西国札所・勝尾寺の古参道から東海自然歩道を箕面へ

 西国霊場23番札所でもある勝尾寺につながる古参道を、旧西国街道筋にある大鳥居から歩きました。さらに稜線の東海自然歩道を箕面大滝までのんびりとした心地よいハイキングでした。
 暦通りに春の到来を感じさせる暖かで穏やかな一日でした。おかげでわたしは鼻炎が出て、鼻グジュグジュとなりました。

 国道171号沿いの阪急バス・新家バス停からちょっと南に入った旧西国街道にある大鳥居から勝尾寺への表参道は始まります。
 勝尾寺まで導いてくれる町石が残っています。「三十六町石」です。1町(丁)は、109.09㍍ですから、約4キロほどの道です。

 勝尾寺といえば、この勝ちだるまがあふれています。

 箕面大滝は、季節外れなのか、ウイルスの影響か、静かでした。
 いつもの山仲間と、先日、桂米二師匠の落語を聞いた「音太小屋(ねたごや)」オーナーのTさんと一緒しました。


 【2020/02/04 10:05】
 JR茨木で待ち合わせて、阪急バスで新家までやって来ました。大鳥居から目指す稜線が見えています。

 町石は、もう109㍍も歩いたのかと思わせるペースで現れます。

 立派な帝釈寺の境内にもあります。

 住宅地を離れて、気持ちの晴れる道が続きます。

 見晴らしのよいスポットです。はるかに生駒から先日、登った交野山までの連山が見えます。

 古参道を進みます。途中で旧参道との分岐があります。「古」と「旧」は、どちらがどちらなのでしょうか。いずれにしろ、その後、合流します。

 勝尾寺が近づくと、町石の上に勝ちだるまがのっています。

 勝尾寺からの読経の声(スピーカー?)が聞こえてきます。1町石までやって来ました。もうすぐです。

 【11:44】
 休憩なしで勝尾寺に到着します。立派な山門が迎えてくれます。

 橋の下からモクモクと雲(水煙)が巻き上がります。ちょっと演出オーバー気味です。

 ロウバイがきれいです。

 勝ちだるまが並びます。

 なにやら協議中です。「ことしのタイガースは勝たせるべきか?」。ってなことはないでしょう。

 【12:16】
 境内の一番上にある二階堂です。ここまでやってくる参拝客は少なさそうなので、暖かな日差しを浴びて昼食とします。

 きょうのわたしの昼飯は、JR茨木のコンビニで買ってきた「塩麹仕立てのあじご飯」と「なめこの味噌汁」です。

 M子さん恒例のデザート登場です。きょうは、見事なチョコレートで覆われています。甘さ、ほどほどで、ペロリといただきました。いつもありがとうございます。
 どこに設置されているのか、近くのスピーカーから大きな般若心教の読経が響き始めました。「BOSE(ボーズ)のスピーカーです」とOさん。座布団、一枚!

 【12:57】
 ゆっくりと休憩して、行動再開です。稜線への急登です。

 覚悟していた登りもあっという間で、10分ほどで稜線に達します。ここからは東海自然歩道を箕面を目指します。

 勝尾寺の開基と伝わる奈良時代の僧、開成皇子(かいじょうおうじ、光仁天皇の子)の墓があります。
 宮内庁管轄の皇子の墓の裏に、最勝ケ岳のピークがあります。トップの集合写真の場所です。

 ちょっと下ったところに、立派な方位板があります。今は周囲を植樹に覆われる視界はゼロです。設置当時はグルリと見渡せたのでしょう。

 「ぎふちょう橋」がみえてくれば、もうすぐです。

 【14:36】
 明治の森にある東海自然歩道西の起点です。ここから東京・高尾の明治の森まで自然歩道はつながっています。

 箕面大滝を通り、猿には出食わさなくなった滝道をくだります。一部、工事のため通行止の区間があって、回り道しました。

 【15:18】
 順調に歩いて阪急箕面のゴールです。

 駅前のたこ焼き屋に入り、生中でひと息ついて解散しました。