塩辛いスイス料理に降参する

【8月23日=サン・モリッツ】

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 サン・モリッツで3泊したホテル La Margna/ラ・マーニャ のレストラン Stuevetta/ステューヴェッタ です。「カジュアルな雰囲気のホテルレストラン」とわたしのもっているガイドブックにも紹介されていました。
 Luganighetta/ルガーニガ(26スイスフラン=約2300円)は、「スイス南部にあるティチーノ州のソーセージ。豚肉を粗挽きにし、香辛料(ニンニク、ナツメグ、シナモン、コリアンダー、塩、胡椒、赤ワイン)を効かせ、腸詰にし、2、3日熟成させる」といこととです(ソーセージ大研究)。付け合わせは大麦でしょうか。小さく刻んだポテト揚げもついてます。
 これはおいしくいただきました。

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 Kraeuter Cremsuppe/野菜スープ(10スイスフラン=約900円)はとにかく塩辛かったです。飲めたモノではありません。

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 もう1品は Risotto Steinpilz/ヤマドリダケのリゾット(20スイスフラン=約1800円)です。これも辛かった。それに「小」を頼んだはずなのに、この量です。キノコはおいしく、全部いただきましたが、ご飯は芯のあるおじやのようで、かなりを残してしました。

 食事に関してだけは、不本意ながらイタリアに軍配を上げます。

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 メニューと勘定書です。上記にビール2つで計66スイスフランでした。

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 翌朝、写したレストランの外側です。道路から直接、入ってこれます。
 そういえば、わたしたちが食事していたときも、日本人のハイキングスタイルの元気のよいおばさん4人組が「予約してないんですが」とドヤドヤと入ってきました。しばらくすると、チーズフォンデュを前に「お疲れさま」とところかまわぬ乾杯の声が響いていました。

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アルプスの画家、セガンティーニに会いに行く

【8月23日=サン・モリッツ】

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 St.Moritz/サン・モリッツに着いた夕、さっそく向かいました。Giovanni Segantini/ジョバンニ・デガンティーニ(1858-1899)の作品を展示するセガンティーニ美術館です。今回の旅のひとつの目的でした。

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 「天下御免」のスイス・パス(ほとんどの美術館は無料になる)も無効。「個人美術館ですから!」というわけで、1人CHF(スイス・フラン)10=約900円を支払いました。

Segantini

 この絵は、ゆったりとさせられて一番好きな「湖を渡るアヴェ・マリア」(購入した絵はがきから)です。 

 3階の丸いドームに、運命の3部作、「生 Das Leben」「自然 Die Natur」「死 Der Tod」が掲げられていました。妻の他には誰もいないベンチに腰掛けて、セガンティーニと対面しました。
 Dunkel ist das Leben,ist der Tod (生も暗く、死もまた暗し)。マーラーの交響曲「大地の歌」の最後の消え入る一節が、駆けめぐりました。
 人生の厳しさが伝わります。

 セガンティーニはイタリア生まれですが、スイスの山村で一生を送りました。この暗さが、スイスなのでしょうか。資源に恵まれない荒れ地を、ひたすら牧草地にかえていった人々のエネルギーも伝わります。
 
 「帰り道で、農夫とその娘に会った。今日はと挨拶すると、いかにも迷惑そうな顔でそれに応ずる親娘の表情もまた日本の山村とよく似ていた。私はすれ違ったてからうしろをふりむいた。きっと、この親娘の表情もうしろをふり向くだろうと思ったからである。しかし親娘はわれわれには無関心で、ゆっくりゆっくり山道を登っていった。ふたりが曲がり角にさしかかると、担いでいた鎌がぴかっと光った。」(新田次郎 「アルプスの谷 アルプスの村」 新潮文庫)

 セガンティーニの人物も、みんなうつむいていました。例外といえば「アルプスの真昼」くらいでしょうか。ちょっと構図がちがう同名の「アルプスの真昼」は、倉敷の大原美術館に収蔵されています。

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 サン・モリッツの中心街からサン・モリッツ湖に沿ってあるきました。やがて「セガンティーニ小道」の道標です。

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 散策路を歩くと、日本のナナカマドと同じような木が真っ赤な実をつけてました。

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 セガンティーニ美術館は、はるかなシャーフベルクの山小屋を向いています。セガンティーニはそこで「自然」を描きながら息を引き取ったのです。

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ベルニナ急行でアルプスを越える

【8月23日=ベルニナ急行】

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 Alp Gruem/アルプ・グリュムで昼食ととった後、St.Moritz/サン・モリッツ行きのベルニナ急行D972に乗車しました。
 間もなく左手にラーゴ・ビアンゴ(白い湖)が広がりました。氷河の水が貯まった湖で、白く濁っています。湖岸にはハイキングコースがあります。時間があれば、わたしも歩きたかった。

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 ターンを繰り返しながらアルプ・グリュム駅に上ってくるベルニナ急行です。

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 ベルニナ急行は、パノラマ車両(全席指定)で運行しています。太陽が降り注ぐ明るい車です。
 すれ違う列車は満席も多かったのに、この列車は1等ということもあってガラガラでした。右に左に、自由に動き回ることができましたが、写真を撮る者には、窓が開かないのがつらい。

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 Ospizio Bernina/オスピッツォ・ベルニナ駅を通過。標高は●●メートル。ラックレールを使わず、車輪と線路の摩擦の力だけで走る粘着方式の鉄道路線駅としてはヨーロッパで最も高い位置にあります。

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 レイル・ナイル(黒い湖)が見えてきます。左は通り過ぎたラーゴ・ビアンコの堰堤。ここがヨーロッパの分水嶺です。

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 目の前にピッツ・パリュとピッツ・バルナの間から流れてくるパリュ氷河が、大迫力で迫ってきます。

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レーティッシュ鉄道ベルニナ線の車窓から

【8月23日=ベルニナ急行】

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 クネクネとカーブして走るRhaetisch Bahn/レーティッシュ鉄道のベルニナ線です。わたしの乗っている列車の窓から、すれ違う列車が見えます。

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 ポスキアーヴォ湖に沿って北上します。

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 湖畔をゆっくりと散歩する人たちです。うらやましい。

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 無蓋のトロッコ! を引いている列車にも出会いました。この日のようによい天気なら、最高の気分でしょう。乗って見たかったです。窓ガラスがないので、カメラにもばっちりです。

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 車窓に広がるモルテラチュ氷河です。

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 モルテラチュ氷河を背景にベルニナ急行を撮影する「お立ち台」(撮影ポイント)です。たくさんの「鉄ちゃん」がカメラを構えていました。

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 Pontresina/ポントレジーナでSt.Moritz/サン・モリッツ行きとSamedan/サメダンに直行してChur/クール方面に向かう線路が分岐します。向こうをサメダン行きの列車が走っています。

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 Muottas Muragl/ムオッタス・ムラーユ(2448m)に登るケーブルカーが見えます。ここから見る夜景はすばらしいと言うことでした。アルプスの画家、セガンティーニが亡くなったセガンティーニ小屋の登山口でもあります。ここは必ず訪れるつもりをしていましたが、予定通りには行動できません。結局、ここに登るとはありませんでした。

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アルプ・グリュム駅のアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ

【8月23日=アルプ・グリュム】

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 イタリア-スイス国境の町、Tirano/ティラーノからSt.Mortiz/サンモリッツを結ぶのがRaetischeBahn/レイテェッシュ鉄道のベルニナ線です。その途中にあるアルプ・グリュム駅で途中下車しました。ホームといっても、日本のように高くはなってません。そのまま歩いて駅舎わきのレストラン「WeissbierGarten」に直行しました。
 メニューをみて、すぐにわかる「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」です。よくニンニクが効いてます。これがホンモノ味です。自分で作るために、じっくりと味わいました。

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 どこで食べても安心した食べられるサラダです。紫色のビートがかわっています。

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 日差しは強いですが、乾いた風がさわやかです。

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 ティラーノ行きの普通が発車してゆきます。

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 レイテェッシュ鉄道と箱根登山鉄道は姉妹鉄道です。アルプ・グリュム駅には、箱根登山鉄道から贈られたカタカナの駅名表示板が掲げられています。

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ブルージオのオープン・ループ橋を走る

【8月23日=ブルージオ】

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 「大興奮のベルニナ急行」で紹介したレイテェッシュ鉄道のベルニナ線ブルージオにあるオープン・ループ橋のコマ写真です。
 360度回転することによって高度を調整するのがループ線です。鉄道では、トンネル内に設けられることはあるようですが、このようなオープン陸橋は珍しいようです。

 オープン陸橋の全体は、Rhaetisch Bahn/レーティッシュ鉄道のHPをご覧ください。

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大興奮のベルニナ急行

【LIVE】

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 旅の3日目は、イタリアはコモ湖沿いに北上して、スイス国境の町、ティラーノへ。ここからあこがれのベルニナ急行に乗車です。
 真っ赤なベルニナ急行がとまってます。予約した列車には間があったので、1本前の普通にのりました。1等は貸し切り状態。左右の窓を開けて、右に左にレンズを向けながら、我ながら興奮状態です。
 ブルージオのループ橋は、すぐにやってきました。ビデオやネットで見たルール橋が迫ります。まず橋をくぐり、左に急カーブして1回転。これで高度をかせぎます。
 この後、アルプグリュム駅で途中下車して、駅のホームの野外レストランで昼食にしました。これまでに食べたなかで最高においいしいスパゲティ、アーリオ・オーリオでした。
 サンモリッツに着くまでに写した写真は600カットを超えました。1日の最高記録です。

 ネットの調子が悪く、思うようにつなtがりません。2日前の記録です。

国境の町、ティラノからスイスへ

【8月23日=ティラノ】

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 イタリア-スイス国境の町、Tirano/ティラノです。空の色が青くなったような気がします。
 駅前のレストランは、スイスからやって来て、再びスイスに戻る観光客でにぎわってます。

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 私たちは、ミラノからイタリア国鉄でやってきました。コモ湖沿いに北上して2時間30分の旅でした。

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 町を貫く幹線道です。向こうがスイスです。

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 スイス・レイティッシュ鉄道のティラノ駅です。この駅構内はスイスです。昔は、パスポート・コントロールが行われていたそうですが、今はフリーパスです。

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 箱根登山鉄道が寄贈した「ティラノ」の銘板です。

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 ベルニナ線のホームに停車するサンモリッツ行き列車です。赤色が素敵です。

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 サンモリッツに向けて発車しました。ティラノの町中の道路を走ります。

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 いよいよスイスの旅が始まりました。

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立派なミラノ中央駅と、汚れ果てたローカル線列車

【8月23日=ミラノ】

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 Milano/ミラノで1日を過ごし、St.Moritz/サン・モリッツに向けて出発する朝です。ミラノ中央駅からは、ヨーロッパ各地へ向かう列車が出発します。
 わたしが乗ったのはTirano/ティラノ行きのRegionale/ローカル線普通です。隣のホームには、ドイツからやってきたDB=Deutsche Bahn/ドイツ国鉄のピカピカのnacht zug/寝台車が客を降ろして止まっています。

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 こちら、FS/イタリア国鉄のローカル列車の汚さといったらありません。窓枠は落書きし放題の跡が残り、ガラスは半透明です。

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 1等を奮発しましたが、座席はほこりだらけ。たまらず同行者は濡れティッシュを取り出して「お掃除おばさん」に変身しました。
 あまりのほこりっぽさに、同行者はマスクを離せず、ハウスダストが苦手にわたしは鼻炎が出て鼻ズルズルになりました。

 イタリア国鉄の名誉のために言っておけば、幹線を走ってスイスに向かうチザルピーノなんかは、かのジウジアーロ・デザインの素敵な車両です。

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FS ticket

 乗車券は、日本国内から手配するより、現地で買うの方が安いです。ただし、ミラノ中央駅の窓口は長蛇の列。発券までに30分はかかりました。
 客は列車ダイヤをいちいち駅員に相談します。駅員は、気長にそれに応じます。勤務交代時間がくると、いくら客が待っていようと、よくいえばきっちりと自分が売った乗車券と受け取った紙幣から硬貨までを確認します。代わってやってきた係員、これまた慎重に自分が受け取った乗車券と紙幣、硬貨をなんかを確認します。しびれをきらして列を離れる客がいても、そんなことおかまいなしです。参りました。
 わたしは出発前日に並びましたので、時間に余裕がありました。当日の発車間際なら、イライラしたことでしょう。それなのに乗車券なしで乗車したら、有無をいわせず罰金だそうです。

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 行き止まりのターミナルです。
 映画「終着駅」の舞台はローマですが、同じ雰囲気があふれます。

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 美術館かと思わせるかのような立派なミラノ中央駅です。

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 ファシズム建築の名建築です。
 この建物の立派さとは対照的に、駅周辺はスリの出没する名所でもあります。治安はあまりよくないようで、警戒して歩きました。行かれる方は、ご注意を。

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