宝塚・ベガホールで「ベガメサイア」を聴く

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 宝塚市の宝塚ベガホールでヘンデルのメサイアを聴きました。日本では「第九」とともに年末恒例の、有名なハレルヤ・コーラスがある曲です。全曲で3時間近くあります。
 今年はヘンデル没後250年。ベガホールが誕生した年から始まった「ベガメサイア」は30回ということです。
 指揮は畑儀文、伴奏はテレマン室内管弦楽団、合唱は「ベガメサイアを唱う会」というアマチュア合唱団です。独唱は、カウンターテナーの青木洋也だけが朗々と飛び抜けていて、圧倒的迫力と音楽性にあふれていました。

 写真は、ベガホール前にあったヨハン・シュトラウス像です。ウィーン市から贈られたレプリカですが、銀色に輝いていました。

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 こちらはウィーンの市民公園の有名なシュトラウス像です(2004/08/18撮影)。金色に輝いています。
 調べたら宝塚市とウィーン第9区が国際姉妹都市でした。ウィーンも23区に分かれていて、9区はフォルクスオパー、ヴォティーフ教会やウィーン大学がある北西部です。

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びわ湖ホールでア・カペラを聴く

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 大津・びわ湖ホールで、ドイツ・ザクセン州からやってきた声楽アンサンブルを聴きました。バッハからメンデルスゾーンまで。ホールにしみ込むように響く、すばらしい声でした。
 開演前に、ザクセン州に関するレクチャーがあり、ライプツィヒ、ドレスデンの都市の成り立ちや芸術とのつながりなどが、わかりやすく説明されました。次は行ってみたいところです。

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 開演まで時間があっので、びわ湖が目の前に広がるロビーでお茶にしました。

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旅のフィナーレ、ルツェルン音楽祭

【8月28日=ルツェルン】

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 旅の最後はルツェルン音楽祭でした。今回の旅のきっかけでもありました。このコンサートを中心に、スケジュールを決めました。
 これまでの旅の経験から、到着直後は時差ボケで夜は早くから眠たくなることがわかってました。ウィーン・フォルクスオパーなんて、熟睡に近い状態でした。
 最後にしたのはよかったのですが、それまでにベルニナ急行から始まってソーリオ、マッターホルンと感激の連続の毎日を送ってました。ここまでくると、ややお疲れモードでした。
 開演前のホールです。ルツェルン駅のすぐ横にあるKunstmuseum Luzern/ルツェルン美術館の中にあります。想像していたよりはこぢんまりとしていました。

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 プログラム
 シベリウス カレリア組曲op.11
 ラベル ピアノ協奏曲
 プロコフィエフ オペラ「3つのオレンジへの恋」から
 エルガー エニグマ変奏曲

 演奏はシャルル・デュトワ指揮 ロイヤル・フィルハーモニー、 ピアノはマルタ・アルゲリッヒでした。

 写真は、エルガーが終わり拍手しいているところです。

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 開演前のロビーからの光景です。向こうにホーフ教会の尖塔がきれいです。

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 終演後のKKLです。ホテルまでは歩いて5分ほどでした。

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 左は記念の絵はがき。右はプログラムと、プログラムが変わったことを知らせるリーフレットです。

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マルタ・アルゲリッヒに魅せられる

【LIVE】

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 旅の最終地は、ルツェルンでした。もちろん、お目当てはルツェルン音楽祭でした。選んだコンサートは、アバードの指揮ではなく、マルタ・アルゲリッヒのピアノ、シャルル・デュトワ指揮、ロイヤルフィルハーモニーです。
 2年前にも訪れる計画を立てながら、ネットではチケットが入手できずに終わった音楽祭です。今回は業者に頼みましたが、2階バルコン席しか確保できませんでした。それでも、旅の締めくくりは、すばらしい夜となりました。

 ネクタイ姿で早めに会場に行きました。ルツェルン駅の横にある近代的なホールです。想像していたよりこぶりでした。
 プログラムを購入すると、一枚のリーフレットがはさみ込まれています。演奏曲の変更です。予定されていたプロコフィエフのピアノ協奏曲1番がなくなってます。「アルゲリッヒ休演か!」と一瞬青くなりました。よくわからないドイツ語をなぞると、ラベルは演奏するらしいことでひと安心。舞台に登場してきたのは、白髪交じりの長髪に太い眉、真っ赤な唇のアルゲリッヒその人でした。

 ラベルのピアノ協奏曲は、無駄のない「巨匠」の風格の演奏でした。もっとバリバリ弾くのかと思いましたが、ちょっと予想外でした。席が後部だったせいもあるのでしょうか。アンコールで、ショパンも聴かせてくれました。ロイヤルフィルは、まろやかに熟成された、とけ込むようなハーモニーを響かせました。

 8泊10日の旅はあっという間に終わり、チューリッヒからアムステルダムを経由して、無事、水無瀬の自宅に戻りました。これから、ゆっくりと旅の思い出を書き連ねようと思います。 

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「ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団の奏者を迎えて」

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 アムステルダム・ロイヤルコンセルトヘボウといえば、今やベルリンやウィーンに勝るとも劣らない人気オーケストラです。その団員(といっても3人)による弦楽合奏の”ディナーショー”です。京都御所わきのザ・パレスサイドホテルが会場でした。

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 弓が天上にぶつかるかというくらいのデッドな部屋で、外は雨。でも最悪のコンディションを吹き飛ばす、圧倒的な勢いのすばらしい音色が響き渡りました。

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 食事も、簡単ですがコースでした。飲み物も付いてます。

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 客の飛び入り出演(?)もまじえて、モーツァルトの五重奏曲です。

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 すっかり盛り上がった熱気に、冷たいデザートがおいしいです。

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 最後は30人ほどの大合奏となりました。モーツァルトの「ディベルティメントD dur」です。サイトウキネン・オーケストラの”絆”にもなっている美しい曲です。
 楽しい演奏会が終わったときは、午後10時をとっくにすぎてました。まだ弾きたそうでした。

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復活祭に「マタイ受難曲」を聴く

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 きょうはキリスト教国では復活祭です。十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目によみがえったことを記念する日だそうです。
 その日にJ.S.Bachの「マタイ受難曲」を聴きました。
 鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏です。会場は、阪急・西宮北口にできた兵庫県立芸術文化センター大ホールでした。

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 さすがに日本有数のバッハ演奏団体です。
 「バルバラ!!」。刑を許すのはどちらかという問いに、民衆が答えます。その迫力。そしてコラールの柔らかな響き。4声のダブルコーラスで、各パートはたったの3人。合計24人が、迫ってきました。
 プラハで聞いた「ヨハネ受難曲」もこんなだったかなと思い出しました。
 アルトでは青木洋也さんが歌ってました。先日、BBQの演奏会でそのカウンターテナーに感心したばかりです。

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 天井桟敷(5階)まであります。

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 西宮北口のあたりはすっかり変わっていました。
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Bless B Quintet を東梅田教会で聴く

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 「Bless B Quintet」というカウンターテナーを中心にした5声のハーモニーを聴きました。English Madrigal(イギリスの古い歌)がアカペラで続きます。
 「カウンターテナーが入った時にのみ味わうことができる芳醇で艶のあるハーモニーを心ゆくまでご堪能ください」(CDのライナーノートより)
 このことば通り、天に昇る響きの先頭に立ってさわやかなカウンターテナーが舞い上がっていく歌声でした。

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 CDまで買ってしまいました。

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 おまけにサインです。
 手前がカウンターテナーの青木洋也さんです。先日、聴いたJ.S.Bachの「ヨハネ受難曲」でもアルトを歌っていて、そのすばらしい歌声を知りました。
 

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 会場の日本基督教団東梅田教会です。広くて立派な礼拝室です。小さいですがパイプオルガンもありました。天井が高くて、カマボコ状になっているので、きれいに響きます。

「音楽館楠堂」でピアノライブを聴く

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 日本海を見下ろす岬に、有機栽培野菜を食べさせてくれるレストランがあります。「満席」でしたが、そこで1枚のチラシ(一番下の写真)に目がとまりました。「音楽館楠堂(くすのきどう)」です。帰り道に訪ねてみました。
 福知山市郊外の集落にある古い民家です。貸しスタジオのようなところを想像してましたが、ちょっと違いました。しかし、ドイツの「グロトリアン」製というピアノの存在が気になって、玄関にかかった板を「コン!」とたたきました。

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 ご主人の美市川善久(みいちかわ・よしひさ)さんは、ちょっと驚かれた様子でしたが、快く招き入れてくれました。
 グロトリアンは、高音がパーンと飛び出してくる明るい響きが特徴的な素敵な音色でした。ジャズにはぴったりです。われわれだけのためのライブ演奏を楽しませていただきました。

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 コーヒーまでご馳走になって、音楽の話が弾みました。
 舞鶴在住のジャッズ演奏仲間が、女房の小・中学校時代の同級生だということがわかりました。美市川さんは、楠正成本家26代の当主のため「楠堂」と名づけられたことや、我が家のすぐ近くには楠公父子が分かれた「桜井の駅」があることなど話はつきませんでした。
 人との出会いの楽しさを実感したひと時でした。、

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 美市川善久・単独ピアノライブは、1月18日と2月22日に、「音楽館楠堂」(福知山市立原120)で開かれます。

「風流打楽 祭衆」に圧倒される

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 「風流打楽」との冠がついてますが、どこが風流なのか。エネルギー爆発でした。和太鼓の響きが、腹の底に響き渡りました。
 「祭衆」は、男性3人、女性1人と笛の女性1人の構成です。和太鼓の連打だけで、盛り上げていきます。ジャズのインプロビゼーション(即興演奏)と同じでソロパートもあって、グーッと引き込まれます。体育会系のノリの音楽です。
 圧倒的ボリュームの響きに身をおき、、何も考えずに時間がたったひと夜でした。
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名古屋・大須で出会った自作チェンバロのすばらしい響き

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 名古屋・大須観音のあたりを散歩しました(7日)。夏にやってきた1年前と同じ元気な原色の町です。「コメ兵」ものぞきました。ちょっと疲れて歩いていると「OAK SHOP」の看板。OAK(楢)の落ち着いた家具にひかれて店内にはいりました。
 そこにあったのは、なんとチェンバロでした。

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 許しを得て、女房が鍵盤に向かいました。譜面台に開いていたバッハの「インベンション」です。よく響きます。柔らかい、そうチェンバロのひっかく刺激的な音がしないまろやかな音があたりを包みました。
 「天板が最初の共鳴板、底板が2番目の共鳴板、床が3番目の共鳴板になっているんです。それを考えてここに置いているんです」
 ものすごく納得させられる説明でした。
 右上の梁に架かっているのは、ペザントチェアーの木型です。わたしはこれに引きつけられて、店に入ったのです。何年か前に、岐阜・清見村のオークビレッジで簡単なペザントチェアを作ったことがあります。

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 チェンバロの内部を見せてもらいました。初めてです。ピアノは弦をハンマーで叩きます。チェンバロはギターなんかと同じように「ひっかく」ということがよくわかりました。赤い部分の中間が、そのひっかく部分(専門用語は知りません)です。
 

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 右におられるのが、このチェンバロの作者で、この家具店の社長さんです。家具屋さんですから、木のことはよくご存じでしょうが、木工や、さらに楽器はまったくの独学、趣味で作られたというから、ただただ脱帽です。

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