大津・石山 湖舟の志じみ釜めし御膳

 石山寺の門前で、名物のシジミ釜飯をいただきました。
 「志じみ茶屋 湖舟」は、まさに門前にある古そうな店でした。
 ウナギも自慢のようですが、看板の「志じみ釜めし御膳」(1,650円)をいただきました。
 結構、待たされました。米粒から炊いているそうです。 

 蓋を開けると、シジミがたっぷりと入っています。よい香りが広がります。
 ひと口いただきます。意外と味付けのしっかりとしたご飯です。

 残りは蓋を戻して蒸らします。そして豪快に底までを混ぜます。
 お焦げもできていて、香ばしくておいし御飯です。
 赤だしも、底にシジミが沈んでいました。

 念のために予約しておきました。平日だったので、なしでも大丈夫だったようです。

 志じみ茶屋 湖舟
 077-537-0127
 大津市石山寺3-2-37

 

大津・坂本 「本家鶴㐂そば」の野菜天ぷらそば

 大津・坂本までやって来ました。となれば昼飯は「本家鶴㐂(喜)そば」しかないでしょう。京阪・坂本で下車すると、まっすぐにやって来ました。
 予想していたとはいえ、すごい行列でした。それでも待ちました。回転は早かったです。
 「野菜天ぷらそば」(1300円)です。カリッと揚がった天ぷらと、ここならではのそばです。腹を空かせて待った値打ちがありました。

 これがうまいシーズンになりました。

 メニューには2000円、3000円台のセットが並びます。とても、とてもです。
 ビールを飲んで2000円ちょっとの会計が、わたしの財布具合でした。

 父のお気に入りでした。京都・下鴨の実家から車で大原、途中と走って、よく食べに来たのも思い出です。

 ウェイティングリストに名前を書いて、のんびりと待ちました。

 本家鶴㐂そば
 大津市坂本4-11-40
 077-578-0002

鎌倉 江ノ電、鶴ケ丘八幡宮と「小天丼セット」

 孫娘らといっしょに鎌倉での1日を楽しみました。5日のことです。
 昼飯は、鶴ケ丘八幡宮の門前にある天丼、そばの店「静久」に入りました。参道からちょっと外れているだけで、すぐに座れました。
 頼んだのは「小天丼セット」(1100円)です。濃いタレをまとった天丼です。関西人にはそれだけで異様です。でもお味は色黒とは関係なく、おいしかったです。
 そばの出汁も黒いです。対してネギは白いです。いや、東西での食の違いはなかなかおもしろいものです。

 卵焼きには、砂糖が入っているのでしょう。甘いです。

 静久
 0467-25-0250
 鎌倉市雪ノ下1-12-13

 江の島の駐車場に車を預けて、江ノ電(江ノ島電鉄)に乗りました。

 電車は込んでいて、座ることさえできません。

 ここは「稲村ジェーン」の舞台ですね。

 単線のレールは、民家の軒すれすれに走っています。

 終点の鎌倉に着きました。

 鶴岡八幡宮への参道、小町通りです。ものすごい「密」です。こんな光景は久しぶりでした。

 孫娘は、神妙な表情で茅の輪を潜りました。

 まだ紅葉がきれいでした。

 1日フリー切符を買っており、帰りも江ノ電に乗りました。またも立ったままでした。

 午前中よりは減ったとはいえ、あちこちでサーファーが波と戯れていました。寒いのに、ご苦労なことです。

 鎌倉大仏も拝んできました。

 帰りの車の頭上を、湘南モノレールが通過しました。

静岡・丸子宿 丁子屋のとろろ汁「丸子」

 横浜で2泊しました。今朝(6日)は、孫娘を幼稚園まで見送り、帰宅しました。箱根でも観光するつもりでしたが、あいにくの天候で富士山は隠れたままででした。御殿場プレミアム・アウトレットでショッピングをして、東海道五十三次の丸子(毬子=まりこ)宿に向かいました。
 老舗の丁子屋で名物のとろろ汁を食べてみたかったのです。
 頼んだのは、一番シンプルな「丸子」(1540円)です。白味噌でゆるめたとろろ汁と麦飯のセットです。

 麦飯にたっぷりのとろろをかけ、ぐるぐるとかき混ぜます。
 あとはズルズルと流し込みます。スープを飲むときに音をたてたらマナー違反ですが、ここでは盛大に。とはいえ、みなさん、お静かでした。

 おいしい食べ方が説明されていました。

 基本のセットに一品が追加されるごとに豪華になり、最高は「まんぷく」です。

 旅籠を思わせる2階の座敷でいただきました。

 芭蕉の間のほかに、弥次さん、喜多さんの部屋もありました。

 道を隔てて丸子宿の道標があります。
 東海道を京に向かって歩いて友に付き合ったことがあります。その時は開店前で食べることができませんでした。15年もたって、味わうことができました。
 
 幻となった「丸子の宿」のとろろ汁

 安藤広重が描く東海道五十三次の丸子宿です。当時と同じ茅葺です。

 丁子屋(ちょうじや)
 054-258-1066
 静岡市駿河区丸子7-10-10

東京・鶴川 レストラン武相荘のチキンカレー

 白洲次郎・正子夫妻の旧邸、武相荘(ぶあいそう)を訪ねました。武蔵と相模の国境にありますが、不愛想にもひっかけられています。
 ミュージアムとなっている本宅に隣接するレストラン武相荘で「チキンカレー」(1430円)をいただきました。
 大きなチキンがゴロゴロと入っていて食べ応えがありました。スパイシーですが、さっぱりとした後味でした。

 ほぼ2年ぶりです。横浜に住む孫娘に会うために、未明から車を走らせました。東名高速を横浜町田ICで降りると、予定していた時間より早すぎました。
 辺りを走っていると「鶴川」という地名案内がありました。「あ、武相荘があったところ」と奥さまが声をあげました。
 スマホで夫妻の旧邸を調べると、ランチには手軽そうなレストランが併設されていることがわかりました。小田急・鶴川から田舎道を山にはいったところにありました。

 奥さまが頼んだ親子丼にも、鶏がいっぱい。薄味だったそうです。

 訪れる人も多く、待たされました。

 次郎の「工作室」だった天井の高い空間がレストランになっています。

 玄関の郵便・新聞受けは木臼です。
 ここで次郎は農業をしながら隠遁生活を送りました。

 想像していたよりはこぢんまりとした構えです。向こうの茅葺が本宅です。

 玄関わきの2階に上がると、かわいいバーがあるウェイティング・ルームがありました。壁には等身大の夫妻の写真が掲げられていました。

 次郎は車好きで、自らハンドルを握りました。愛車の1916年型ベイジSix-38が、ガレージに展示されていました。

 武相荘
 東京都町田市能ケ谷7-3-2
 042-735-5732

神戸・須磨 ルアン 神戸迎賓館のコースランチと紅葉

 新しいマイカー、プジョー208で初めての遠出でした。名神高速に乗り、クルーズ・コントロールやレーン・アシスト機能などを試しました。
 目指したのは、神戸・須磨の須磨離宮近くにあるフレンチ・レストラン「LE UN(ルアン)神戸迎賓館」です。ジャケットを着て出かけました。
 ランチコースの肉と魚です。和食でも食べているのかと思うほどシンプルで、素材のおいしさが伝わってっくる料理でした。

 敷地約3000坪という広大な庭園は、紅葉で真っ赤でした。

 大正8(1919)年に建てられた神戸の貿易商、西尾類蔵の旧邸宅です。亡くなった母親と同い年です。大正モダンなたたずまいを残しています。

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奈良 「鹿の舟 竈 」の季節の天ぷら定食と「正倉院展」

 奈良国立博物館で開かれている第73回正倉院展を観ました。昼ご飯は、奈良町を南の方まで歩いて「鹿の舟 竈 (かまど)」でいただきました。
 メニューは多くはなく、ほとんどの人が食べている「季節の天ぷら定食」(1800円)です。
 エビやイカも登場していますが、その姿をドーンと晒してはいません。エビはすりおろしてレンコンにはさまれ、イカはシイタケの傘の内に隠れています。サクッと揚がったのを、塩だけでいただきました。

 むかごの天ぷらって、当然ながら初めてです。

 「本日の5品」です。

 小鉢は、ほうれん草のゴマ和えと大根、厚揚げがじっくりと炊きあげてあります。

 炊き立てのごはんはお代わりを頼んで、しっかりと2膳分いただきました。もう満腹です。

 目の前の竃で炊いてます。おいしいはずです。

 奥さまは「天茶セット」でした。天ぷらは同じです。天ぷら茶漬けにする天つゆと薬味がついています。

 真ん中に大きなカウンターをめぐらせた明るいスペースです。

 反対側は特産品売り場になっています。奥さまは吉野葛をお買い上げです。
 わが家では、冬場の「たぬきうどん」に必須です。京都のたぬきうどんは、あんかけうどんの上に刻んだ油揚げと九条ねぎが載っています。

 鹿の舟 竈
 0742-94-5520
 奈良市井上町11

 隣接して「鹿の舟 囀 (さえずり)」(カフェ)と「鹿の舟 繭(まゆ)」(案内所)があります。

 庭の十月桜が雨滴を溜めていました。

 正倉院展が開かれている奈良国立博物館です。
 晴れ上がったり、土砂降りの雨になったりと、安定しない天気でした。

 コロナ以来、入場は予約制となり、待たなくても入れるようになりました。
 チケットはネットで予約、コンビニで発券されました。

伊勢参り その7 伊勢本街道を長谷寺、榛原まで

 歩いて伊勢参りのその7です。山の辺の道を南下してきた大和路は、桜井から伊勢本街道に沿って東進します。JR三輪から歩き始めて、長谷寺を通り榛原まで13.6キロほどでした。
 道中で「いせ」の文字と何度も出会いました。
 長谷寺の紅葉を期待していました。しかし、五重塔はまだ緑の中に頭を出していました。 

 長谷寺の前にある茶屋で昼飯を食べて、拝観せずにUターンしました。

 「いせ」が近づいてきたようです。

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天理 さかえ食堂の「おろしロース豚カツ定食」

 笑えてくるほどにデカいトンカツです。おまけに子分を引き連れています。
 JRと近鉄の天理駅から5分ほどの「さかえ」は、天理大学の体育学部からもすぐ近くです。信者ではなくて、そちらのご用達の店のようでした。
 人気の「A定食」は、トンカツ、から揚げ、エビフライがドーンと出てくるようです。わたしはとても食べられないと、つつましやかに一品の「おろしロース豚カツ定食」(830円)にしました。
 軟らかい肉です。サラっと揚がっているので、予想に反してボリューム感はさほどではありませんでした。たっぷろのおろしポン酢をつけて、おいしく食べ進みました。

 何気なく「生中」と頼みました。「もう終わったんや。ことしは、ほとんど商売にならんかった」とおかみさん。良く冷えた瓶ビールがあるので、それで満足です。

 見覚えのある顔が並んでいます。常連だったのでしょう。

 学生の4人組は、それぞれがスマホを見つめていて、静かでした。
 それにしてもすごいメニューです。反対側の壁には、麺類がズラリと。

 さかえ食堂
 0743-63-4680
 天理市田井庄町582

JR・ICOCA大回り乗車 北近畿ルートの3食

 JR西日本のICカード、ICOCAの利用可能駅が今春、拡大されました。北近畿エリアでは、山陰線の園部-城崎温泉、姫新線の和田山-寺前間の主要駅です。
 これまでは大阪近郊区間に限られていた大回りルートが、ICOCA利用だと京都-和田山-姫路と回るループが可能となりました。
 青春18きっぷのシーズンですが、5回分を使い切る気力もなく手が出ません。お手軽に、北近畿をぐるーっと回って片道160円ぽっきりというICOCA大回りを楽しみました。
 駅弁もいただきました。和田山のホーム・ベンチで昼飯にしたのは京都で買ってきた「京風だし巻と牛すき重」です。目の前に止まっている気動車、キハ40のガラガラというディーゼルエンジンのサウンドをバックに、風に吹かれていただきました。

 京都では、ホームの立ち食い、麺家の「朝定食」をいただきました。現役時代には、東京出張の折によく食べた思いでの味です。

 姫路での足跡は、これしかありません。ホームにある「まねき」の「えきそば」です。黄そば(中華そば)と和風だしが、絶妙のマッチングです。

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