京都・嵐山 ぼくらの食堂の気まぐれ定食

 「鳥居形松明」に向かう京都バスから、開店前の「ぼくらの食堂」が見えました。昼飯はここにしようと決めました。ネットでしばしば目にしている人気店です。
 いただいたのは「気まぐれ定食」(1100円)です。
 ワンプレートに、おばんさいがきれいに盛られています。菜の花、ナス、ゴボウ、出汁巻き、生麩・・・。学生食堂のような店名ですが、料亭のような本格的な味わいです。

 メーンはとり天でしょうか。酢のきいたあんをまとって、ボリュームも申し分ありません。

 わたしの席のすぐ横の冷蔵庫に、サッポロの赤星が見えました。これは飲むしかありません。
 春のような日差しの下を歩いてきました。サイコーです。

 ぼくらの食堂
 075-873-6789
 京都市右京区嵯峨天龍寺瀬戸川町17-25 コスモプラザ小松 102

「鳥居形松明」 嵯峨鳥居本・曼荼羅山から大沢池

 京都五山の送り火の最後に灯されるのが、嵯峨鳥居本(とりいもと)の「鳥居形松明」です。京都で育ったわたしですが、この鳥居形だけは、テレビ中継は別にして実際に燃えているのを見た記憶がありません。
 曼荼羅山は標高153mの低い山です。その山肌に「⛩」を描いているのですから、遠くからはよく見えないのも納得です。
 霞がかかったような視界が開けない日和でした。それでも正面の大文字山(大は確認できません)から比叡山にまで続くなだらかなスカイラインが一望できます。目の下には広沢池、大沢池も見えていました。 

 白洲正子が愛した石仏です。
 大覚寺に向けて下りました。大沢池の畔に、古いのは平安時代という石仏群が並んでいます。白洲はその著、「私の古寺巡礼」(講談社)で、「池のふちにそって、左の方へ廻っていくと、おなじみの石仏群が並んでいる。これらの仏達は、いつ頃誰のために造られたか、何もわかっていない。」と記しています。 
 「京都人の密かな愉しみ BLUE」(NHK-BS)のテーマソング、「北山杉」では、「あの頃二人は 大覚の白い石仏 触れたり見たり」と歌われています。

 紅梅が、白梅が満開です。

 大沢池を一周しました。愛宕山が頭をのぞかせていました。

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