甘南備山 究極のカスタードクリームパンと名残のササユリ

 「究極のカスタードクリームパン」とネーミングされて大人気のパンが、テレビ放送されていました。阪急・長岡天神の駅前にあり、何度も前を通ったことがあるメサベルテ長岡京店でした。
 気になって「究極の粒あんぱん」なんかと購入。その足で京田辺の甘南備山に登って、展望台でいただきました。
 ちょっと甘くてノスタルジックな昭和の味をしていました。

 名残のササユリが一輪、わたしを待っていたかのように咲いていました。

 甘南備(かんなび)とは、「神の隠れこもれる」という意味だそうです。「神が鎮座する山」、「神の降臨する山」として信仰の対象となってきました。

 山頂近くの展望台からは、京都の街が一望できます。だれもいない展望台で、パンをかじりました。

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交野山 満開のササユリを撮りに

 交野(かたの)の交野山(こうのさん)に登りました。ササユリ(笹百合)が大きな花を開いてました。
 純白のもの、ピンクがかっているものとどれも花言葉そのままに「気品」を漂わせています。
 鼻が悪くて匂いには鈍感ですが、甘い香りが辺りを包んでいました。

 山腹に「カレンダー岩」がありました。その日、最初に歩いた人が日付を修正しているのでしょうか。

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京都・雲ケ畑 足谷の「ベニバナヤマシャクヤク観察会」を楽しむ

 京都北山の雲ケ畑・足谷でベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)が花開くシーズンです。保護活動をしておられる「雲ケ畑・足谷 人と自然の会」の観察会に参加しました。
 ピンポン球ほどの大きさの真っ白い花がいっぱい咲いていました。ベニバナと冠していますが、ここで咲くのはすべて白色です。
 今年は寒くて開花が遅れたそうです。残念ながらパカリと開いた花とは出会えませんでしたが、わずかに口をあけた隙間から赤や黄色のしべがのぞく姿にも恥じらいの風情がありました。

 ヤマシャクヤクの変異種でボタン科の種子植物です。スーッと高さが40~50cmにも延びる茎の先に1つの花が咲きます。

 花弁の1枚が開きかけています。

 京都府のレッドデータブックの絶滅危惧種です。

 凛としています。花言葉のひとつが「高潔」なのが納得です。

 開いているのは3~4日ほどだそうです。ドンピシャのタイミングでやってきたかったです。

 たくさん咲いていますが、どれもまだ開いていませんでした。

 こちらはまだ堅い蕾です。

 開花期が1カ月ほど早いヤマシャクヤクは、とっくに花が散り、雌しべが膨らんでいました。

 4年前に同じ場所で撮影しました。こんなのと再会したかったのです。

 京都・雲ケ畑 足谷でベニバナヤマシャクと会う

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万博記念公園 ようこそ太陽の塔へ

 大阪・千里の万博記念公園のシンボル、太陽の塔が国の重要文化財に指定されることになりました。EXPO70の思い出がつまっています。
 開催中の万博2025もよかったですが、パビリオンは画像展示が主流でした。こちらはわかりやすいリアルな展示が目の前に広がっています。
 芸術は爆発だ!といった岡本太郎の描いた「現在・過去・未来」は、55年たっても褪せることなく燦然と輝いていました。

 太陽の塔には3つの顔があります。お腹の「太陽の顔」は現在を、頂部の「黄金の顔」は」未来を、背面の「黒い太陽」は過去を表しています。
 第4の顔ともいうべき「地底の太陽」の仮面(画像上)は、万博当時はテーマ館の地底で「過去:根源の世界」として展示されていました。終了後は行方不明となってしまいましたが、2018年の塔公開に合わせてに復元されました。

 塔の胎内には、高さ41mの「生命の樹」が天空に向けてそびえています。
 単細胞生物からクロマニョン人まで33種の「生き物」がびっしりと張り付いています。

 塔の右腕の内部です。橋脚のようなごつい構造物です。この階段は当時はエスカレーターだったそうで、ここから広場の大屋根観覧席の屋上に降りられたというから、驚きです。
 膨大な数のボルトで鋼材を結合させたあのころの作業員のとてつもないエネルギーを感じます。

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ひらパーの「早朝ローズガーデン散策デー」

 京阪・枚方パークのバラ園「ローズガーデン」が70周年を迎えました。フェスティバルのひとつとして「早朝ローズガーデン散策デー」が行われています。午前7時の開園とともに訪れ、バラ満開の庭を散歩しました。
 早起きしたかいがありました。バラの甘い香りに包まれた清々しい空気を吸いました。レンズをどちらを向けても、格好の被写体ばかりです。
 「愛の神殿」のバラのトンネルの先には、キューピットがいました。

 ローズガーデンには、春しか見られない原種のバラや、つるバラ、花色・花形が豊富な四季咲き性のバラなど、約600種4000株が咲き誇っています。

 フェイクローズ(造花)のハート型ベンチは、カップルらのフォトスポットだそうです。

 バラの小径の向こうには「ひらパー」のシンボル、大観覧車がのぞいています。

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ポンポン山・竃ヶ谷 満開のイチリンソウとヤマブキソウ

 ジムに行くつもりでした。でも、こんなに天気が良いのだから室内のローラーの上で汗をかくより、山道を歩く方がよほど気持ちがよいです。ポンポン山の竃ヶ谷に進路変更しました。
 ピークを取りに行くより、花を撮りに行きます。
 一斉に花咲くスプリングエフェメラルは、すでに終盤。それでもイチリンソウ(一輪草)とヤマブキソウ(山吹草)が谷の斜面を白と黄色に染めていました。

 イチリンソウは純白のイメージです。中にはピンクを帯びた花弁のも混ざります。 

 ヤマブキソウも毎春のように撮りにやって来ています。

 連休の土曜日でしたが、出会ったハイカーはわずか。静かな谷は新緑で覆われていました。

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京都・大原 古知谷・阿弥陀寺の百花繚乱

 京都・大原の古知谷にひっそりとたたずむ阿弥陀寺です。色とりどり、なかでも黄色いクリンソウ(九輪草)が咲くことで知られます。
 ちょっと早いかなと訪れると、あれやこれやと花々が一斉に開いていました。山野草図鑑をめくるようで、文字通り百花繚乱の美を競っていました。
 絶滅危惧種のクマガイソウ(熊谷草)も、いっぱいの花を開けていました。

 ヤマシャク(ヤマシャクヤク、山芍薬)も、ポッツと大きくて白い花を開けていました。ここで出会えるとは思っていませんでした。

 クリンソウは咲き始めたばかり。九輪の一輪目でした。

 新緑も清々しい阿弥陀寺です。喧騒の三千院辺りからちょっと離れただけなのに、出会ったのはたったの5人。静寂に包まれていました。

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京丹波・わち山野草の森 オオイワカガミとキエビネに癒される

 京丹波町の和知までドライブしました。お目当ては「わち山野草の森」でした。
 「満開は過ぎましたが、まだ咲いていますよ」と入場料、350円を支払った窓口嬢。イワカガミ、いや正確にはオオイワカガミがいっぱい咲いていました。
 山道では何度か見たことがありますが、これほどに密集して咲いているの初めてでした。

 黄色いからキエビネ(黄海老根)です。凛とした花の美しさから人気の高い野生ランです。

 森の最高地点の天蓋山(173.9m)には、大きな松の木にブランコがぶらさがっていました。しばし、ユラリ、ユラ~リ。ブランコっていつ以来でしょうか。

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太閤道 黄金色に輝くキンランと不思議モニュメント

太閤道を歩きました。わが町・島本から高槻に続く尾根道です。
ことしもキンラン(金蘭)の花に出会うことができました。名前のごとく黄金色に輝いていました。里山の春です。

筍のシーズンは終わった竹林の道に、突如現れる不思議モニュメント1です。「トナカイ」と彫られています。でも、なぜに?

太閤道(尾根)から北の山腹にある岩神神社へ下る山道です。分岐点に立っている不思議モニュメント2です。なぜに「車」。近くに自動車が通れるような道は存在しません。
スマホの地図アプリ、YAMAPのフォローさんが不思議がっておられました。わたしも行ってみました。

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京都北山 シャクナゲ尾根に初々しいピンクが咲き競う

 京都北山の大原の奥にあるシャクナゲ尾根です。シャクナゲ(石楠花)が咲き始めたばかりでした。
 花木の女王とも呼ばれます。そのプリンセスたちは、初々しいピンクに染まっていました。
 尾根がシャクナゲのトンネルとなるには、もう少し時間がかかります。それでも咲き競う花々に、レンズを向け続けました。

 イワウチワにも出会うことができました。

 シャクナゲ尾根を通り、天ヶ岳のピークを踏み、大原に下山しました。
 初夏を思わせる天気でしたが、ほとんどが木陰を歩くルートで助かりました。

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