歩くひと 西国街道を西へ

 「ちょっと歩いてくるよ」と妻に言い残して散歩に出る「歩くひと」(NHK-BS)の主人公のように、わたしも散歩に出ました。桃の花がいっぱいに咲いた桃源郷には行き着きませんでしたが、西国街道沿いの路端にもいろんな花が咲いていました。
 西国街道を西に向いて歩き、高槻市に入った神内かんなび公園です。黄色いのは「特定外来生物」に指定されているオオキンケイギクでしょう。

 まずは水無瀬の自宅マンションの階段を降りたところで時間を記録するためにも1枚パチリ。アジサイが大輪の花をつけています。 

 一面が真っ白です。 

 オルレアは、こぼれた種から大増殖するそうです。

 タチアオイが夏到来を知らせてくれます。

 ハクチョウソウ(白鳥草、ガウラ)が乱れてます。

 ドクダミもこうして咲くとレンズを向けます。

 イチジクが大きくなってます。

 ヒメキンシバイの雄蕊がたなびきます。

 西国街道に春日神社の参道が交差します。行ってみました。

 名神高速をくぐります。

 檜尾山春日神社というのが正式名です。14世紀に奈良・春日神社の荘園があった名残のようです。

 高槻中心部を横切って、芥川一里塚です。「芥川仇討の辻」という案内板も立っています。

 歩くこと1時間半。実は黄色い看板のここで「ネギラーメン」を食べるのが目的でもありました。それが定休日でした。

 歩き疲れてJR摂津富田を目指します。明治製菓の巨大チョコレート看板の前を列車が通過します。

 JRと阪急富田の間の商店街です。何を食べようかと迷いました。餃子の王将も大阪王将もありますが、アルコール抜きのギョウザを食べる気はしません。
 選んだのはこちらです。しかもテークアウトです。

 「炭火焼鳥丼」(650円)は、まだぬくぬくです。

 焼鳥のヒナタ 摂津富田駅前店
 072-668-3006
 高槻市富田町1-9-6

 阪急で水無瀬に戻り、駅前コンビニで冷たいのも買って帰りました。
 安心して食べられます。カリッと焼けておいしかったです。

ポンポン山 黄金色の金蘭と幸運の初対面

 コロナウイルス・ワクチンの接種翌日は、腕の痛みなどを訴える人もいるようです。幸いにもわたしは、さしたる副反応はありません。久しぶりに晴れ上がったので、ポンポン山に登りました。
 金蘭(キンラン)が咲いているとネット情報で知りました。ところがその場所は伏せられていました。ポンポン山の広い山域に、たった数株の金蘭が咲いている場所など見つかるはずもないと、あきらめていました。
 それが、幸運に恵まれました。わずか4株でしたが、黄金色に輝いていました。

 丈は30センチほど。10ミリほどの、すっくとしたつぼみをつけています。
 

 ラン科キンラン属の多年草です。黄金のような色の花をつけるから金蘭です。
 京都府のレッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されています。

 銀蘭というのもあるそうです。そちらは白色です。

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西山古道 3度目のクリンソウ

 汗がポタポタと落ちる今年一番に暑い日だったのでしょう。
 柳谷観音から西山古道を歩いて、京青(きょうせい)の森にクリンソウを見に行きました。同じ西山の金蔵寺、大原の阿弥陀寺に続いて今シーズン3回目のクリンソウです。
 ここは人手のあまり入らない沢筋の湿地帯に群生しています。今年も見事に咲いていました。

 白や黄色といった変種はおらず、すべてが薄紫の同じ顔色をしています。

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京都・古知谷 阿弥陀寺の色とりどりのクリンソウ

 京都・大原のさらに奥。古知谷の阿弥陀寺には、色とりどりのクリンソウが咲き競ってました。
 サクラソウ科のクリンソウは、紫やピンクの花をリング状につけます。それがいく段にも重なります。五重塔のてっぺんの「九輪」に似ているのでクリンソウです。
 黄色の花は、ここでしか見たことがありません。キバナクリンソウだったら原産地はビルマやチベットの高地だそうです。

 こちらは深紅です。

 白も咲いてます。

 ローズかな。

 ポピュラーな色をしています。

 鮮やかです。

 開祖の弾誓上人の石廟の前庭に咲いています。

 さして広くはないですが、クリンソウで埋まっています。

 本堂から眺める青紅葉も素晴らしいです。

 庭を歩いていると、なんとイワカガミがピンクのかわいい花をつけていました。

 高山植物が自生しているわけではないですが、遠目にもコマクサに見えました。望遠レンズに替えて撮影しました。

 この赤い花は何でしょうか?

 山城三十山の焼杉山に続く尾根が見えています。

 古知谷 阿弥陀寺
 075-744-2048
 京都市左京区大原古知平町

 外食は敬遠して、昼飯の弁当は途中の「里の駅大原」で買っていました。
 古知谷は、あまり日が当たらずにじめじめとしたところです。ちょっと走って静原の静原神社まで行き、すぐ横の公園のベンチでいただきました。
 京都一周トレイルのルート上にあり、これまで何度も歩いたところです。


 
 「おばんさい弁当」にはから揚げをメーンに、薄味で仕上げたおばんさいが盛られています。

 食べ応えがありました。

 シェラカップで湯を沸かして、即席のみそ汁もつくりました。
 アルコールランプで沸かしたので時間がかかり、できたころにはご飯をほとんど食べていました。

 里の駅大原の旬菜市場です。新鮮な野菜も買ってしまいました。

 里の駅大原
 075-744-4321
 京都市左京区大原野村町1012

遠回りして 阪急・水無瀬「Pao」のホットビッグドッグ

 ウォーキングでひと汗かいて、わが家に戻っての昼飯です。
 阪急・水無瀬駅前のベーカリーハウス「Pao(パオ)」で買ってきました。
 太いホットドッグが挟まった「ホットビッグドッグ」です。マヨネーズであえたキャベツもたっぷりです。
 初めて飲む赤い缶も、なかなかいけます。

 年中無休というのが、うれしいです。
 どれを食べても間違いありません。とりわけわたしは耳がしっかりとした「角食」のファンです。
 
 Pao (パオ)
 075-961-6260
 大阪府三島郡島本町水無瀬1-17-12‎

 天気がよいので散歩に出ました。西国街道を東に進み、お隣の大山崎町へ。山崎聖天の手前の施設の前庭に、キショウブが咲いていました。

 モネの「睡蓮」が飾られているアサヒビール大山崎山荘美術館のすぐ近くです。

 お目当てはこちらでした。パヴェナチュールもお気に入りのブーランジェリーで、このブログにもたびたび登場しています。
 連休中は営業していたため、きょうは休業でした。ネット情報で確かめていたのですが、臨時休業のデータまでは更新されてませんでした。

 3月にはアケビの花が咲いていた植え込みに、きょうも知らない白い花が咲いてました。

 そのまま歩き続けて、阪急・西山天王山の駅前にある「西山こっぺ堂」を目指しました。ところがこちらも・・・。

 ガラガラの阪急に乗って帰りました。

 阪急・水無瀬の改札を出れば、そこはPaoです。
 パンを求めて遠回りをしなくても、わが家から5分ほどのところです。

 ゆっくりと歩いて5キロ余りの、ほどよい食前の散歩となりました。
 

京都・大原野 金蔵寺のクリンソウと青紅葉

 京都西山の小塩山中腹にある金蔵寺を参りました。クリンソウが咲くと知ったからです。
 クリンソウは、ポンポン山や京都北山なんかで見てますが、これまでで一番色が濃いです。
 ちょっと早かったようで、まさに咲き始めたところ。五重塔の頭についている「九輪」のようにはなってませんでした。

 この株は、最初の花が開いたところです。

 2段目、3段目にもつぼみが膨らんでいます。

 これから花をつける株がたくさんあります。群生するのが楽しみです。

 金蔵寺の山門です。無人の賽銭箱に入山料300円を納めました。

 青紅葉が美しい石段です。

 緑のトンネルの向こうに本堂がのぞきます。

 本堂まで上がりました。テープで読経の声が流れています。時たま参拝客とすれ違うくらいで、静かです。

 緑がしみわたります。

 赤い紅葉もあります。ノムラモミジというそうで、濃紫(のうむら)からきているとか。 春に出る新芽から赤く、秋に葉が落ちるまでずっと赤いのだそうです。

 ゴー・ストップの競演です。

 フジの花のようにも見えますが、上向きに花がついているので桐の花のようです。

 大輪のサツキも咲いています。

 見晴台を借りて昼飯にしました。

 京都市街の向こうに比叡山がそびえていました。視界も良く、はるか鈴鹿の方の山並みまでよく見えました。

 奥さま手作りのお弁当です。湯を沸かしてインスタントのみそ汁もつくりました。

 好物のタケノコとヤマブキの煮物や、自家製の日野菜の漬物、キンカンなんかが詰まっています。
 ザックで背負っていたので、若干の荷崩れを起こしています。

 卵焼きは久しぶりです。
 会社勤めの時代は、弁当持参の日も多く、よく食べました。

 大きなノリに包んで、握り飯をほおばりました。

 金蔵寺へは、細いワインディングロードを車で登ってきました。駐車場が心配でしたが、先着は2台。十分に余裕がありました。

 金蔵寺
 京都市西京区大原野石作町1639
 075-331-0023

サントリー山を越えて 日清焼そばでランチ

 きょうも良い天気でした。アウトドアで日清焼そばを食べようと、天王山に向かいました。お目当てのサントリー山は通り越して、長岡京側の麓の小倉神社の境内でいただきました。
 1.5人前と大盛りです。ベーコンやキャベツ、タマネギも入れたので、ボリューム満点です。
 木陰のさわやかな風に吹かれて食べれば、どんなジャンクフードも一流店の味に変身します。

 プシューのお相手は、サントリー山を想定していたので、サントリーの新製品、糖質ゼロのパーフェクトです。松嶋菜々子のテレビCMのやつです。

 まずはベーコンと野菜を刻みました。まな板代わりの合板は、いつでもザックの背中に入っています。
 ちょっと多すぎたかな。

 オイルを敷いて野菜を炒めます。
 規定の300CCの水をシェラカップで測ってそそぎます。
 沸騰した湯に麺を入れます。大きすぎてあふれています。
 よく混ぜて水分を飛ばします。 
 粉末のソースをいれてかき混ぜます。
 野菜を戻して完成です。 

 ああ、おいしかった。完食です。

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ポンポン山 竃ケ谷の黄色い花と白い花

 ポンポン山の北の谷、竃ケ谷にまたも行ってきました。黄色いヤマブキソウが満開でした。真っ白なイチリンソウ、ニリンソウとの咲き比べも見事でした。
 4日前にも行ったばかりです。その日は雨上がりで増水していて竃ケ谷の上部をかすめただけでした。ネットの最新情報でヤマブキソウが咲いていることがわかり、リベンジしました。
 川の水は減っていて、問題なく谷を詰めることができました。これほど見事なヤマブキソウは初めてです。

 ヤマブキソウ(山吹草)は、ケシ科の多年草。ヤマブキに似た黄色をしているからヤマブキソウです。花弁は4枚です。

 イチリンソウが斜面を埋め尽くしています。

 裏側はほのかな紫色に染めたのもあります。

 ニリンソウはちょっと小ぶりで、シャープな花弁をしています。

 二輪という意味がよくわかります。

 大原野森林公園森の案内所からスタートしました。
 竃ケ谷の入り口は、4日前より水量は減っていました。頭を出している岩伝いに難なく渡ることができました。 

 何回も渡渉を繰り返しますが、たいしたことはありませんでした。

 フタバアオイが一面に葉を広げています。

 ツルカノコソウが小さな花をつけています。

 立派な葉です。金網でガードされていたので、花が咲くのでしょうか。

 モミジの緑もきれいです。

 ヤマブキソウなどを堪能したので、東尾根から下ってくるルートとの分岐でUターンしました。

 森の案内所に戻って、ベンチを借りて昼飯にしました。
 友だちに「おいしいよ」と紹介された高槻の地元スーパーのモリタ屋聖ヶ丘店で買ってきました。お薦めの鯖寿司は並んでいなかったので、「彩りちらし寿司」(519円)です。

 立派なエビにウナギ、タケノコまで載っています。

 即席みそ汁もつくって、おいしくいただきました。

 YAMAPを作動させようとして、スマホそのものを自宅に忘れてきたことに気づきました。物忘れが悲しいお年頃です。
 4日前の地図に、きょうのルートを赤線で手書きしました。

ポンポン山 竃ケ谷でいただく「焼きと蒸し穴子のあいのせ重」

 ポンポン山の北の谷、竃ケ谷に行ってみました。久しぶりによく晴れた1日でした。ところが、前日までの雨で竃ケ谷の水量は増加していました。無理をして渡渉することもなく、別ルートを歩きました。おかげで花にはあまりお目にかかりませんでした。
 昼飯は、ちょっと贅沢に「焼きと蒸し穴子のあいのせ重」(880円)を奮発しました。しっとりと柔らかいアナゴです。ご飯の量もほどほどでした。

 シェラカップで湯を沸かして、即席のみそ汁を放り込みました。
 アツアツがうれしいです。下の画像は、湯気でレンズが曇っています。

 車でやってくる途中のikari高槻店が開店するのを待って、買ってきました。
 さすがにいかりスーパーだけあって、コンビニよりは高価な弁当も並んでいました。

 竃ケ谷に咲いていたニリンソウです。保護地のフェンス内にわずかに咲いていました。シーズンになれば、一面が白くなります。
 スプリング・エフェメラル(春の妖精)と呼ばれる花々のシーズンは終わって、ちょっとした端境期なんでしょうか。

 ネコノメソウもあちこちに。
 この谷にはヤマシロネコノメソウという希少種も咲きますが、こちらはすでに開花が終わったはずです。

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京都・京北 黒田百年桜でシーズン最後の花見

 不要不急とはいえ、「人流」の少ない郊外なら大丈夫かと京都市北部の京北、花背までドライブしました。
 ネットで調べた「きょうの黒田百年桜」では「五分咲き」となってました。京都市内より10日は開花が遅いそうです。
 それが「満開」でした。京都で最後に咲く桜です。春日神社の狛犬も、花を楽しんでいました。

 「黒田百年桜」は、ヤマザクラの突然変異種で、樹齢は300余年ともいわれます。
 10~12枚の八重の中に一重が混じる珍種で、「京の桜守」として知られる造園業の佐野藤右衛門親子が30年に及ぶ執念により苗づくりに成功し、15代目佐野藤右衛門氏がこの幻の品種を「黒田百年」と命名しました。(上記ネット記事より)

 満開になると、手毬のように結球します。

 静かに今シーズン最後の花見を楽しみました。

 黒田百年桜
 京都市右京区京北宮町宮野90

 すぐ横にある旧黒田小学校の運動場のベンチを借りて弁当を食べました。
 途中の京北周山にある道の駅、ウッディー京北で買ってきました。

 ハンバーグや中華がメーンの弁当も並んでました。わたしが選んだのは、筍や蕗、野菜の煮たのに、山菜のおこわです。

 薄味ですが、おいしくいただきました。

 奥さまのは、シンプルに炊き込みご飯に出汁巻きがデーン!

 ちょっと足らないかと、小さな寿司を追加。京北は、鯖街道が通っていることもあり、鯖寿司は名物です。

 デザートは、我が家の冷蔵庫からもってきたミニ桜餅でした。これくらいの甘さなら大丈夫です。

 運動場の向こうに、時代劇のロケにでも使えそうな立派な屋敷が立っていました。

 旧黒田小学校の敷地が無料駐車場で開放されていました。
 なんだかほっこりとする光景です。

 京北周山の手前で上桂川沿いをちょっと下って魚ヶ渕吊り橋にも行ってました。こちらの枝垂桜は残念ながらすでに葉桜でした。

 「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)でのオムニバスドラマ「逢瀬の桜」のロケ地となったところです。昨年も訪れていますが、天気がイマイチでした。

 花背に向かって走っていると、あちこちで感嘆の声を上げる桜が咲いていました。
 思わず車を止めた地蔵院です。

 石楠花もきれいに咲いていました。

 花背の奥深く。大悲山までやってきました。
 「京都人の密かな愉しみ」にも登場する料理旅館の美山荘です。料理研究家の大原千鶴さんが生まれ育った地です。
 一度くらい、ここの摘み草料理を食べてみたいものです。

 大悲山峰定寺です。平安時代末期に創建された山岳修験の地です。

 時代を感じさせる立派な仁王門です。でも撮影が許されるのは外部のここまでです。
 石段を400数十段も登る本堂は、ここからは見ることもできません。

 「発心門」をくぐり、六根清浄のお山に登りました。
 「発」は「二十」「一」「方」「丈」と分解できる旧字体です。

 いただいたリーフレットに掲載されている懸崖に立つ舞台造りの本堂です。800年の歴史があります。
 この舞台で、教えに従って10分間、山、風、空気を感じて黙想してきました。
 入山していたのは、わたしたち2人だけ。往復半時間ほど、だれとも出会いませんでした。

 大悲山峰定寺
 075-746-0036
 京都市左京区花背原地町772