの時間には、カップルが腰かける「等間隔の法則」も証明されません。

 宮川町は、まだシーンと静まり返っています。

京の三十三食 十番 聖護院 かく谷老舗の「都萌そば」 

 放射線治療を受けている京都府立医大病院の通用口から鴨川畔に抜け、荒神橋を渡って京大病院近くまで15分ほど歩きました。転院したわけではありません。
 にしんそばが大名物の「かく谷老舗」がお目当てでした。天ぷら、やまかけ、にしんの3種そば「都萌そば」(1170円)です。「熱いですよ」と、おばちゃんに念を押されましたが、「はい、結構です」。
 汗をぬぐいながらすすります。色白でつるりとした、のど越し良いそばです。

 最初は天ぷらそばです。最初から山椒がかけられています。そのままいただきます。うまい。
 結構な大きさのエビが現れました。

 2杯目はやまかけです。

 トロリさが増して、ソフトになりました。出汁に沈んだ山芋を、吸い揚げました。

 トリはにしんです。満を持して七味も登場です。

 にしんの棒煮です。甘さは控えめで、しっかりとした身です。

 にしんの脂が出汁に溶け出して、濃厚でパンチのある味になりました。

 三者三様、どれもおいしかったです。
 出発は同じ出汁だったはずですが、ゴールではこれだけ色が違っていました。

 「都萌そば」といいます。なんて読めばいいのでしょうか。
 わたしが「3種の」と頼むと、おばちゃんは「ともえ、ひとつ」と通していました。三つ巴の巴か。3種のそばが競っているのだとそのときは納得していました。
 改めてショーウインドーを眺めて、もう一度納得しました。都萌(ともえ)そばでした。

 名物のにしんそばは、こんな姿です。
 この食べ歩きの一番で登場した「松葉」とあと一店が、京のにしんそば発祥の店と呼ばれるそうです。

 入ったところの1人掛けテーブルでいただきました。どんどんと客がやって来ましたが、ここはわたし1人でした。
 奥に深い店で、テーブル席にカウンターもあるようです。

 「わたしも行きたかった」と奥さま。「まだあるんやね。懐かしい。高校のとき、よく食べに行ったわ」
 奥さまは、近くの岡崎にあった高校に通ってました。

 明治維新のころに先々代が石川県から京都にでてきて、店を構えたのだそうです。間違いなく150年余の老舗(しにせ)です。

 京大病院の南の筋にあります。

 かく谷老舗
 075-771-2934
 京都市左京区聖護院山王町39
 

京の三十三食 九番 出町 出町ろろろの「お昼のろろろ弁当」

 大原の無農薬野菜をふんだんに使ったおばんざいが味わえる京料理処「出町ろろろ」です。
 昼ご飯は、ほとんどの客が「お昼のろろろ弁当」(1320円)です。ちまちまと、まさにちまちまと。手前の2段目に小皿が8皿、向こうの1段目にはご飯と2皿がお行儀よく並んでいます。
 ひと際の存在感あるご飯は、こちらを向けると、見事なおこげです。土鍋で炊いていて、お代わり自由です。

 夏のかきあげは、葉野菜が見事にパリパリに揚がっています。

 山椒が効いたみそ汁も、いい出汁です。

 ふっくらした、甘くないだし巻きは、あんをまとっています。

 2段目の圧巻8連チャンです。それぞれは、下のメニューの番号と照合してください。

 それぞれは、2口か3口で食べられるミニサイズです。でもこれだけ並ぶと見事です。
 「迷い箸はいけませんよ」と注意されそうですが、どれから食べようかと迷ってしまいます。

 箸置きまでしゃれてます。

 午前11時半の開店と同時に入りました。9人が入店して、席数を減らしているのでこれで満席。後からどんどんやって来た客は、みんな断られていました。
 予約不可欠な人気店です。わたしもかつて、入店できなかったことから、朝に電話を入れてました。

 窓の外はやがて、土砂降りになりました。

 病院から歩いて10分ほどの、出町の桝形商店街からちょっと入ったところにあります。

 出町ろろろ
 075-213-2772
 京都市上京区今出川通寺町東入一真町67-1

 アーケードがある桝形商店街で、雨が小降りになるのを待ちました。
 なつかし風情のとうふ屋です。

 原色キラキラの果物店は、ご主人のエプロンまで真っ赤っかです。

 古本屋で絵本を眺めました。1月にやってきたときは、ここで安野光雅さんの「旅の絵本」を買いました。

 きょうも元気な商店街です。

  「出町ふたば」の前は、いつになく行列が短めでした。これ幸いとくずもちを買って帰りました。

 おやつにいただきました。甘さほどほどで、おいしかったです。

京の三十三食 八番 錦 冨美家のしっぽくうどん

 錦(市場)の冨美家といえいば、小さいころは甘党の店でした。たまに大丸まで買い物に来たときは、帰りにここであんみつか何かを食べさせてもらうのが楽しみでした。今も「冨美家なべ(鍋焼きうどん)」で人気の麺類の店として残っています。
 きょうは錦通堺町角の錦店が休みだったので、北に50㍍ほど歩いた本店でいただきました。「しっぽくうどん」(680円)と「かやくご飯セット」(230)です。
 しっぽくとは卓袱。 長崎が発祥の和風中華の卓袱料理のことですが、京都ではかやくうどんです。板麩、かまぼこ、湯葉、厚焼き玉子、椎茸、それに三つ葉が載っています。七味をたっぷりと振りかけていただきました。。

 薄暗い店でした。それは言い訳で、ピントがうどんから外れています。
 控えめであまり主張のない柔らかいうどんです。

 京都のうどんは出汁で食べます。昆布と鰹節のよくきいた、純粋で飾らない味です。
 熱いのに、最後まで吸ってしまいました。

 メニューを見て気になっていた「亀山」です。ショーウインドーを眺めて、そうだ、これだ。焼き餅にあんがのっているのでした。小さいころに食べたことがあります。

 うなぎの寝床のような店です。手前がカウンター、奥がテーブル席です。

 冨美家本店
 075-222-0006
 京都市中京区錦通堺町上ル菊屋町519

 向こうを横切るのが錦です。

 店を出ると、相変わらずの暑さです。バッグの保冷袋から秘密兵器を取り出しました。「ネッククーラー」です。娘が「パチモンだけれど」と、買ってくれました。
 冷媒が密閉されていて、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておきます。首に巻き付けるとひんやり、ほっとひと息つけます。家についてもまだ冷たかったです。
 

 角のシャッターが閉まっているところが錦店です。昔から同じ場所です。

 シャッターに張られていた定休日の案内です。新型コロナ対策のようです。2店でローテーション営業してます。従業員はワンセットで足りるということですね。もちろん休日要員は必要でしょうが。

 シャッターを閉めている店もあって、にぎわいはほどほどの錦市場です。
 冨美家の対角が、年末に白味噌を買いに来るのが恒例の「麩嘉」です。

 

京の三十三食 七番 室町 前田珈琲明倫店の名物ナポリタン

 きょうの京都は最高気温が37.7度と、とんでもない暑さでした。できるだけ歩かないですむところと、阪急烏丸から遠くない前田珈琲明倫店で昼飯としました。
 選んだのは「言わずとしれた前田の定番」とメニューにも書かれている「名物ナポリタン」(980円)です。
 鉄板に載っていないのがちょっと残念ですが、昭和の味の喫茶店のナポリタンです。トロリと濃厚な安心のケチャップ味です。
 具材は、ハムにタマネギ、マッシュルーム、ピーマンとまるで教科書通りです。スプーンもついてきましたが、フォークだけでいただきました。

 タバスコを振るかけると、さらにパワーアップします。

 口直しにはお決まりの「レーコー」、いや「アイスコーヒー」(+200円)です。

 旧明倫小学校の教室が、そのまま店になっています。

 壁にかかった額のロゴは、コースターにもプリントされています。
 中国の現代美術作家、徐冰(シュ・ビン)氏によってデザインされた、ありそうでない漢字です。MAEDAと書かれています。

 昭和46(1971)年の創業以来の味だそうです。
 わたしが大学生活を送っていた時代です。喫茶店で初めて食べたスパゲッティとは、こんなものだったのです。

 教室の一つがそのまま店になっています。

 店名はなく、教室表示だけです。ここには1年2組とか書かれていたのでしょう。

 前田珈琲明倫店
 075-221-2224
 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2 京都芸術センター内1F

 明倫校はこの夏、トマトやキュウリをたくさんいただいたYさんの母校です。「懐かしい!」と叫んでくれそうな風景は、さらに続きます。
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