My memory 駅 シシーが見初められたバート・イシュル

 ザルツカンマーグート地方の中心地、バート・イシュルは皇帝も愛した温泉地です。シシー、後のエリザベート皇妃はこの町で、フランツ・ヨーゼフⅠ世に見初められました。
 湖畔の美しい町、ハルシュタットからザルツブルクへ向かっていたとき。ザルツブルクから、映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場するシャーフベルク登山鉄道に乗ろうと麓の町へ旅していたとき。わたしたちは2度も訪れました。
 でも、列車からバス、その逆と乗り継いだだけ。シシーの愛したカイザービラを訪れることはありませんでした。

 ハルシュタットから列車がやってきました。のどかなローカル駅です。

バート・イシュルはまたも素通り

 もう一度、ゆっくりと訪れてみたいバート・イシュルです。

残念ながら素通りとなったバート・イシュル

自分でつくる 和風スパ「ジャポネ」風

 ロメスパの名店、東京・銀座の「ジャポネ」の味を思い浮かべて、適当につくった醤油味の和風スパゲティです。
 豚肉かと思って解凍したら、ミンチでした。それもありかなと、野菜と炒めました。味付けは先日、アンチョビを漬け込んだときに出たナンプラー(魚醤)にだしの素、醤油、砂糖を混ぜました。
 茹で時間16分の太いパスタです。茹で上がったのをザルで湯切りしました。ツルッとした焼きそばのような食感ではあります。
 本家のお味には程遠かったはずですが、おいしくいただきました。

 野菜とミンチを炒め、パスタを放り込んでさらにしっかりと炒めました。

 こんなものかと冷蔵庫からサルベージしてきた具材です。

高槻 歌笛堂のオムライス丼

 高槻での要件が長引いて、昼を過ぎました。奥さまがお薦めの「手作り菓子と音楽教室 歌笛堂(かふぇどう)」で「オムライス丼」(1350円)をいだきました。
 なるほどどんぶり飯をふわりとしたたまごが覆っています。デミグラソースもかかり洋風でもあります。
 ご飯はケチャップで味付けられています。豆苗やベーコン、タマネギがおいしいです。

 奥さまは同じ丼の「少しあっさり目の和風」です。ひと口いただきましたが、しらすやしその味が効いています。

 コーヒーも付いています。ホットがおいしいシーズンになりました。

 それほど広くはないスペースにグランドピアノが置かれています。本棚にはぎっしりと楽譜が。

 「MOSTLY」という懐かしい雑誌が並んでいました。かつて務めた新聞社が発行していました。

 音楽教室にもなるようです。
 わたしが通うフィットネスジムの裏にあり、車で帰るときには前を走ります。ちょっと気になっていた店でした。

 歌笛堂
 072-682-8884
 高槻市上田辺町4-15

反田恭平のチャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番

 反田恭平のピアノで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴きました。兵庫県立芸術劇場大ホールで、オケは香港フィルハーモニー管弦楽団でした。
 圧倒的迫力でグイグイと迫ってきました。出だしこそ指揮のリオ・クオクマンやオケと息があいませんでしたが、進むにつれて反田くんのペースに。第1楽章が終わったところで、思わず拍手したくなるほど。第3楽章後半の盛り上がりはすごく、弦から管、打とさまざまなオケの音を引き連れて堂々とゴールを切りました。
 チョンマゲ・スタイルに太った貫禄ぶりは4年前のショパン・コンクールを思い出させます。でもそこに留まっているのではなく、将来は自ら率いるジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)をフルオーケストラに仕上げて、自らが指揮するまでの道のりを突き進んでいるかのようでした。ますます目が離せなくなりました。
 アンコールは献呈(シューマン=リスト)でした。何回も聴いてます。チャイコフスキーとの対比もあって、限りなく優しさにあふれていました。

 後半はチャイコフスキーの交響曲第5番でした。
 香港のオケとはいえ、金管を主体に欧米人がメンバーの大半をしめています。ぽつぽつと日本人も。
 管の響きが分厚く、前列に座っていたのでトロンボーンの鋭い直接音が耳に突き刺さるようでした。ホルンもクラリネットもフルートも⋯。指揮者のオーバーアクションがちょっと気になりましたが、久しぶりにフル・オケのボリュームを堪能しました。

 大ホールが満席でした。
 文化庁芸術祭主催公演で、都倉俊一長官のあいさつもありました。

久しぶりのポンポン山 23.5度

 ポンポン山に登りました。本山寺からの正面ルートは福寿草を見に行った昨年冬以来です。
 表紙にするほどの写真がありません。花は咲いてませんでした。
 頂上の気温は23.5度。やっと秋ですね。でも湿度が高く、汗びっしょりでした。

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アンチョビをつくる 2025

 アンチョビを漬け込みました。おいしいパスタやポテトと炒めたりと欠かせません。数年に一度はつくっています。
 お盆に娘婿がカタクチイワシを大阪湾で釣ってきてくれました。腹を割いて塩漬けにして、冷蔵庫に保管していました。

 滲み出ているのはナンプラー(魚醤)です。回収しました。

 水洗いして塩分を抜きます。
 ペーパータオルで水分を取りました。

 瓶に並べていきます。ローリエを1枚、敷きました。

 オリーブオイルを注ぎました。
 これで1ヵ月ほど保存すると、完成です。

My memory 駅 ガッレリアが素敵なミラノ・チェントラーレ

 ガッレリア(Galleria)は、イタリア語でギャラリー(Gallery)のこと。ミラノ・チェントラーレ(中央駅)の最前部は「ガッレリア・デッレ・カロッツェ」と呼ばれるアーケード式の車寄せだったが、現在はコンコースになっています。幅200m、天井高は72mに達し、まるで美術館のようです。
 建築家のフランク・ロイド・ライトによって「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称されました。

 国際列車が発着します。ところがわたしが乗ったローカル線普通は、汚れ果てたような車両で、あまりの埃っぽさに鼻炎が出るほどでした。

立派なミラノ中央駅と、汚れ果てたローカル線列車

 ミラノのガッレリアといえばこちら、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアです。

優雅なアーケード、ガッレリア

ミラノで乾杯! 夕食はガッレリアで

映画「ピアノ フォルテ」とショパンコンクール

 ピアノのショパンコンクールがいま、ワルシャワで開かれています。2次予選が始まったタイミングで上映中の「ピアノ フォルテ」を京都・四条烏丸のCOCON KARASUMAにある京都シネマで観ました。
 反田恭平が2位に選ばれた4年前のコンクールを追ったポーランド製作(2023年)のドキュメンタリー映画です。鳴り続けるショパンのピアノ曲をバックに、人生を賭けた緊張と栄光の舞台裏が描かれます。
 スポットライトが当たっているのは、ロシア、イタリア、中国などのコンテスタントが数人だけ。まるで親子か恋人かのような師弟や、怖~い先生に従う17歳、地元・ポーランドの期待を集めながら緊張に押しつぶされて途中棄権する若者と、ステージはくるくると回りました。そして勝者がー。

 ところが、日本人ファンとしては緊迫の瞬間を置い続けるカメラ・カットにがっかり。「セカンド・プライズ ショウヘイ・ソリタ」と発表されるシーンに、肝心の反田くんの表情はありませんでした。4位の小林愛実もさっと映っただけ。2人がいつ出てくるかと固唾を飲んでいた身には、なんとも肩透かしなエンディングでした。それでも客席からは見えない(行ったことはありませんが)リアルな人間ドラマに引き込まれました。

 わが家のテレビは、今夜もYouTubeからピアノの音を流し続けています。

自分でつくる ドライカレー・リメークパスタ 

 ドライカレーさえあれば、独り昼飯も簡単。相も変わらぬリメークパスタとなりました。
 ワンパンでアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノをつくり、白ワインを注いで温めたドライカレーをかけただけです。
 きょうも間違いのないお味に仕上がりました。お相手はワインの炭酸割でした。

 温泉卵は難題です。なかなかうまくいきません。
 コップにタマゴを割り、黄身に穴を開け、薄く水を張って電子レンジへ。前回は50秒で固茹でになったはずと、40秒にしました。それでも黄身が固まってしまいました。次回は30秒でトライです。

 ワンパンも慣れました。

 ペペロンチーノ(トウガラシ)は、今年穫れたのをいただきました。古いのもいっぱい残っていますが、色も鮮やかな新しいのと交換します。

自分でつくる ツヴィーベルローストブラーテンで乾杯

 ウィーンで食べた「ツヴィーベルローストブラーテン」にトライしました。名前すら知らなかった料理ですが、ネットでレシピを見つけました。
 ウィンナーシュニッツェル、ターフェルシュピッツとともにウィーンの3大料理だそうです。
 ソースをまとったステーキの上に、揚げたタマネギがドサリと盛られています。こんな味だったかなと懐かしく思い出しながら、わけあって感慨深くいただきました。

 肉は延ばしているので、それほど厚くはありません。濃厚ソースをかぶっています。

 まずは牛肉を処理しました。
 肉たたきでトントンと叩いて薄く延ばします。包丁の先で筋も切りました。
 塩胡椒して、片面にはマスタードを塗りました。
 小麦粉をまぶして、しばらく放置しておきました。

 ぶ厚めに切ったタマネギをポリ袋に入れ、小麦粉でまぶします。
 パプリカとガーリックのパウダーも混ぜ込みました。
 オリーブオイルで揚げます。
 5分ほど揚げると色づきました。でも、予想したようには揚がりませんでした。

 同じフライパンで肉を両面、焼きます。

 赤ワインとトマトペースト、ローリエを追加してソースをつくります。
 この後は、作業が一気に進んだので画像はありません。
 肉とタマネギの半量を戻して煮込みます。最後にバターで風味を出しました。
 皿に盛り付けて、残りのタマネギをトッピングすれば完成でした。
 
 ここまでのレシピは、「シェフ三國の簡単レシピ」のYouTubeを参考にしました。

 ウィーンのカフェ・ディグラスで食べたホンモノのツヴィーベルローストブラーテンです。
 タマネギの揚がり方がまるで違います。パリッとしていました。イカリングのようです。紫タマネギでしょうか。

 もう一度食べたいです。

 ウィーン留学中のお嬢さんとカフェ・ディグラスでお昼ごはん

 2019年に訪れたときは、ウィーンの国立音大にヴァイオリン留学中だったちかちゃんが連れて行ってくれました。
 クリスマスマーケットや反田恭平指揮のモツレクを聴きに行った23年にはウィーン放送交響楽団(RSO)のアカデミー(研修生)になっていました。
 きょう開いたRSOのFaceBookには「試用期合格おめでとう(ヘタな日本語訳)」の文字が踊っていました。2ndヴァイオリンの正式団員に採用されたのです。
 おめでとう、ちかちゃん! 努力が報われたのがうれしくて、ツヴィーベルローストブラーテンがいっそうおいしくなりました。