京の三十三食 三番 三条 篠田屋の中華そば

 中華そばが食べたくなりました。ラーメンではありません。丼ものや麺類一式を並べていた町の食堂の中華そばです。
 三条京阪の前にある篠田屋です。創業は1904(明治37)年という「百年食堂」ですが、昭和で時をストップさせたような店です。
 頼んだのは「中華そば(大)」(650円)です。並だとあたり前に中華風の丼です。それでは小さ過ぎるのか、大は和風の丼です。ちょっと風情には欠けるかな。雰囲気を楽しむような店ではないですがね。

 澄んだ醤油味の懐かしさを感じさせるスープです。
 麺には、さしてこだわりはないのでしょう。柔らかいです。
 小ぶりのチャーシューとメンマ、それにネギが浮かんでいるだけです。
 最初から、たっぷりと胡椒が振りかけられています。

 一杯1,000円オーバーも出現しているこだわりのラーメンと比べて、価格までもがシンプルです。

 メニューは多いです。でも、客の注文はほぼ中華そばか皿盛の二択です。
 皿盛とはこんなものです。

 女性が独り、入ろうかと迷っているようでした。ちょっと勇気がいりますかね。

 目の前が東海道五十三次の終点です。

 篠田屋
 075-752-0296
 京都市東山区三条通大橋東入大橋町111