ちょっと寒さが戻りましたが、よく晴れました。カメラをザックにウォーキングしました。
西国街道を西に向けて歩きました。お隣の高槻に入りJR京都線に沿って歩くと、いくつもの「まんぽ」があります。
鉄道や天井川の下をくぐるレンガや石積で作られたアーチ状の小規模トンネルです。その中でも積み上げられたレンガがねじれているのが「ねじりまんぽ」です。
国内に30ほどしかない珍しいねじりまんぽのひとつが「奥田ノ端橋梁」です。
線路に対してトンネルは斜めに貫いています。元は川が流れていたようです。
そのためアーチ部のレンガが斜めにねじって積まれたのです。
ワープゾーンに吸い込まれるような感覚です。
基部は普通に積まれ、アーチ部がねじれています。
アーチ部は交差する線路に対して直角になるよう積まれていて、交差角により左巻きも右巻きも存在します。
「レンガ造りのアーチ橋」といして「高槻まちかど遺産」に登録され、プレートが設置されています。
明治9(1876)年に京都-大阪間の官製鉄道が開業しました。このときに外国人技師の指導でつくられました。150年近くも現役です。
北側から見ると、普通のコンクリート製です。「奥田畑」と書かれていますが、わたしは資料で調べた奥田ノ端橋梁としました。
京都線が複々線化されたときに、北側に新たに2線が増設されました。トンネルもコンクリート製が延長されたのです。
上部には、名神・高槻ICにつながる高架道路が走っています。
ちょっと離れたところから振り返りました。尾根を太閤道が通っています。
ねじれていないまんぽです。
翼壁もきれいにレンガが積まれています。
新名神高速の工事が始まっています。この辺りを通ります。それに関連する関電の鉄塔移設工事が行われていました。
JR京都線の京都-茨木間に4つのねじりまんぽがあります。