初夏を味わう日本料理

初夏の味1

 6月の料理教室・野菜料理の会は「初夏を味わう日本料理」でした。

初夏の味2

 「米なすの変わり田楽」です。米なすをくりぬき、まず外側だけをオーブンで焼きます。詰め物は、くり抜いたなすとシメジ、さやいんげん、鶏もも肉を田楽みそとともに炒めたものです。

初夏の味3

 「きぬた巻き」は、うりをかつらむきして、大葉、長いも、おくら、かに肉を巻いてます。合わせ酢で味付けしてます。

初夏の味4

 「ししとうのゆかり炒め」です。ししとうをごま油で炒め、みりんとしょうゆで味付けし、ゆかりを加えています。簡単ですが、かなり気に入りました。これは家でも作るでしょう。

初夏の味5

 「冷やし茶碗蒸し じゅんさいあんかけ」です。具のはいっていない茶碗蒸しに、じゅんさいを浮かした出汁をかけてます。どちらも冷やしています。生わさびがアクセントになって、涼しい汁になってます。

初夏の味6

 「枝豆と新しょうがののごはん」です。こんぶと酒をいれて炊いたごはんに、新しょうがと枝豆を混ぜているだけです。
 これで日本料理の一汁三菜ができあがりました。

千日前いづもやのまむし

いづもや2

 柳吉はうまい物に掛けると眼がなくて、「うまいもん屋」へしばしば蝶子を連れて行った。彼にいわせると、北にはうまいもんを食わせる店がなく、うまいもんは何といっても南に限るそうで、それも一流の店は駄目や、汚いことを言うようだが銭を捨てるだけの話、本真にうまいもん食いたかったら、「一ぺん俺の後へ随いて……」行くと、無論一流の店へははいらず、よくて高津の湯豆腐屋、下は夜店のドテ焼、粕饅頭から、戎橋筋そごう横「しる市」のどじょう汁と皮鯨汁、道頓堀相合橋東詰「出雲屋」のまむし、日本橋「たこ梅」のたこ、法善寺境内「正弁丹吾亭」の関東煮、千日前常盤座横「寿司捨」の鉄火巻と鯛の皮の酢味噌、その向い「だるまや」のかやく飯と粕じるなどで、いずれも銭のかからぬいわば下手もの料理ばかりであった。
 新世界に二軒、千日前に一軒、道頓堀に中座の向いと、相合橋東詰にそれぞれ一軒ずつある都合五軒の出雲屋の中でまむしのうまいのは相合橋東詰の奴や、ご飯にたっぷりしみこませただしの味が「なんしょ、酒しょが良う利いとおる」のをフーフー口とがらせて食べ、仲良く腹がふくれてから…

いづもや1

 織田作之助の「夫婦善哉」にも登場する「まむし」のいづもやです。「うまいのは相合橋東詰の奴」という店はなく、「千日前の一軒」です。
 腹開きしたウナギの蒲焼きが、ご飯に「まむし」てあります。
 当たり前の町の食堂の風情です。まむしは蒲焼きが2切れは「並」(750円)、3切れだと「上」(1050円)、4切れだと「特」(1400円)。「ご飯の量は一緒やし」と。
 で「上」と肝吸いを頼むと、「はい、1250円」とその場で支払い。待つ間もなく、蒲焼きがご飯に隠れたまむしが登場しました。まあ、「夫婦善哉」のイメージがありすぎたのか、お味の方はそこそこ。ウナギは、ご飯の水分を吸ったためか、ちょっとデレーッとしてました。

いづもや3

いづもや4

 千日前いづもやは、千日前と南海通の角にあります。

大阪・千日前 天丼の店の天丼

天丼の店1

 「天丼の店」が屋号です。あるのは天丼(550円)だけ。あとは赤だし(50円)をつけるかどうかの選択肢しかない、このシンプルなこと。さっくり揚がった海老天2匹とノリが、あたたかなご飯にのっているだけの天丼も、きわめてシンプルだ。
 カウンター5席だけの小さな店だが、いつもいっぱいになっている。

天丼の店2

 「五百五十円」の文字は、何度か書き換えられた形跡が残っている、初めて食べたときは、いくらだったのか。もちろん、忘れてしまった。

天丼の店3

ニューライトのBセットランチ

ニューライト1

 Bセットランチです。煮込みハンバーグです。ちょっと小ぶりですが、ソースもおいしいです。フライは鮭でした。こちらも厚くはありませんが、パリッと揚げたてです。

ニューライト2

 ラーメンです。というか、なつかしい中華ソバといった味です。さっぱりとした汁も素敵です。

ニューライト3

 上の2皿とご飯をつけてセットのランチ(800円)です。このボリュームはたまりません。もちろん味も。
 後から入ってきた学生が頼んだカレーはなんと450円です。Aランチも450円。トンカツ+ラーメンのAランチは680円です。今どき、この価格は注目です。
 名物は「セイロンライス」(これも450円)らしいです。でも、頼んでいる人はなく、どんなものか不明でした。

ニューライト4

 四つ橋線のなんばからアメリカ村にはいったところにあります。お世辞にもきれいとはいえません。いや、ちょっとびっくりするくらいの外観です。内部もその印象を裏切りませんが、味と価格がすべてを補ってくれます。

京都・岡崎 六盛の手をけ弁当

六盛1

 京都・岡崎の六盛(ろくせい)です。「手をけ弁当」は登録商標だそうです。その手をけ弁当(3150円)です。京都の料理らしく、ちまちまといろいろ入ってます。
 
 鰆の塩焼き、海老、玉子豆腐、蓮根、紅葉麩、椎茸、筍、小芋、蕨、莢隠元、南瓜、蒲鉾、雲丹のクラゲ和え、麩饅頭、葡萄、こんなものでしょうか。いや、魚の卵をいれたような練り製品もありました。

六盛2

 季節のご飯がついてきます。きょうは生姜ご飯でした。
 赤だしには湯葉が浮いてます。

六盛3

 胡麻豆腐が付きだしでした。

六盛4

 

六盛5

 六盛 京都市左京区岡崎西天王町71 
 女房の母校、「堀音」(今はなき京都市立堀川高校音楽科)の前にあります。

鯖街道・栃生 まる姫の鯖寿司

鯖寿司1

 鯖街道の2回目を歩きました。保坂から朽木の宿を越え、安曇川沿いに坊村まで。途中で雨が降りだし、早々の退散となりました。
 昼食は今回も鯖寿司です。「まる姫」という店です。生の鯖寿司と焼き鯖寿司がセットになっています。鯖の身の分厚いこと。身とご飯との間に紅生姜がはさまり、胡麻が散らしてあるのは、初めての体験です。
 鯖は脂もうまく回っています。いかにも手作りといった雰囲気ですが、おいしいです。

鯖寿司2

 鯖寿司とうどんがせっとになってます(980円)。うどんにのっている揚げの厚さにびっくりしました。厚揚げというほどではありませんが、食感はそれに近いほどです。

鯖寿司3

 うれしいことに生ビールがありました。結構、結構…。

鯖寿司4

 ここの鯖寿司は、他と比べて安めです。

鯖寿司5

 朽木村(現在は高島市)栃生(とちゅう)の国道沿いに、何軒かの鯖寿司屋が並んでました。
 京は遠ても十八里 その2はHP版をこらんください。

「サンマルコ」の夏野菜カレー

サンマルコ1

 弁当でラクをしてましたが、久しぶりの外食です。でも、外は雨。OCATからなんばWALKへと歩きました。
 「カレーが食べたくなりました。インディアンカレーでもサンマルコでもいいんですが…」と、「アシヤナ」のページに書きました。そのサンマルコです。
 「夏野菜カレー」(720円)に引かれてました。
 トマト、ナスビ、じゃがいも、インゲン、ズッキーニ、パプリカ(赤、黄)がトッピングされています。宣伝ほどには野菜の量はありませんが、トマトの酸味が、カレーの辛さと絡んでなかなかいい味をだしてました。

サンマルコ2

サンマルコ3

サンマルコ4

 とんかつのKYKがチェーン展開するカレーショップです。大阪駅の店(2店ある)はよくお世話になりましたが、なんばWALK店には初めてはいりました。

日本綿業倶楽部の会員食堂でランチ

綿業会館1

 大阪・備後町にある日本綿業倶楽部(綿業会館)です。重要文化財の建物です。外観はたいしたことはありませんが、内部はぜいを尽くしています。ここの会員食堂でランチをいただきました。

綿業会館2

 最初はニンジンのポタージュスープです。

綿業会館3

 メーンの「桜鯛のムニエル バジル風味のトマトソース」です。それほど凝った味付けではありませんが、ソースがおいしく、パンにつけてきれいにいただきました。

綿業会館4

 グリーンサラダは平凡です。

綿業会館5

 プリンは濃厚な味でした。ペパーミントが口直しに素敵です。

綿業会館7

 会員食堂の上部です。ミューラル・デコレーションというアメリカ風の装飾天井、透かし彫りのガラス窓。壁は、食器などの音を吸音するよう、なんとコルク材でできています。
 なんとも豪勢な雰囲気でのランチでした。

インド料理「アシヤナ」のラニーランチ

アシヤナ1

 カレーが食べたくなりました。インディアンカレーでもサンマルコでもいいんですが、ミナミにはどこにあるんでしょう? そうだ、あそこにインド料理店があったと、初めていった「アシヤナ」です。
 席に座ってびっくり。隣の席に、同じ会社の若い社員がいました。向こうにはいつもお世話になっている女性2人組が。きっとおいしいんでしょう。
 ラニーランチ(950円)です。チキンと野菜のカレー、タンドリーチキン、ナン、ライス、サラダのセットです。カレーは初めてなので警戒して2倍の「中辛」を頼みましたので、それほど辛くはありませんでした。10倍まであります。ナンは、デカいこと、普通の1.5倍くらいあって、食べ応えがあります。

アシヤナ2

 飲み物は、ラッシーやアイスコーヒーなどから選べます。

アシヤナ3

 レジの横には、インドの雑貨を売っているコーナーがあります。

アシヤナ4

 メニューは、いろいろとあります。
 ラニー(ranee)とは、「インドの王妃」ということだそうです。となれば、レディースランチとどう違うんだ、とは問いません。

アシヤナ5

アシヤナ6

 大阪市浪速区元町1-4-22-105

池波正太郎も通った「大黒」のかやく御飯

大黒1

大黒5

 有名なかやく御飯の店です。
 薄味ですが、しっかり出汁のきいたかやく御飯です。これに赤だしだけでも十分です。鰈の煮魚は、頼んでから煮ているようで、ちょっと時間がかかります。焼き魚も同じです。まだかと待たされるかわりに、熱々が食べられます。

大黒2

 メニューです。かやく御飯は大・中・小。みそ汁は赤・しろ・すましの三種で具によってはまぐり・豆腐・玉子と組み合わせます。店の人は「赤玉」といった風に略しています。これに魚で合わせて1360円でした。まあ、ちょっと高いですが、大満足の昼食です。

大黒3

 「昼過ぎになる。自分の出番を終えた辰巳柳太郎と共に昼飯に行くのが、御堂筋の西を少し入ったところにある〔大黒〕である。名物の〔かやく飯〕に、熱々の粕汁か味噌汁。それに焼魚をとって食べるそのうまさは、旅に出ていることだからというのではなく、どこの家庭の日常にも食膳に出されるような変哲もないものが、これほどにうまいのは、やはり大阪の、知る人ぞ知る食べ物屋だからだ」
 池波正太郎の「散歩のとき何か食べたくなって」(新潮文庫)の一節です。
 暖簾の「創業明治35年」の文字が誇らしげですが、こも店も間もなく改装されます。店内に「6月25日から休業、西側の仮店舗で約3カ月間営業します」と張り紙がありました。

大黒4

 「町の食堂」の風情のある店ではありました。
 道頓堀の一筋南を御堂筋から西に入ったところにあります。