熊野九十九王子を往く その4 東佐野~紀伊

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「熊野九十九王子を往く」のその4は、JR東佐野から山中渓を越えて和歌山県に入り、JR紀伊まで30キロほどを歩きました。よく晴れた日和でしたが、暑すぎもせず、歩くのには絶好の季節です。

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泉南市の山の中腹にある林昌寺です。聖武天皇の勅願寺として行基により天平年間(729年-748年)に開創されたという古刹です。躑躅(つつじ)寺の山号の通り、境内の法林の庭は一面がツツジに覆われています。
大きなカメラを持ったマニアがたくさんやって来ていました。ポツリポツリと開花してますが、見ごろはまだ先です。全山が色づいたらすごいでしょう。

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【08:53】
JR大阪から紀州路快速に乗り、東岸和田で各停に乗り換えてやって来ました。

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【09:10】
このあたりが鶴原王子跡だったという貝田町会館です。前回のゴールだったここから歩を進めます。

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【09:14】
さすがに、あちこちにだんじりを保管している倉庫があり、だんじりの地です。「ハッピ」は必需品なのでしょう。

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【09:49】
ちょっと大回りして佐野王子跡を見つけました。祠はありませんが、跡地としては立派です。

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街道には案内板があります。

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【10:01】
市場には「すぐ和歌山道」の石標が建ってます。

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【10:12】
JRの空港連絡線と関空自動車道をくぐります。

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【10:22】
街道に沿って古くて立派な民家が続きます。

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【10:32】
八丁畷地蔵です。正平18年(1363)と刻まれています。
向こうに関空ゲートタワーが見えます。

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【10:36】
左手には岩湧山から金剛山が連なります。

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【10:40】
塙団右衛門の墓があります。慶長20年(1615年)の大坂夏の陣の緒戦となった樫井の戦いで、豊臣方の大将として参戦したが、ここで敗れて討ち死にしました。

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【10:55】
樫井の町には樫井王子があったそうですが、どこにも形跡は見つからずに明治橋まで来てしまいました。

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橋のたもとに樫井古戦場跡の石碑が建ってます。

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【11:07】
厩戸(うまやど)王子跡は、街道からちょっと入ったところにありました。
一岡神社のすぐ横を進むと、道は行き止まり。ちょうどやってきたおばあちゃんに聞くと、「そこの畦道を左にまっすぐ行ったらいいよ」と近道を教えてくれました。

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【11:14】
街道に戻ると、泉州名物の水ナスを売る店がありました。
好物です。欲しかったのですが、まだ先は長いので通り過ぎました。

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【11:22】
信達に入りました。立派な信達宿本陣跡です。

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熊野街道信達宿藤保存会の見事な藤棚があります。残念ながら、フジは刈り取られた後です。

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【11:37】
信達牧野の交差点です。左に行くとJR和泉砂川駅です。ここで昼飯休憩をとりました。

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【12:24】
駅前の「レモン」でランチを食べて、再び街道に戻りました。
信達一之瀬王子跡(馬頭観音)のはずです。でもそれらしき表記がどこにもありません。確信がもてなくて、やってきた道を戻り、出会ったおばあちゃんに聞いてみました。「馬頭さんは、あそこだよ」。あってました。

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改めて左の石仏をのぞき込むと、「馬頭観音」と彫り込まれていました。

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【12:43】
街道をはずれて林昌寺にやってきました。立派な寺です。

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参道を下ると、「四国八十八ケ所」と彫られた石灯籠が建っています。

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【12:49】
岡中鎮守社の大きなクスノキです。ちょっと離れてみると、その大きさがよくわかります。

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【12:55】
泉州といえば玉ねぎ。今は、ネギ坊主のシーズンです。

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【13:19】
和泉鳥取駅前の石の鳥居です。鳥居の下の参道はなく、取り残された格好です。

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【13:26】
次の地蔵堂王子への案内板に従って山道に入りました。これで正しいルートだろうかとちょっと不安になったところに、案内板がありました。
「平安の小径」と名付けられています。熊野古道の面影を残しています。

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【13:28】
「琵琶ケ岸懸(がけ)」です。道が下の谷に向けて切り落ちています。
熊野詣での琵琶法師が、一陣の突風に杖をとられて真っ逆さま。琵琶だけが崖のきに残り、谷底の水音が「コロン、コロン」と琵琶の音を奏でたそうです。

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【13:32】
新しい住宅地の一角に地蔵堂王子跡の石碑だけが残っています。

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【13:42】
馬目王子跡は、熊野街道沿いにあります。

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【13:48】
山中渓(やまだかだに)は、旧道が石畳で整備されています。

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美しい山中渓の町並みです。絵筆を振るっている人もいました。

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【13:55】
JR山中渓に到着しました。ガイドブックは、ここでひと区切りとなってます。でも、まだ時間もあるからと、先に進みました。

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【14:16】
このあたりの熊野街道は、府道64号に沿って南下してきました。
和歌山県に入っても、県道64号と、ナンバーは変わりません。

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【14:22】
和歌山県に入ると、大阪に比べて熊野古道への関心が高いようです。標識も整備されています。

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和歌山に入って最初の中山王子跡です。
この水色の案内板が、このあたりの王子跡の統一スタイルのようです。

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【14:28】
熊野古道は、JR阪和線と県道64号、阪和自動車道と並行しています。

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【15:05】
府県境の峠の急坂を下り、山口王子跡です。

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スタンプが置いてあります。
そういえば、バスツアーで中辺路を歩いたときも、スタンプがありました。そういうことなら、次回からは納経帳ならぬスタンプ帳を用意した方がよさそうです。

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【15:20】
かなり疲れた足で山口神社までやって来ました。でも素通りです。

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【15:41】
川辺王子跡との分岐まで来ましたが、きょうはここまでとそのまま直進します。

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【15:50】
JR紀伊駅で、きょうのゴールです。
紀州路快速で気持ちよく寝ながら帰宅しました。

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タブレット端末「NEXUS7」を使ってのルート追跡は、今回は「Smart Training」という、これまでとは違ったアプリを使ってみました。こちらの方が、常用している「Googleカレンダー」との連携性で優れているようです。肝心の記録は、ちょっと短めに計測されてますが、これからの調整でしょう。
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