ライプツィヒ 環状道路を走るトラムに乗る

 【6/8】
 ライプツィヒの旧市街をぐるっと一周する環状道路をトラム(路面電車)は走ってます。出発点は、滞在したホテルの目の前の中央駅です。いろんな方面行きのトラムが行き交います。

 中央駅には3つの路線が発着する長いホームがあります。
 まずは、チケットを買い、路線マップをもらいました。

 聖トーマス教会の横を走るトラムです。
 このあたりは道幅が狭く、停車場は路面に白いゼブラが描かれているだけで、安全地帯はありません。ちょっと怖くて乗車することができませんでした。

 明るい車内です。自動券売機と乗車時間の刻印機が付いてます。

 ドームをもつ立派な新市庁舎の横を走る旧型のトラムです。黄色と青色が美しいです。

 新型トラムの塗色は、黄色と青色を引き継いでいますが、もうひとつ特徴がありません。

 旧型車が走ります。大きなパンタグラフがかわいいです。

 ゲヴァントハウスがあるアウグストゥス広場にやってきた2両連接2編成の長いトラムです。

 環状道路に沿ってしかトラムに乗る機会はありませんでした。ルート図によると、北方にあるメッセ/見本市会場に行く路線など計15路線あり、バスと組み合わせて広いエリアをカバーしています。市内交通がこれほど発達しているから、市内中心部を走る車の量が少ないのでしょう。

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ベルリン フィルハーモニーのプレッツェル

【6/10】
今回の旅の総仕上げは、ベルリン・フィルハーモニーで聞いたベルリンフィルの定期演奏会でした。その感動は、ベルリンで「ベルリンにやって来てよかった フィルハーモニーに酔った夜」と書いています。
Berliner Philharmonie/ベルリン・フィルハーモニーは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地のホールの名前です。
演奏会が始まる1時間以上前にいそいそとやってきました。ポツダム広場駅で地下鉄をおり、SONYセンターのあたりまでくると、演奏会に向かう人がぽつぽつと歩いてます。後をついていくと、そのままホールのロビーに入ってしまいました。
さっそく白ワインです。プレッツェルもかじりました。
ボーデン湖畔でのブレゲンツ音楽祭でも、「トスカ」の開演前に白ワインを飲み、プレッツェルをかじったのを思い出しました。

水は自由に飲めます。こちらでは水は有料なので、珍しいです。カップは三角錐でテーブルに置くことはできません。なんらかの意図があるのでしょう。

ドレスアップした人たちが、思い思いに開演を待ちます。

正面入口には、チケットの確認ゲートもありましたが、わたしがいるのはその内側。最後までチケットを見せることはありませんでした。

このホールは1963年に竣工しました。五角形のヴィンヤード型で2,440席あります。

わたしの席からの眺めです。指揮のマリス・ヤンソンスの動きがよく見えました。こんなに楽しく、すばらしい演奏会はありませんでした。

パイプオルガンは、右側にあります。

休憩時間には、庭に出てくつろいでいる人もいます。このあたりは、外部との境はありません。ということは、ホールにいくらでも紛れ込んでくることもできるはずです。

ドイツやその他のヨーロッパ各国には、列車に改札口がありません。列車はすぐに検札にきますが、トラムや地下鉄はたまに抜き打ちで私服係員が検札に回ってくるくらいです。
チケットをもっているかどうかは、双方の信頼関係の上に成り立っているということなのでしょうか。

感動の演奏会が終わって、フィルハーモニーを後にしました。

昼間に訪れたフィルハーモニーです。その右のドームがSONYセンターです。

フィルハーモニーの前は、ヘルベルト・フォン・カラヤン通りです。

ネットで確保したチケットです。
ベルリン・フィルはS席で2枚で250EUR(約25000円)でした。数年前に大阪・シンフォニーホールで聞いたベルリン・フィルは、さして良い席ではありませんでしたが、それでも1人でそれくらい支払ったはずです。
真ん中は、ライプツィヒ-ベルリン間のDB(ドイツ国鉄)の乗車券です。ベルリンの市内交通が到着日の1日乗り放題というサービスをつけています。
ホテルももちろん、ネットで予約しました。
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ライプツィヒ 幻に終わった「PLAY BACH」

【6/9】
bachfest/バッハ音楽祭は期間中、聖トーマス教会やニコライ教会、ゲバントハウスなどいろんな会場で、いろんな演奏会が開かれます。
そのプログラムに「Jacques Loussier Trio」の文字を見つけたときは、え、ホント!!と、一瞬、目を疑いました。
1960-70年代に「PLAY BACH」のタイトルでまさに一世を風靡したのがジャック・ルーシェ・トリオでした。それが出てくるのか!!
半ば信じ、半ば疑いながら午後9時開始のマルクト広場オープンステージに行きました。
確かにピアノ・トリオが演奏しています。でも、ジャック・ルーシェ・トリオでないことは明らかです。????

演奏は進みますが、左の画面に大写しになっている流ちょうにピアノを弾いているのが誰なのかといったインフォメーションは一切ありません。演奏の合間にピアニストはマイクを握り、ドイツ語でなにやら話します。その言葉の端に「ジャック・ルーシェ」という音も混じったようですが、当然のこととして理解できませんでした。

期待したホンモノとは違いましたが、結構楽しいバッハに引き込まれました。
マルクト広場に面した旧市庁舎の時計は午後10時を指そうとしています。でも、まだ空はこの青さです。

ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団は、クラシックのLPを聞きはじめたころからの馴染みです。その本拠地のゲバントハウス(織物会館)の大ホールです。ここに入ってみたかったので、8時から始まる「Bach und Jazz」という演奏会のチケットを買っていました。
でも、この演奏があまりにも紋切り型で、最初の休憩時間でさよならしました。

東ドイツ時代に建てられたホールです。もう一度、ゲバントハウス響の演奏をゆっくりと聞きたい思いを残して、そそくさとマルクト広場に向かいました。

bachfest2012のプログラムです。

Jacques Loussier Trio の文字は確かにあります。

ライプツィヒの町はバッハだけではありません。サッカーのユーロ選手権が開かれていたので、町のカフェは遅くまでテレビ応援のファンでにぎわってました。

PLAY BACH のLPを見つけました。
ジャック・ルーシェ・トリオの演奏で、初めて「イタリア協奏曲」を聴き、オーケストラと競演した「ブランデンブルク協奏曲第5番」を知りました。わたしのバッハの原点です。
今度の休みには、このLPに針を降ろしましょう。

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ライプツィヒ 中央駅からドイツ版新幹線「ICE」に乗る

 【6/9】
 ライプツィヒ滞在の1日、ワイマールに小旅行しました。
 Leipzig Hauptbahnhof/ライプツィヒ中央駅です。乗車するドレスデン発フランクフルト行きのICE1652がホームに入ってきました。
 ICE=Inter City Express は、ドイツ版新幹線といったところでしょうか。時速400キロ超の記録をもっています。軌道幅が標準軌(日本の新幹線と同じ)ですが、在来線も同じ幅なので、都市近郊では在来線のレールを走り、在来線の駅ホームに停車します。市外に出ると、区間により専用の高速新線を走ります。

 ヨーロッパで最大級のターミナル(終端駅)です。大きなドームに覆われています。

 ICEの先頭車両です。中央に運転席があります。

 日本のように指定席、自由席という区別はありません。
 座席の上に指定が入っている区間が表示されています。古い車両なら手書きのカードが差し込まれていますが、ICEは電光式です。この席はEisenach(アイゼナッハ=バッハの生誕地)-Fulda間が指定されています。それ以外の区間は自由に座れます。
 「携帯禁止、シーッ!!」という表示もあります。これは「quietシート」です。
 こちらの車内では、結構、携帯で話している人が多いです。そのため、こんな車両があるのでしょう。

 列車は目的地のワイマールを通り越して、エアフルトに停車しました。ここから逆向きのICE1745でワイマールに戻りました。

 この日は1等を奮発したので、ゆったりとした座席です。
 こちらの列車は、終端駅で運転方向が頻繁に変わるので、シートを方向転換させるというような発想はないようです。
 帰国した関西空港駅で、到着したJR特急「はるか」がかなり手の込んだ動きをしてシートの方向を自動転換させたときには、外国人観光客が驚いた表情を見せていました。

 ライプツィヒに着いた6日に目にした光景です。
 まるでICE同士が「チュー」しているようです。

 ホームの端には鉄道模型があって、ICEが走ってました。

 プラハ-ドレスデン-ライプツィヒ-ベルリンと、計画した移動はネットでチケットを購入していました。
 ワイマール往復はだけは、現地で購入しました。
 ライプツィヒ中央駅の発券窓口です。まず赤い予約機のボタンを押します。すると、写真の下のように番号をプリントした紙が出てきます。

 呼び出された番号の窓口で購入します。
 かつて、イタリア・ミラノでものすごく待たされた経験があったので覚悟してましたが、思いのほか早く購入することができました。

 ライプツィヒ-ワイマール間の往復チケットです。行きはICE、帰りはICの料金を含んで1等、2人で166EURでした。これは「正価」です。いろいろと割引制度があるので、事前にネット予約すればもう少し安くなったはずです。

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ドレスデン 黄色いトラムがザクセン王国の都に映える

 【6/6】
 エルベ川沿いの旧市街の中心にある、バロック様式の美しい大聖堂。
 黄色いトラムが走り抜ける。
 ゼンパー・オーパー(ザクセン州立歌劇場)から撮影しました。

 バックは王宮の一部です。

 エルベ川を渡るトラムです。
 ホテルの窓から撮影しました。

 ドレスデン中央駅です。再開発が進んで、駅前広場はきれいに整備されています。

 Bombardier/ボンバルディア製の車両です。
 The Flexity Classic XXL (classification NGT D12DD)というのが正式型式です。
 5連接で長さが45メートルもあります。

 プジョーみたいなロゴがついてます。あ、プジョーはライオンですが、こちらは馬でしょうか。

 広い道路の専用軌道に入ると、一気に速度を上げます。

 社内には液晶ディスプレーなんかもついてます。
 パイプに付いているオレンジ色の箱は、乗車券の検印機です。

 エルベ川対岸の新市街にあるアルベルト広場です。複雑にレールが走ってます。

 ドレスデンカードを買いました。これがあればトラムは乗り放題。絵画館もフリーパスでした。

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プラハ本駅と「food issimo!」のボロネーゼ

 【6/5】
 Praha hl.n./プラハ本駅は2度、利用しました。
 旅の4日目は、ここからドレスデンに向かいました。その前に昼飯です。スーツケースをもっているので、できるだけ簡単にと、駅構内のレストラン「food issimo!」にはいり、一番簡単なパスタを頼みました。「Bolognese(ボロネーゼ)」が読めました。
 飲みのもがのったトレーをもって席で待っていると、「できたよ」の声(たぶん)。
 できあいのミートソースとパスタを炒めただけで、ちょっと団子状態になっているところもありましたが、口になじんだ味であることがなによりでした。

 もう一つはチーズ・バーガーです。

 もちろん、飲み物は缶ビールのBudweisorです。

 駅の地下部分は近代的に改装されています。

 ホームには通勤用の2階建て電車が止まっています。

 地下から外に出ると、こんな光景です。

 地上には、きれいなドームがあります。

 1918年の建設ということでしょうか。壁にはオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフの肖像も掲げられていました。

 地上部分にそびえるアールヌーボー風の立派な駅舎です。

 プラハ本駅

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Praha hl.n. → Český Krumlov ローカル列車の旅

 【6/3】
Praha hl.n. 9:16
Train R 637
České Budějovice 11:56 12:07
Train Os 8117
Český Krumlov 12:56
Overall time 3 hours 40 min., distance 200 km, price 261 Kč

 Praha hl.n./プラハ本駅を午前9時16分発の列車に乗ります。ちょっと早めに着いてしまいました。駅の探検なんかをして過ごしました。
ハンブルク・アルトナ行きのECがホームに止まっています。2年前の旅を思い出す、ちょっと懐かしい地名です。

 「ČD」がチェコ国鉄の略称で、シンボルからはブルーです。

 プラハを発車してしばらく。どこかの駅に停車中です。検札にもやってきた女性車掌が、ホームに立ってます。客はあまり多くありません。

 なんとも懐かし風情の地方駅です。

 ローカル線列車が止まっています。

 České Budějovice/チェスキー・ブディェヨヴィツェに到着しました。南ボヘミア地方の中心都市です。
 チェコ語は、日本人の語感からはどうもうまく発音できません。で、覚えられません。

 駅の構内を歩いてみました。売店もありますが、売っているのはタマネギだったりニンニクだったり。

 トレイに行った奥さんはびっくりして戻ってきました。
 トイレに入ると、おじいちゃんにチップを請求されたそうです。それは想定内です。おじいちゃんが指さす紙の上にチップを置くと、「そこちゃう!」いった感じで怒られたそうです。その紙をトイレに持って行けということだったようです。その二つ折りの小さな紙切れが実はトイレットペーパーだったわけです。個室には当然、使い放題のトイレットペーパーなんてなかったのです。

 チェスキー・クルムロフ行きのかわいい列車に乗り換えます。

 トロッコ列車くらいの車両です。それでも5両編成で、ガタンゴトンとスロー・スピードで走ります。

 プラハから3時間40分。やっとチェスキー・クルムロフに着きました。運悪く雨も降ってきました。
 駅舎を出ようとしましたが、改札口がないから出口がわかりません。駅舎外れのオープンカフェのようなところを通り抜けようとしたら、酔っぱらったおっさんが出てきて「こら、ココ通るな」みたいな大きな声。すごすごと戻ると、握手を求めてきてなんのことやら。
 

 駅舎を出ても何もありません。タクシーなんていません。バス停はあるのですが、次のバスはいつやってくるのか不明です。どうしたものかと困った表情のいろんな国の旅行客10人ほどが、どうせ言葉は通じないだろうと黙ったままバス停の小さな屋根の下で身を寄せます。自分独りではないのだから、何とかなるだろうと。
 やがてバスはやってきて、10分ほどで無事、チェスキー・クルムロフ城がある中心地へ着きました。

 上はネットで予約して、画面をプリントアウトしたのが、そのままチケットです。検札印がはいってます。
 下はチェスキー・クルムロフ駅から町の中心部まで乗ったバスのチケットです。1人で8コルナでした。 
 チェスキー・クルムロフを訪ねるは、大部分がツアー客のようです。朝、プラハを発ち、ここを観光して、その日のうちにウィーンまで行ってしまうか、その逆コースのようです。
 個人客も、プラハからの直通高速バス(帰りはわたしも利用)を使うのが一般的なようです。
 それでも、わたしはあえてこれに乗ってみたかったのです。ちなみに料金は261コルナと1000円ちょっとです。ものすごく乗りがいがある列車でした。

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プラハのトラムは石畳を走る

 【6/2.3.4】
 プラハ市内には、トラムが縦横に走っています。宿泊したマラー・ストラナのホテルの前の石畳の道も、ガタゴトと走ってました。
 ホテルを出て30メートルほど歩くと、この不思議な光景に出会います。なんとトラムが建物の中を通り抜けているのです。
 真っ赤なトラムは、「タトラカー」と呼ばれるチェコのタトラ社製で、共産圏のあちこちに輸出されて走っているそうです。

 ガントレット(単複線)かとよく見ると、完全に単線になっているようです。でもポイントがついている様子もうかがえません。もう少し確認するのでした。
 こちらはポルシェがデザインした低床型の新型車両です。

 建物部分を通り過ぎたトラムです。

 大きなパンタグラフがかわいいです。

 建物の反対側です。

 こちらはホテルから反対向きに少し歩いたところです。バックにプラハ城がかすみます。

 ガタゴトと音がすると、そのたびにカメラを構えてしまいました。

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トラムは素敵 おみやげはグラーツのシュトラーセン・バーン

 トラムは素敵です。プラハ、ドレスデン、ライプツィヒ、ベルリンと、どの町にもトラム(シュトラーセン・バーン)が走ってました。次から次へとやってくる電車に乗って町を一周すると、その町の雰囲気がわかります。

 ライプツィヒの聖トーマス教会のすぐ横に「HERRMANN MODELBAHNEN」はありました。のぞいてみると、かわいらしい旧式トラムが並んでいます。ヨーロッパでは主流のHOゲージです。ちょっと大きいので聞きました。「Do yuo have N-gage?」。もちろん、Nゲージもありましたが、そちらは現代の連接型トラムで、しかも聞いたことがない町のものでした。
 最初の日は、それだけでした。でも聖トーマス教会には何回も足を運びました。「やっぱり欲しい」と、次の日の買ったグラーツの旧式トラムです。
 グラーツはオーストリア第2の都市で、一昨年に独りで訪ねています。もちろん、トラムにも乗りました。古い町並みに、トラムがよくマッチしました。

 ちょっとプラモデルのようですが、旅の思い出が詰まっているので許せます。

Leopold HALLING Ges.m.b.H. というオーストリアのメーカー製です。

 40EURでした。

 HERRMANN MODELBAHNEN
 Burgstrasse 4
 04109 Leipzig

 赤い塗装のザルツブルクのトラムとどちらにするか悩みました。

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