「反田くん」 3連敗の旅

 「反田くん」 とは、ショパン・コンクールで2位入賞したピアニストの反田恭平さんのことです。この秋、わが家はワルシャワから届くYouTubeのライブ配信にハラハラ、ドキドキ。コンクールが終わっても、奥さまの「反田くん熱」がまん延する毎日でした。
 旅の前夜の3日には、軽井沢で反田くんと、同じく4位入賞した反田くんの幼馴染の小林愛実さんとのコンサートがありました。
 「プジョーがやってくることだし、軽井沢まで走るか」と、早手回しに軽井沢のホテルを予約していました。でも肝心のチケットは、発売開始と同時にパソコンからアクセスしましたがタッチの差で、つながったときはすでに完売でした。
 軽井沢まで行くのならと、翌日は横浜に住む孫娘に会いに行くつもりでした。その計画もひとたびは挫折しました。
 せめてはーと、気を取り直しての横浜行きでした。

 4日午前9時半ごろという時間に合わせて走っていた東名高速の足柄SAに停車しました。
 10時から反田くんの年末の凱旋コンサートの一般発売の開始でした。先の会員発売でも取れませんでした。3度目の正直と、車の中からスマホをたたきました。
 時報と同時にタッチしましたが、またもやアウト! 3連敗となりました。

 富士山は、そんなこと知らないよとばかりに、青空に白くて美しい姿を見せてくれていました。
 ほぼ2年ぶりに、じーじ、ばーばは成長した孫娘と遊ぶことができました。そんなきっかけを作ってくれたことだけでも感謝しておきましょう。

静岡・丸子宿 丁子屋のとろろ汁「丸子」

 横浜で2泊しました。今朝(6日)は、孫娘を幼稚園まで見送り、帰宅しました。箱根でも観光するつもりでしたが、あいにくの天候で富士山は隠れたままででした。御殿場プレミアム・アウトレットでショッピングをして、東海道五十三次の丸子(毬子=まりこ)宿に向かいました。
 老舗の丁子屋で名物のとろろ汁を食べてみたかったのです。
 頼んだのは、一番シンプルな「丸子」(1540円)です。白味噌でゆるめたとろろ汁と麦飯のセットです。

 麦飯にたっぷりのとろろをかけ、ぐるぐるとかき混ぜます。
 あとはズルズルと流し込みます。スープを飲むときに音をたてたらマナー違反ですが、ここでは盛大に。とはいえ、みなさん、お静かでした。

 おいしい食べ方が説明されていました。

 基本のセットに一品が追加されるごとに豪華になり、最高は「まんぷく」です。

 旅籠を思わせる2階の座敷でいただきました。

 芭蕉の間のほかに、弥次さん、喜多さんの部屋もありました。

 道を隔てて丸子宿の道標があります。
 東海道を京に向かって歩いて友に付き合ったことがあります。その時は開店前で食べることができませんでした。15年もたって、味わうことができました。
 
 幻となった「丸子の宿」のとろろ汁

 安藤広重が描く東海道五十三次の丸子宿です。当時と同じ茅葺です。

 丁子屋(ちょうじや)
 054-258-1066
 静岡市駿河区丸子7-10-10