神の宿る山「甘南備山」と一休寺

 甘南備山(かんなびやま)に登りました。京田辺市の独立峰です。標高200m余りですが、古くから神の宿る山として信仰の対象になってきました。
 三角点(201.6m)のある雌山で、昼飯のぜんざいをいただきました。正月のモチが真空パックのまま残っていました。缶詰の餡を加えました。
 甘さほどほどで、ちょっと風が冷たかったこんなシーンで食べると、ホッコリとしました。

 早咲きの梅が開いていました。でも、全体の開花はまだ先のようです。

 下山後に、車で5分ほどの一休寺(酬恩庵)に参りました。
 一休さん(一休宗純)の寺で、菊の御紋の隙間からのぞいた「宗純王廟」と呼ばれる廟所です。一休の出自は後小松天皇の落胤と伝えられ、そのため宮内庁が管理する陵墓になっています。


 【2021/02/07 10:21】
 自宅から車で40分ほど。甘南備山登山口の駐車場は、すでにほぼうまっていました。

 管理道路を登っていくと、すぐに芝生広場です。桜の木がたくさんあります。花のシーズンは見事でしょう。

 バイオトイレも設置されています。

 管理道路をタラタラと登ってきました。

 【10:54】
 北向きに視界が開けたところに展望台があります。

 天気は悪くはありませんが、視界はありません。遠くに比叡山から愛宕山までが見渡せるはずです。なんとか京都タワーが確認できました。
 甘南備山は平安京造営のおり、京都の北にある船岡山との間を中心線として、その線上に大極殿、朱雀大路、羅城門を築いたそうです。それほどに重要なポイントだったのです。

 東側が見渡せるポイントです。
 鷲峯山がはるかに望めます。

 式内社の神南備神社です。

 ささやかな神南備神社の本殿です。

 【11:17】
 甘南備山の山頂(雄山、221m)は、神社の裏を登ったところです。

 元甘南備寺跡も残っています。といっても、ちょっとした平地に石碑が立っているだけです。

 尾根伝いに三角点がある雌山に向かいます。

 背の高い木です。ラクウショウでしょうか。たくさんの実が零れ落ちていました。

 【12:01】
 ゆっくりと歩いて三角点(雌山)までやって来ました。
 丸太の椅子があったので、ここで昼飯にしました。

 湯を沸かして、正月の残りのモチを放り込みます。
 軟らかくなったところで、缶詰の小豆餡を投入します。
 温まれば完成です。

 もってきた割り干し大根の辛が、口直しにぴったりです。

 隣では、家族連れがインスタント・ラーメンを食べていました。

 うめの小径です。
 まだまだ蕾が堅いですが、数本は花を開けていました。

 雨乞いの小径を下りました。
 甘南備山は五穀豊穣を願い、雨を乞う場所でした。

 振り返ると、陽が差し込む美しい谷です。

 吉やんの滝です。吉やんって、だれでしょうか?

 【12:58】
 山道はここまででした。駐車場は、ちょっと歩いたところでした。

 【13:17】
 せっかくなので一休寺にやって来ました。
 駐車場に車を止めようとすると、なんと同じシトロエンC4がいました。カラーこそ違え、同じ型式、グレードです。
 1週間ほど前に、大津の「寿長生の郷」で同じカラーのC4と出会ったばかりです。

 一休寺(酬恩庵)は、鎌倉時代に創建され、一休禅師(宗純)が再興しました。
 禅師は81歳で大徳寺住職となってからもこの寺から通ったそうです。その時に使った籠が残っていました。

 方丈は江戸初期に加賀前田公から寄進されたもので、国の重要文化財に指定されています。

 方丈枯山水庭園です。サツキの刈り込みと白砂がコントラストを描きます。
 石川丈山、松花堂昭乗ら3人の合作といわれます。

 北庭は枯滝落水を表現しています。

 椿が開いていました。

 一休さんが庭を掃除しています。

 当然のことながら、まんなかを渡ってきました。

 京田辺市薪里ノ内102
 077-62-0193