京は遠ても十八里、鯖街道始点

いづみ町1

 鯖街道の始点は、福井・小浜市のいづみ町商店街にあります。
 「京は遠ても十八里」。昔の足では2日の旅だったようです。一塩して運んだ若狭の鯖が、京に着いたころにはちょうど塩がなじんで、おいしい鯖寿司になるというわけです。ですから鯖が運ばれた街道で鯖街道といいます。
 背景に写っている「大谷食堂」は、子どもが小さかったときは海水浴のおりなどに何回もきたことがあります。一品で頼む刺身など魚料理が、とにかく安くておいしかったです。昔と同じ雰囲気で開店の準備中でした。
 

鯖街道地図

 鯖街道のルートはいくつかありました。山を越える道、一部は琵琶湖を船でたどる道と。
 今回はメーンルートをたどります。小浜を出発した後、上中町で南下し、熊川宿を経て滋賀県にはいり、保坂までです。このあと、朽木谷にそって南下して、花折峠から途中、大原とあるいて京都・出町がゴールです。
 

いづみ町2

 若狭の甘鯛です。これも鯖街道を京にやってきました。
 普通名詞はグジです。左は本物(?)の鯛です。

いづみ町3

 一夜干しの干物がぶら下がっています。アジにハタハタに。笹カレイはとんでもなく高くなりましたが、他にもおいしい魚はたくさんあります。

いづみ町4

 焼き鯖です。串にさして焼いたままの姿で売ってます。
 まだ朝が早かったので、昨日の売れ残りだったのか、客が少ないのでこれだかしか焼かなかったのか?

いづみ町5

 JR小浜駅です。左に写っているJRバスでやってきました。
 JR京都を8時15分発の新快速に乗り、近江今津でバスに乗り換え、到着したのは10時18分です。まあ新幹線にのっておれば、「間もなく東京」くらいの時間ですから遠いといえば遠いですが。
 旅の詳細は以下のHP版「京は遠ても十八里」をご覧ください。
 
 

「京は遠ても十八里、鯖街道始点」への4件のフィードバック

  1.  鯖もおいしそうですね。丹波篠山のあたりにも、鯖街道があったらしく鯖寿司を売っていますね。こちらも回られるときのおすすめは、「大手食堂」です。(篠山では、誰でも知っています。)牛とろ丼が好きですが、さらにおいしいのは、地元の野菜を使ったお漬物です。どちらかというと、お漬物のついでに、丼を食べるというイメージです。

  2.  イメルダさん
     丹波篠山は、数年前に散歩したことがあります。「大手食堂」ですか。HPを調べました。おいしそうな牛とろ丼ですね。食べてみたい!! 今度、訪れるときまで、忘れないでおきましょう。

  3. 小浜はお寺の多いところです。20年ほど前になりますが、小浜に泊まってお寺めぐりをしたことがあります。9ヶ寺回ったと思います。奈良東大寺二月堂の「お水取り」は有名ですが、「お水送り」という行事をご存知でしょうか。これは小浜にある神宮寺というお寺の年中行事です。名前の通り神仏混淆のお寺で本堂の屋根は檜皮葺きで形もまさに神社そのものの仕様です。その昔、二月堂に全国の神々が集った時に若狭の神様が遅刻して、そのお詫びに毎年若狭から香水を送る約束をしたとのことから始まったと伝えられます。神宮寺境内に湧く水を汲み上げ、それを白装束の人たちが松明とともに長い行列を作って、2kmほど奥にある川の淵まで運び、その淵から奈良に向けて送るのです。これが「お水送り」で、その頃は積雪の中ですから、松明行列の赤い炎が周りの雪に映えて、私は写真でしか見ていませんが、一層荘厳な情景を醸しだしていると聞きます。お水送りの淵へは2度行きましたが、しめ縄が張ってあります。水は地中を通って二月堂境内の「若狭井」に流れ、それを汲み上げて香水としてお供えするのが「お水取り」です。一度だけ、午前1時ごろの深夜の行事を見に行き、ビデオに収めたことがあります。余った水はさらに遠く流れて紀伊半島の先の那智の滝に落ちると言われます。地図で見ると小浜、奈良、那智はほぼ一直線です。昔の人はこんな地理関係を知っていたのでしょうか。

  4. 失礼しました。別のリンクのページに「お水送り」がちゃんと書かれていました。
    鯖街道は車でしか通っていませんが、歩かれたんですね。JR小浜の写真や町の標識がありますから、小浜からなんですね。上中までは小浜線が並行しますから、私のような横着者から見れば、上中から歩けばいいのになどと思ってしまいます。途中の鯖寿司は、奈良五条から新宮へ抜けた時に、何度か塩辛い「柿の葉すし」で懲りたこともあって、ほんまに美味しいのかなとか、何千円もはもったいないとか、で道中のものは一度も味わっていません。本当の本物の鯖寿司を食べてみたいですね。

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