DVD vol.1 St.Nicolai がやっと完成しました

 ChorMaterの旅から帰国以来、ほぼ毎夜のごとく奮闘してきたDVD作製です。動画を扱うのは初めてだったので、ちょっとてこずりました。
 第1集「St.Nicolai,Lueneburg」は、細かな点では不満も残りますが、とりあえず完成です。間もなく、皆さまにお届けします。
 
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レーパーバーン そこはビートルズの聖地

 【2010/09/18】

 Reeperbahn/レーパーバーンは、かの「飾り窓」(わたしは行きませんでした)もあるハンブルクの歓楽街です。
 The Beatlesといえば、英・リバプール出身と思ってましたが、実はここが誕生の地ともいえるんです。
 S-Bahn/郊外電車のレーパーバーン駅(地下)から階段を上がると、目の前がBeatles Platz/ビートルズ広場でした。ステンレスの枠だけの造形をよく見ると、4人組でした。向こうがGrosse Freiheit/グローセ・フライハイトというビートルズゆかりの通りです。

 

 雨に濡れる造形のには、それぞれのプレートがついてました。

 グローセ・フライハイトを進み、36番地までやってきました。

 ここらあたりで、無名のビートルズは下積み時代、演奏していました。

 39番地にあった「Star Club」跡地にはモニュメントがあることを、あとで知りました。近くまで行ってたのに・・・。

 ビートルズ広場の横には、「BEATLEMANIA/ビートルマニア」というビートルズ博物館があります。

 エレベーターで5階まで上がり、グルグルと降りてきますが、各部屋に当時のビートルズがいます。 

 John Lennonが雇用主に提出した自筆の履歴書です。

 一緒に旅をした指揮者のK先生は、クラシックのテノール歌手です。高校時代は軽音楽部に所属した、大のビートルズ・マニアでもあります。ちなみにわたしと同じ高校です。かつて、ハンブルクには行かれたことがありますが、できたばかりのビートルマニアの存在をお伝えすると、真っ先に飛んで行かれました。「よかったですよ。みんながビートルズを口ずさんでいるんです」と、めちゃめちゃ感動しておられました。

 日本画のジャケットがついたドーナッツ版もあります。懐かしい。

 Beatlemaniaのパスポートと入場券です。
 

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ヘルブルン宮殿 水と戯れる

 【2010/09/24】

 旅の最後の1日は、Salzburg/ザルツブルクでゆっくりと過ごすはずでした。ところが、あまりに天気が良いので郊外にある大指揮者、ヘルベルト・ファン・カラヤンの墓参りにバスで出かけました。その2つ手前のバス停がSchloss Hellbrunn/ヘルブルン宮殿でした。2駅とはいえ、いなか道は相当な距離があるのでバスで戻りました。
 宮殿の見所は、Wasserspiel/水の庭園です。

 このあたりはフツーの噴水です。

 思わぬところから突然、水が噴き出します。

 キャーッと声があがります。

 ししおどしのように、口の中に水がたまると、パクリと口を開いてはき出します。

 勢いよくカップが空中を踊ります。

 緑色の玉は、逃げ出しません。

 大きな仕掛けも、水の力で動いてます。

 精巧です。それぞれが、きっちりと動いてます。

 宮殿で一番有名なのは、こちらでしょう。映画「サウンド・オブ・ミュージック」で恋人たちが語らっていたパビリオンが残っています。

 ヘルブルン宮殿は、大司教の夏の宮殿として1613-15年に建てられました。ザルツブルクの中心から南10キロほどのところにあります。

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ハルシュタットに流れる静かな時間

 【2010/09/23】

 ChorMater/コールマーテル・ドイツ公演の旅は最終日を向かえ、メンバーはウィーンの空港から帰国の途につきました。わたしたち夫婦は、さらにザルツカンマーグート地方のHalstatt/ハルシュタットへ向かいました。以前の旅では行けなかった心残りの地でした。
 OeBB/オーストリア国鉄のHalstatt/ハルシュタット駅で降りて、小さな船でハルシュタット湖を渡りました。船着場から教会の角を曲がると美しいMarktplatz/マルクト広場に出ました。振り返ると教会の尖塔が、青い空に突き刺さってます。

 マルクト広場です。ここだけが広いスペースです。 

 のんびりと歩きます。

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 冷たい水が流れています。

 なんていう花なんでしょう。鮮やかです。

 【追伸】(園芸好きの知り合いが教えてくださいました。ありがとうございます。)
 〔フクシア〕です。ホクシアとかホクシャーとかもいうらしい。女王様の耳飾りと言われ、欧米ではポピュラーな花だそうです。ただこの園芸品種は、主に夏涼しい南米アンデス高地の原種から改良されたものなので、日本のような夜間の高温が苦手。改良され暑さに比較的強い品種も出てきたようです。いろんな色と形の組み合わせが出ています。

 のこぎりやおのなど大工道具が壁に飾られています。

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 ハルシュタットは岩塩の採掘で栄えた町です。その昔、塩鉱で取れた塩を担いで山を下ってきた婦人たちが、荷物を肩に担いだままひと休みしたベンチです。

 町の端まで歩きました。ここから振り返る湖面に映る町が最高です。

 この後、かわいいケーブルカーで塩鉱の入り口がある山の中腹まで登り、見晴らしの良いテラスでゆっくりと食事を楽しみました。

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ブランケネーゼの朝市 この色彩は?!

【2010/09/18】

 独・ハンブルクにはFischmarkt/フィッシュマルクトという有名な日曜朝市があります。そちらには行けませんでしたが、滞在していた郊外のBlankenese/ブランケネーゼの町にも、小さいながら素敵な朝市が立ってました。時差のかげんで、旅行中前半は早起きになってしまいます。朝食前の散歩にブラブラとしました。
 それにしてもすごい色彩です。このイチゴには「本日のサービス品」とでも書いてあるのでしょうか。あまりの美しさに1ケース、買ってしまいました。わたしは食べる機会を逸しましたが、おいしかったそうです。

 トマトだって。

 パプリカだって・・・。

 ほおずきまで並んでます。日本と同じです。まさか、ていねいに種をほじくり出したて、口の中で音を出すなんてことはしないでしょうね。

 野菜だってこの通り。
 北ドイツですから、もっと「灰色」ばかりと想像してましたが、この朝市に関してはイメージとちょっと違います。

 スープ用に、ブーケガルニが並んでいるところは、やはり日本とは違います。

 「Hokkaido」が人気のようで。これはカボチャの銘柄のようです。「産地はどこ?」と聞きましたが、どこかわからない地名で、なぜに北海道なのかはわかりませんでした。

 魚もドーンと並んでいます。中央のはどう見ても鯖です。ノルウェー産でしょうか。

 素敵なリースです。家が近ければ買って帰るのですが。

 花屋さんも、当然のことながらカラフルです。

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グラーツの旧市街をトラムは走る

 【2010/09/22】

 オーストリア第2の都市、グラーツを訪れました。旧市街は世界遺産に指定されています。プラハにも似た美しい町です。

 旧市街の真ん中にある中央広場は1160年に生まれました・広場の向こうには市庁舎がそびえています。

 新型のトラムは、いろんな塗色が施されています。

 車内から臨む市庁舎です。

 新旧のトラムが中央広場駅に停車します。

 やはり旧型のグリーン基調の車両が、古い町にはフィットする気がします。

 エッゲンベルク城行きのトラムがやって来ました。ここには、豊臣秀吉の大阪城を壮麗に描いた「大阪城屏風」を内装に使った部屋があります。行ってみたかったのですが、時間切れです。

 トラムは交差点でカーブするときに、方向指示器を点滅させます。こんなのが付いていることを初めて知りました。

 新型低床車の車輪は覆いでカバーされています。

 真っ赤なルージュの唇のような箱です。ここに切符を差し込んで、乗車時刻を刻印します。

 運転手は、自動車並みに右足のアクセルとブレーキを操作します。ハンドルはありませんので、上半身はヒマそいうです。

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デジタル機器がいっぱい

 デジタル機器と格闘の毎日です。
 ChorMaterのドイツ遠征には、たくさんのデジタル機器を持っていきました。
 最大の課題が動画撮影でした。デジタル・ビデオ・カメラは、参加メンバーからの借り物でした。SONYのHDR-XR350に長時間録画用の大きなバッテリーを付けてます。わたしは、動画を撮ったことも、編集したこともなかったので、すべて手探り。ここ数日の奮闘で、なんとか1枚目のDVD完成のめどが立ちました。
 まず撮影した動画を、パソコンに取りこもうとしたら、HDに余裕がありません。急遽、保存用の外付けHDを買い込みました。次は編集用ソフトも仕入れましたが、使い方がよくわからず、マニュアル本も必要でした。いや、勉強になりました。

 静止画は、一眼はNIKON-D5000にTAMURONの18-250mmの組み合わせ。もう一台はRICHO GRーDegital3です。
 音声は、SANYOのICレコーダーと予備はMDレコーダーでした。
 もちろん、パソコンはdynabookUX23JBLを忘れず、各機器のデータ・バックアップと、ホテルからのブログ更新に大活躍でした。
 これらのほとんどを手荷物のザックで担ぎ、スラックスのポケットにはi-Phoneも入っていたので、ほんとデジタル小僧でした。

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マルガリータ王女との再会 ウィーン美術史美術館

 芸術の都、ウィーンが世界に誇る美術史美術館を訪れました。ウィーンは3度目ですが、内部に入るのは初めてです。わき目もふらずに向かったのはハプスブルク家に仕えた宮廷画家、ベラスケスの展示室です。
 ありました。3枚そろって。驚くことに写真撮影もフラッシュを発光させなければOKです。
 左が2歳の幼い「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」、5歳の「白衣の王女マルガリータ・テレサ」、15歳で嫁ぐ年の「青いドレスのマルガリータ王女」(1659年)です。
 スペイン・ハプスブルク家の王女は、オーストリア・ハプスブルク家の後のレオポルド1世と結婚することが決められていました。その成長の様子が何度も肖像画になってウィーンへ送られていたのです。

 「薔薇色の衣裳のマルガリータ王女」は、昨年1月に兵庫県立美術館で開かれた「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」で対面しました。

 「白衣の王女マルガリータ・テレサ」には昨秋、 東京・六本木の国立新美術館での「The ハプスブルク」で出会いました。

 「青いドレスのマルガリータ王女」は初めてです。

 マルガリータ王女は幸せな結婚をしますが、血縁結婚の弊害か4人の子を次々と失い、女の子1人を残して自らも21歳で亡くなります。

 血縁結婚の「青い血」の悲劇は、この2枚に集約されています。
 右の「フェリッペ・プロスペロ王子」は、マルガリータ王女の弟で世継ぎとして誕生しましたが、 この運命の子は4歳で亡くなります。
 左の「カルロス2世」はもっと不気味です。スペイン・ハプスブルク家の最後の王子となりますが、このあたりの話は「『怖い絵』で人間を読む」(中野京子著、NHK出版、生活人新書)の受け売りです。

 絵画だけでも7000点以上を収蔵しています。とても回りきれません。ベラスケスの後は、フェルメールの「絵画芸術」だけを見て、思い切りよく区切りとしました。

 美術史美術館はハプスブルク家の命をうけて1871年に着工、完成まで20年かかりました。

 内装はグスタフ・クリムトが手がけました。展示室に続く階段を上がると、豪華に装飾された壁に描かれているのはクリムトの作品です。

 KHM(美術史美術館)のチケットです。12EURでした。こんな写真がデザインされているということは、これも収蔵品なんでしょう。

 リンク沿いに、自然史博物館と対に建ってます。右端は、女帝マリア・テレジアの像です。

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自分でつくる みやげの2品

 夕食に2品をつくりました。いつものことながら上出来と自画自賛です。

 1品目はこれ。「Tyrolean Bacon Dumpling Soup/チロル風ベーコン入りゆで団子スープ」です。ウィーンのホイリゲの料理にもありました。これに挑戦しました。パンで作ってますので、それほど重くはありません。ビーフコンソメスープも、既製のブイヨンなんかは使わす、ひき肉と野菜から始めたホンモノの味です。

 レシピはこの本です。ハルシュタットの町を散歩していて、スポーツ店(なぜに?)に並んでいるのを手にしまた。他にも数種ありましたが、もっともポピュラーそうなこれにしました。売り場に持っていくと「英語版もありますよ」ということで、ドイツ語版は返しました。
 英語とはいえ、わからない単語の連続です。電子辞書片手に逐語訳です。
 カイザーロール? 何だかわかりませんでしたが、なあんだ、ウィーンのホテルで毎朝食べていたパンです。
 他にはベーコン、ミルク、卵、玉ねぎ、パセリをこねて、茹でています。

 このレシピ本は、6.95EUR(800円ほど)でした。

 9月22日朝、ウィーンのホテル、De.France/デ・フランスで食べた朝食です。左に写っている丸いパンがカイザーロールです。
 こんなのは手に入らなかったので、フランスパンで作りました。

 もう一品は、「アンチョビーとクレッソンのパスタ」です。こちらは皿に注目してください。

 子供が絵の具で落書きしたような他愛もないデザインです。グムンデン焼きといって、ザルツカンマーグート地方のグムンデンという町で作られる焼き物です。
 最初にこの地方へ旅したとき(グムンデンには行ってません)、参加した半日ツアーのガイドが、さもバカにした表現で紹介しました。その印象が強かったのですが、現物をハルシュタットのみやげ物で観ると、なんとも素適です。割れる心配もあり、スーツケースがかさばるのも承知で1枚だけ買ってきました。

 グムンデン焼きを紹介するパンフレットがはいってました。
 この皿は26.5EUR(約3000円)です。日本では手に入らないのでしょうか。

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ウィーンの町をトラムは走る

 【2010/09/21-22】

 ウィーンの町に赤いトラムがよく似合います。
 リンクからちょっとはずれたフンドルトヴァッサー・ハウスの前を走る新型のトラムです。カラフルな市営住宅とよくマッチしています。

 24時間券(5.7EUR)を買って、最初の使用時にガチャンと刻印すると、それから24時間、市内交通はすべて乗り放題です。トラム(路面電車)でも地下鉄でもバスでも。これをもっていると、すぐ先のトラム駅でも、つい乗ってしまいます。便利なこと、このうえもありません。
 一番下は1回券(1.8EUR)です。
 トラムでは、ふつうは乗車券を見せる機会はありません。地下鉄にも改札はありません。でもただ乗りはご法度。たまに私服乗務員が検札を初めて、そのとき有効な乗車券を持っていないと、有無を言わせず1万円ほど(80EURだったかな)を徴収されます。過去に一度だけ、地下鉄を降りたら、網を張っているのに出くわしたことがあります。

 旧市街を囲んでいた城壁を取り除いたあとにリンク(環状道路)ができ、そこをトラムが走っています。左はブルク劇場です。

 以前は「Ring-Kai-Ring」と表示しているトラムが走ってました。これに乗れば、安心してリンクを一周できたのですが、廃止になったようです。

 トラムの運転席は片側にしかありません。折り返し運転はできないので、ターミナルには大きなループ線があります。ここはプラター公園です。

 トラムの車内です。使い古されてつるつるの座席です。

 こんな電車が走ってました。よく見ると、引っ張っている無蓋車の上の新型カーの宣伝のようです。ひがな1日、リンクを回っているのでしょう。

 オペラ座前からは、バーデン行きの私鉄も発車します。
 ウィーン南駅が工事中のため、代替駅となっているマイデリンク駅に向かうために乗りました。これも24時間券が有効です。
 
 バーデンはウィーン郊外の温泉保養地で、ベートーベンも滞在しました。

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