神峰山の森自然園 秋の草花

 神峰山の森自然園を散歩しました。雨上りのひんやりとした空気を吸って、秋の草花が咲いてました。
 雨露をためたアサマリンドウ(朝熊竜胆)が花盛りです。残念ながら日を浴びないと開きません。
 三重県の朝熊(あさま)山、正式名称は朝熊ヶ岳(555m)で初めて見つかって、この名前がついたそうです。

 上を向いて凛と咲きます。

 ツルリンドウ(蔓竜胆)です。

 シロバナホトトギス(白花杜鵑)です。

 この透明感がしみこみます。

 花言葉は「永遠にあなたのもの」だとか・・・。

 紫色の斑点模様が入ったホトトギスと並んでいます。

 鳥のホトトギスの胸の模様とよく似たところからの命名です。

 タカクマ(高隈)ホトトギスは、鹿児島県の高隈山に自生するそうです。

 ツワブキ(石蕗)の黄色も鮮やかです。

 シュウメイギク(秋明菊)が風に揺れます。
 京都の貴船におおいところからキフネキクとも呼ぶそうです。

 チャノキ(茶の木)の花です。これを乾燥させて煎じたのが、文字通りのお茶です。

 センリョウ(千両)が実を膨らませています。赤く色づくのはまだ先です。

 ナツハゼ(夏櫨)が実をつけています。

 コバノガマズミ(小葉のガマズミ)の赤い実が水滴をためてます。

 紅葉はまだ先のようです。

 来週末にはアサマリンドウの観察会が開かれます。

 神峰山の森自然園
 高槻市原3360-2

 神峰山の森自然園 春の草花
 神峰山の森自然園 ユキモチソウと春の花

京都人の密かな愉しみ その11 「柳の水」を飲む

 きょうも気持ちの良い天気でした。ふらりと京都に出かけました。
 吉川英治の「新・平家物語」に登場する名水「柳の水」を探しました。「京都人~」では、夏の味覚編でNHK京都放送局勤務当時の井上あさひアナウンサーが訪ねています。
 阪急・烏丸から北に歩き六角通で左折、3本目が西洞院です。ここを右折したところに「馬場染工業」と看板のかかったビルがあります。通りに面して「柳の水」の表示があり、蛇口から名水が流れ出ています。ビルの内部に入れてもらうと、その井戸があります。
 「柳の水は、地下約90メートルまで掘られており、一度も枯れることなく今もなお染色や飲料水用として利用されています」と、いただいたパンフレットに書かれています。

 観光客にも優しい心配りです。

 蛇口をひねると、冷たい水が出てきます。ひと口、いただきました。爽やかな水です。

 この絵を見て、ピーンときました。「崇徳院と水守だ!」と。

 帰宅後に「新・平家物語」を調べました。
 崇徳上皇の水番から町医者となった阿倍麻鳥(架空の人物)は、源平の盛衰を描く物語を通じて登場します。崇徳院を慕って讃岐にも行きます。長い物語は、年老いた麻鳥が「もともと、わしは、柳の水の水守でもして、一生をおわろうとしたものを…」と、永年連れ添った蓬子に語りかけるシーンで終わります。

 この辺りには平安時代には崇徳上皇の仙洞御所があり、室町時代には茶道の祖・村田珠光が住み、茶人・千利休が「柳の水」を茶の湯に使いました。江戸時代には、織田信長の二男・信雄の屋敷となり、後に肥後加藤家(加藤清正)、紀州徳川家の京屋敷となったそうです。

 「京の黒染屋 馬場染工業」は、1870(明治3)年の創業です。
 
 京都市中京区西洞院通三条下ル柳水町75
 075-221-4759 

 「柳水町」と書かれた古い住居表示がありました。

 この後、西洞院から三条を東に東に歩きました。

 途中、昼飯を食べて祇園まで歩きました。八坂神社の境内にある祇園神水です。
 「京都人~」では、オムニバスドラマ「真名井の女」で、井戸掘り会社(八神鑿泉工業)の跡取りが、会社の女性事務員に入れて貰ったお茶の水を、「祇園神水では」といいます。 

 八坂神社は観光客の姿は少なく、これまでになくガラーンとしていました。

天王山 メスティンでつくる「山パスタ」

 久しぶりに天王山に登りました。というか、「歩いて昼飯」と「自分でつくる」、「パスタが好き」を合体させたようなものです。
 メスティンは、近ごろ人気のソロ・キャンパーご用達の飯盒のような調理器具です。これを使ってパスタをつくってみたかったのです。
 ケッチャプで味付けした、昔、喫茶店で食べたナポリタンのようにできました。こんなシーンで食べてれば、文句なしにおいしいです。

 缶ビールの空き缶でつくったアルコール・ストーブで調理しました。これならもってくるのも軽いです。

 途中の山道にキノコがいっぱい生えてました。食べられるものなら、パスタにいれたかったです。でもキノコの知識がありません。

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京都 双ヶ岡・成就山・衣笠山を「登頂」

 京都市街の北西部。双ヶ岡(ならびがおか)から仁和寺の裏山の成就山、さらに東の衣笠山と「未踏」の3つのピークを歩きました。一番高い衣笠山で標高201mですから「登頂」というにはおこがましいですが、コロナ肥りの身にはよい運動になりました。
 双ヶ岡は、徒然草の吉田兼好が晩年を過ごした地です。そこから「仁和寺にある法師」の仁和寺を見おろしました。後ろが成就山です。

 嵐電の御室仁和寺駅です。観光シーズンのはずですが、ガラーンとしています。

 成就山には四国88ヵ所お遍路のミニ版があります。山の中に88ヵ所のお堂が点在します。
 44番西林寺が最高地点の成就山です。

 衣笠山のあと、五山送り火の左大文字がある大文字山に登るつもりでした。でも、予想以上に時間がかかり、腹も空いたので「くら寿司 金閣寺店」に直行。ここをゴールとしました。

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京都人の密かな愉しみ その10 鴨川沿いを歩く~3つの名水

 久しぶりに京都の町を歩きました。阪急で河原町までやって来たのは、半年ぶりです。
 とりたててアテはなく、「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BSで2015年から17年まで不定期に5作が放送されたテレビドラマ・ドキュメンタリー番組)のロケ地を鴨川に沿って思いつくままに巡りました。
 さて、この気持ちよさそうなベンチは、どんなシーンだったでしょうか?

 京都は、盆地の下を豊かな伏流水が北から南へと流れています。ドラマでもあちこちの名水(神水)が紹介されました。
 阪急・河原町から歩き始めて、ほとんど観光客がいない朝の新京極を上ります。すぐの右手にあるのが錦天満宮です。この境内の「錦の水」が番組でも紹介されました。ただし老舗和菓子屋の若女将、沢藤三八子(常盤貴子)は登場しません。 

 「銅駝(どうだ)の水」です。夷川を河原町から東に入った銅駝会館の前にその蛇口はあります。
 名水に登録されているわけではない防火用水です。それでもおいしいと汲みに来るファンが絶えないそうです。
 番組でも、「珈琲夢譚」のマスターが自転車で水を汲みに来るシーンで登場します。

 「染井の水」は日本3名水(醒ヶ井、県井、染井)のひとつです。御所の東に接する梨木神社にあります。
 番組では洛志社大学のエドワード・ヒースロー教授(団時朗)が、「この水で割る日本のシングルモルトは最高だ」とうなります。

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京都・北山 「北山荘」を訪ねる

 京都・北山にある山小屋、「北山荘」を訪ねました。
 1927(昭和2)年に京一中(京都府立洛北高校の前身)の西堀栄三郎(第1次南極観測隊越冬隊長)や今西錦司らが建てた山小屋です。西堀作詞の「雪山讃歌」で「煙たい小屋でも黄金も御殿」と歌われたその山小屋です。
 現在の山小屋は1942(昭和17)年に再建されたものです。それでも78年です。わたしも洛北高校生だったころに泊まったことがある思い出の山小屋です。
 京一中・洛北・鴨沂高校山岳部のOB会「北山の会」によって、今もきれいに管理されています。

 京一中洛北高校同窓会誌「あかね」が郵送されてきました。その中に北山荘が書かれています。急に思い立って、京都・北山まで車を走らせました。

 北山荘で食べた昼飯は、途中のコンビニで買ってきた「たっぷり海鮮丼」でした。カニにイクラにマグロすき身とたっぷりです。

 道端に、なんとクリンソウが1輪、花をつけていました。5、6月に咲く花です。大遅刻です。

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伊吹山の頂に立つ

 「各地で高速渋滞、名神では40キロも」。今朝の産経新聞を開けてびっくりしました。きのう21日、大渋滞の名神高速を関ケ原まで走って伊吹山に登りました。
 日本百名山でもある山頂(1377m)に立つと、秋の爽やかな風に包まれて四方の山を遠望できました。
 槍や乗鞍さえも-。ちょっと霞んでいて一つ一つを確認することはできませんでしたが、見えていたことにしておきましょう。

 百花繚乱が自慢のお花畑は、端境期なのか寂しかったです。
 イブキトリカブトは、紫色の花があちこちで咲いてました。

 昼飯は頂上のベンチに腰掛けて、名神・多賀SAで買ってきた「高菜 焼さば ちょいとおすし」をほおばりました。

 麓の登山口から汗を流して登ったわけではありません。9合目のスカイテラス駐車場からは40分ほどの登山でした。それでも一応はポーズです。

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高槻 芥川山城跡に登城する

 戦国時代の畿内覇者、三好長慶の本城だった芥川山城跡まで山歩(さんぽ)しました。織田信長も高山右近も入城した戦国時代からの山城です。城郭などはありませんが「続日本百名城」に選ばれています。
 高槻市の北、蛇行する芥川に三方を取り巻かれて要害となっている三好山(182.6m)の頂上にあります。

 【2020/09/07 09:38】 
 台風一過とまではいきませんが、予想外に晴れ上がりました。強風を警戒してベランダの鉢を室内に取り込んでいましたが、杞憂に終わりました。
 急に思い立って出かけました。わが家から車で20分ほどの摂津峡下の口駐車場がスタートです。
 高槻市の外郭団体が運営する駐車場はどこも高額で、ここもなんと1000円也を徴収されました。

 芥川にかかる塚脇橋から上流を眺めました。正面が三好山です。

 摂津峡桜公園に沿って上流に向かい、この看板の地点からいったん芥川に向けて下ります。
 芥川山城のイラストマップとルートマップが描かれています。

 芥川にかかる木橋を渡ります。前夜来の雨で、さすがに水量は多いです。

 農作業中のおばあさんに道を尋ねて進みました。この辺りかと目星をつけて左折しました。後にわかったことですが、目指していた大手道ではありませんでした。

 里山の道をのんびりと進みます。

 お地蔵さんも祀られています。

 金網が張られたケージのような大きな構造物がありました。イノシシのワナのようでした。一網打尽と何匹ものイノシシを仕留めたのでしょうか。

 上り道になると、一気に汗が噴き出しました。

 大型重機がとまる広場に出ました。麓の塚脇と上ノ口を結ぶルート(旧街道)と合流しました。

 【10:02】
 旧街道から芥川山城へ向かう東側の登城路に入ります。

 歩いてきた道から右下に延びているのが「竪土塁」だそうです。城郭の一部です。

 「土橋」です。いわれてみなければわかりませんが、人工の構造物だそうです。

 土橋の右下に続く谷のような斜面は、「堀切」です。

 芥川山城は城山城とも呼ばれます。

 切り株のベンチの向こうに展望が開けます。高槻の西部から、はるか彼方に生駒の山並みです。

 【10:14】
 スタートから45分ほどで三好山です。
 「松永弾正少弼公御社」と書かれた札が掲げられた祠が立っています。松永弾正は三好長慶の右筆として仕えました。

 ちょっとヘンは空具合です。

 手前のこんもりとしたところが頂上です。

 大阪市内のビル群が霞みます。ハルカスも確認できます。

 下りは、大手門を通っていきます。急坂です。

 山城の石垣が残っています。

 獣除けのゲートを抜けました。

 大手道の入り口はここにありました。

 往路は、左下から上ってきて、そのまま前進してしまいました。Uターンするのが大手道へのルートでした。

 紫蘇が茂っています。

 稲穂も膨らんでいます。

 ハギが咲いています。

 【10:50】
 駐車場に戻ってきました。止まっているのは黒と赤の2台だけでした。向こうの軽は管理人のでしょう。

酷暑の打見山で、ギンギンに冷やした素麺を食らう

 比良山系の打見山に登りました。正確にいうと、向こうにそびえる蓬莱山を目指していました。
 でも、運動不足でコロナ肥りのわたしだけは、暑さに負けてここまで。元気なお二人が頂上を往復してくる間、涼しいベンチで昼寝してました。ああ、軟弱!!

 昼飯は、ノドを通りやすいようにと素麺を準備しました。
 茹でた素麺は、水を切って、ひと口大に丸めて容器に。食べるときに氷と戻し水を加えました。
 具材の錦糸卵、ネギ、ショウガは凍らせておきました。ペットボトルのそうめんつゆも前夜から凍らせておきました。
 途中のコンビニで仕入れたアイスも、保温袋にいれてかついできました。2.5人分(1人は少食です)を用意してました。

 ギンギンに冷えています。火照った体に流れ込みます。
 Kさんにも「山であんなに冷たい素麺を食べたのは初めてです」と喜んでもらえてよかったです。

 M子さん恒例のデザートは、甘~いブドウでした。兵庫・吉川町産の「藤稔」だそうです。あまりにおいしくて、みんな食べてしまいました。

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ポンポン山 不動谷に咲くイワタバコの可憐な紅紫

 ポンポン山にもイワタバコが紅紫の花を咲かせていました。
 学生時代からの山友のSくんが、六甲山系でイワタバコに会ったそうです。
 イワタバコの葉が生えているのは、教えられたことがありますが、花は見たことがありません。今がシーズンかと、不動谷に向かいました。

 日の当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつけます。

 星形をした花を下向きに咲かせています。

 出灰(いずりは)不動尊は、前の道はいく度となく歩いたことがあります。
 高槻市バスの出灰バス停からポンポン山の西尾根への登山口に向かう川沿いの道の途中です。

 鉄の橋を渡り、5分もしないうちに不動尊につきます。

 苔むした無人の出灰鎮守社です。
 この脇の石垣にも、イワタバコは咲いていました。

 もう少し谷を遡ると、不動の滝がありました。
 この辺りから谷を遡ってポンポン山に登るルートもあるようです。熟練者向きいうことで、1人では歩く勇気はありません。