京田辺では、いくつもの天井川が木津川に流れ込んでいます。その下にレンガ造りのクラシックなトンネルがあって、JR学研都市線(片町線)の電車が走り抜けます。
「まんぼ」と呼ばれています。わたしの住む北摂では「まんぽ」と半濁音となり、鉄道と川、または道路との関係は逆になりますが、横穴という意味では同じ建造物のようです。
秋空の下、「撮り鉄」となってカメラをバッグに3つのまんぼを巡りました。
同志社前-京田辺間の南側にあるのが防賀川まんぼです。比較的新しいのか、小さなレンガが整然と並んでいます。
京田辺駅に近い馬坂川まんぼです。3連のアーチでつくられていて「みつまんぼ」と呼ばれています。トップの画像もそうですが、残念ながら両端の2つのアーチは雑木で覆われてしまっています。
京田辺ー大住間にある天神川まんぼです。現在も上部を天神川が流れていてます。
【2023/11/15 10:57】
JR、近鉄と乗り継いで近鉄興戸までやって来ました。同志社大・田辺キャンパスの最寄駅で、学生が降車しました。
近鉄駅前から西に歩くと、すぐにJRの踏切があります。そこが防賀川まんぼでした。
向こうの同志社前に電車が止まっているのが見えます。発車を待ちました。
塚口行きの各停が、まんぼに吸い込まれました。
雲ひとつない秋空です。気温も上がってきて、上着を1枚、脱ぎました。
踏切わきのお地蔵さんの後ろから雑木の斜面をよじ登りました。
天井川の防賀川です。改修されたのか、現在は水は流れていないようです。
下流(東)側は、造成地になっています。二等辺三角形の土盛りが、天井川の名残でしょう。
柿の葉が色づいています。
「カン、カン」と遮断機の音が響きました。あわてて踏切に走りました。
走りすぎた電車の向こうに馬坂川マンボが見えてました。
道路の上を立派な水路橋が横切ってます。
すぐ横が2番目の馬坂川マンボです。
アーチの上辺が黒くなっているのは、蒸気機関車が煙をあげて走った名残でしょうか。
3連アーチがよくわかります。
木津川市のHPより)
少し上流に、水路へ上がる道がありました。まんぼの辺りまで戻って来ましたが、フェンスで行き止まりでした。
小学校への通学路となっている跨線橋からまんぼをふり返りました。右側のアーチが、なんとか見えるようです。
道路の水路橋には「馬坂橋」と名がついていました。欄干のような造形もありますが、ただの平地です。川は頭上を流れています。
京田辺駅に近い踏切を渡りました。ひょっとしたら3連アーチは、鉄道の複線化を想定していたのでしょうか。そんなことを考えました。
府道八幡木津線は、車で何度も走ったことがあります。見覚えがある水路橋の脇に棚倉孫神社への参道の坂がありました。
神社の前を天井川の天神川が流れていました。
けやきの老木が見事な棚倉孫神社です。
府道をそのまま北上してしまいました。
3つ目の天神川まんぼうは、棚倉孫神社の前を流れていた天神川を潜っていました。Uターンしました。
天神川は堤防の上を流れています。
天神川まんぼうに到着です。
堤防を上る階段がありました。まんぼうの上までやって来ました。
学研都市線を走る車両は、321系か208系であまり代わり映えがしません。特急などの優等列車は運行していません。
まんぼうを潜り抜けた電車が走り去ります。
天神川は、他のまんぼうがある天井川と比べて、もっとも川らしい風景を残していました。
【13:00】
近鉄・新田辺でゴールとしました。
駅前を一周しましたが、数軒の居酒屋は夜営業ばかり。この時間に開いていた餃子の王将新田辺店です。
「あんかけ焼そば」です。
具材もたっぷり。肉厚のシイタケがいい味でした。
餃子も、どこで食べても安心のお味です。
餃子の王将 新田辺店
0774-65-2577
田辺市田辺中央1-4-3