JR新神戸近くにある「竹中大工道具館」を楽しみました。竹中工務店の企業博物館です。「近世職人文化とその伝統」を伝える大工道具などが展示されています。
わたしが引き込まれたのが「木組」です。
丸太が縦横下に交差しています。梁と柱です。
昔の大工は、「手間」かけてこんな緻密な細工を施したのです。組み上がると内部の構造はわかりません。
ばらしてしまうとこんな具合です。
順番に再現してみました。
どうしても解体できなかったのがこの「四方鎌継」です。知恵の輪を解くように、あちらこちらとひねりましたが、びくともしません。
やって来た小学生が、「ぼく、知ってる!」といとも簡単に分解しました。脱帽です。
斜め45度にずらすのでした。
実際にこんな複雑な木組が使われていた建築物もあるそうです。
今では、木工の実技の腕前を調べる課題にもなっているそうです。
なんだ、このすごい布のような鉋屑は。
わが家の鰹削り器がうまく削れなくて、今朝も刃物を研いだばかりです。それでもなかなかうまくいきません。ちょっとは見習いたいです。
名工の切っ先鋭い刃物が並んでいます。
こんな道具で材木を切り出していたのです。
さて、クイズ。
酒瓶を木製の矢が貫通しています。矢じりも矢羽根も瓶の穴より太いです。答えは、驚くべき木の特性にありました。
静かな休憩室があります。
たった100円のコーヒーをいただきました。
山友だちのFさんに招待券(カンナの部分が半券)をいただきました。ありがとうございます。
3年前にもやってきたことがあります。でも、その日は休館日でした。
竹中大工道具館
神戸市中央区熊内町7-5-1
078-242-0216