「反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)コンサートツアー2024」を、JR姫路近くのアクリエひめじ・大ホールで聴きました。反田くんの演奏は、昨年暮れのウィーン・シュテファン大聖堂でのモーツァルト「レクイエム」以来です。
プログラムは、前半がラヴェルの組曲「クープランの墓」、プーランクの「ピアノと18の楽器のための舞踏協奏曲『オーバード』」。
後半は、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲と、ピアノ協奏曲第20番でした。
前から2列目の席でした。目の前に立った反田くんが振り下ろすと、これまた目の前の弦が限りなく澄み渡ったハーモニーを響かせました。管も素晴らしかったですが、可愛らしいホルン奏者らのお顔が見えずにちょっと残念でした。
プーランクは初めて聴きました。事前にYouTubeで勉強してましたが、まるで別物でした。ピアノの向きが通常のピアノ協奏曲とは逆向きでした。反田くんの指先は見えませんでしたが、まばゆく踊り狂っていたのでしょう。息を飲むばかりでした。
モーツァルトになって一転しました。
P協20番は、映画「アマデウス」のエンドロールにも使われた曲です。反田くんも「小学生の時、~衝撃は半端じゃなかった・・・。~満を持して今回JNOと一緒に演奏できることが~」とライナーノートに書いてます。
耳慣れたメロディーが流れてくると、ウィーンでモーツァルトの亡くなったその日、その時間に聞いたレクイエムが蘇ってきました。ショパンの反田くんが、それ以上に進化していました。
大きなホールですが、満席でした。
アンコールでのヴァイオリン(岡本誠司)とチェロ(水野優也)の火花が散る掛け合いはすごかったです。
そして「トルコ行進曲」。これほどまでに優しくて愛に満ちた演奏を、ニッポンで聴ける幸せを感じました。
サイン会が行われました。「ウィーンのオーバーラー(カフェ)でお会いしました!」と声をかけるんだと奥さまは張り切っていました。でも反田くんの姿はありませんでした。
小腹が空いて、JR姫路駅の「姫路の地酒と姫路おでん本舗 」に寄りました。フードコートのような店で1000円ポッキリの「ちょい飲みセット」です。姫路おでんが5個とビールです。
名物のおでんは、薄味で煮てあります。生姜醤油に漬けていただきます。
「玉子焼き」と看板が上がる店でたこ焼きも追加しました。
姫路の地酒と姫路おでん本舗
079-284-6677
姫路市駅前町188-1 ピオレ姫路おみやげ館