熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅


 
 「熊野九十九王子を往く」というタイトルで、大阪・天満橋から始まる熊野街道(古道)を歩き始めたのは9年も前のことです。6回目に紀伊宮原まで達したものの、「これ以上の日帰りは無理」と中断してしまってました。
 やはり達成したい熊野詣です。
 中途半端な距離で残っている紀伊宮原から湯浅までの7キロほどを歩きました。日差しはそれほどではありませんが、まだまだ汗びっしょりとなる暑い日でした。
 JR紀伊宮原駅は、9年前と同じでした。駅の横のアイスクリームの自動販売機まで、そのままでした。

 ミカン畑の急坂を登り、糸我峠を越えました。

 湯浅は醸造の町です。伝統的建築物群保存地区には、古い町家や土蔵が残されていました。


 【2023/09/21 10:30】
 紀州路快速-きのくに線と乗り継いで紀伊宮原に着きました。わが家から3時間ほどもかかりました。 

 宮原の札場地蔵です。

 有田川にかかる宮原橋を渡ります。

 熊野古道の道標がしっかりと整備されているのに驚きます。

 中将姫ゆかりの得生寺を参ります。

 犬飼孝書の万葉碑があります。

 糸我村の一里塚です。江戸時代の初め、紀州藩が熊野街道整備のために置いたもので、城下から5里(20km)の位置にあります。

 糸我稲荷神社の前には、熊野詣の白河法皇がカゴをとめたという旧跡が残ります。

 立派な楠の大木がそびえます。

 くまの古道歴史民俗資料館の前にスタンプが置かれていました。資料館は休館でした。

 「すく熊の道」の石碑が立っています。

 まわりはずっとミカン畑です。青々となってます。

 ノボタンが紫の花をつけてます。

 九十九王子のひとつ糸我王子です。

 ミカン収穫用のモノレールがあちこちに延びています。

 モミジヒルガオでしょうか。あちこちに咲いてました。

 舗装されてますが、かなりの勾配です。ここを軽四トラックが上がってきます。

 振り返ると宮原の町です。

 糸我峠の急坂手前に立派な休憩所がありました。

 急な山道が続きます。

 【11:44】
 糸我峠に登り着きました。その先は農道という、ちょっとがっかりの風景です。

 これから歩く方津戸峠方面が臨めます。

 下りも結構な急坂です。

 逆川王子の押印所がありました。

 ここには後白河法皇が足跡を留めています。下の方に転がる岩のことでしょうか。見に行くほどのこともないだろうと通過しました。

 弘法井戸には真新しいブリキのバケツが結ばれていました。

 方津戸峠を越えます。

 後は麓まで下り、山田川を渡って湯浅の町に入りました。

 【12:40】
 道町の立石道標です。
 すぐ近くのJR湯浅まで歩いて、ゴールとしました。

 昼食後、伝統的建築物郡保存地区を散歩しました。

 次回の湯浅-紀伊内原間は17キロほどの峠越えです。もう少し涼しくなったら、泊りがけで歩き続けましょう。

 熊野九十九王子を往く

「熊野九十九王子を往く その7 紀伊宮原~湯浅」への1件のフィードバック

  1. ありがとうございます。助かります

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