熊野・小辺路も3日目です。ルートは毎日、峠を一つ越えては次の集落へと下ります。この日は、三浦口から三浦峠を越えて、十津川温泉までの19.2キロの道のりでした。
三浦峠への登り道には、古道の石畳道が残っています。雨露に濡れてきれいに光りますが、スリップして歩きにくいです。
三浦峠直下から振り返る伯母子岳です。
この日もわたしのカメラはザックの中で、撮影は同行のSくんです。
泊まった「villaかんのがわ」は自炊です。即席のごはんとみそ汁、サンマの蒲焼缶詰で簡単にいただきました。
【2015/11/09 07:45】
「villaかんのがわ」は、学校の教員宿舎として建てられた2階建て住宅です。
大塔宮護良親王にまつわる南朝伝説「越抜田(こしぬけた)」の石碑。近くには平維盛の墓もあり、歴史を感じさせます。
【07:56】
ツアー御一行さまと朝のあいさつ。われわれの方が歩行が速く、出会うのは朝の一度だけ。
船渡橋を渡り、きょうの登りが始まる。
ひときわ巨大な杉古木が立っている。吉村家跡の防風林だった。
幸い雨は降らず、順調にペースをかせぐ。
【09:11】
「三十丁の水」でちょっとひと息。冷たい水がおいしい。
【10:10】
三浦峠(1080メートル)に着いたが、ここからは眺望はない。後は下るだけ。ゆっくりと休みを取って、コーヒーをいれる。
古道脇に地蔵菩薩が祀られている。
眼下に今西集落を望みながら進む。
五輪の塔が苔むしている。
【12:10】
黙々と歩き続けて林道に出る。
西中バス停近くの雑貨店。のぞくとカップ麺を売っている。おばちゃんが「お湯、入れてあげる」というので、簡単な昼飯とする。
休んでいるうちに、雨が降り出してきた。山道を終わっていてよかった。
本降りとなったバス道を、8キロ先の十津川温泉に向けて歩を進める。
【14:33】
十津川温泉「民宿松乃家」が3晩目の宿となる。
屋上には露天風呂もあるが、雨が強い。内湯も温泉だった。体を温め、焼酎の湯割りでも温めて、夕飯は6時から。
アマゴがうまい。
「お疲れさま」。これさえあれば満足です。
1泊2食7000円。それにしては、いろいろと並んでいます。
三浦口-十津川温泉間の実測は20・3キロ、歩行時間約7時間でした。