京の都の東山三十六峰を巡るウオーキングの2回目は、前回に続いて清水山から清閑寺山へと6峰をたどりました。ところが、プレート・ハンティングの結果は、無残にも6戦6敗に終わりました。
ここだけは確実にあるだろうと思っていた30峰の清閑寺山です。よく目立つ石塔が目印です。ところがありませんでした。
京都一周トレイルのルート上ですので、過去に何度も登っています。左は2015年7月、右は18年1月です。その後の台風か何かで、プレートが縛り付けられていた枝そのものがなくなったようです。
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能勢妙見山 クマガイソウと出会う
クマガイソウ(熊谷草)の花と初めて出会いました。
10日ほど前に山友がアップしてました。ネットを調べるとまだ咲いていることがわかり、良い天気につられて出かけました。
ラン科アツモリソウ属に分類される多年草で、大きな花をつけます。
「和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(たいら の あつもり)にあてたものである。」 これがウィキペディアの説明です。
不思議な格好をしています。ニワトリの卵ほどの大きさです。
ちょっと盛りは過ぎて、すでに枯れ始めているのもあります。それでも保護地の斜面いっぱいに咲いています。
扇型の特徴的な形をした葉です。
アツモリソウは、北海道・礼文島で固有種のレブンアツモリソウを見たことがあります。
無骨な直実に対して、紅顔の美少年・敦盛との対比の妙です。
京都・嵯峨 二尊院の桜と青紅葉
雨も上がったようなので、カメラを肩に散歩に出かけました。
行き先は二尊院。嵯峨・小倉山の麓にあります。遅咲きの「二尊院普賢象桜」が、まだ咲いていると知ったからです。
阪急で嵐山まで270円。そこからスタートすれば、いつもとはちょっと違った「歩く人」を楽しむことができました。
枝垂れ桜が終わる4月半ば過ぎから咲き始める八重咲の桜です。
あちこちで見かけるようなった花手水です。
本堂の庭に、鹿威しの「カーン」という音が響きます。
純白のツツジです。
お地蔵さんの周りにシャガがいっぱいです。
黄色い実は、タチバナ(橘)です。酸っぱいそうです。
紅葉の老木に、セッコク(石斛)が花をつけています。
3色のセッコクもありました。
真っ赤なキリシマツツジがラインを伸ばしている「紅葉の馬場」です。
青紅葉は、日照が足りずにイマイチ鮮やかさに欠けました。
「小倉山のふもと二尊院で、千二百年の静寂と出会う。」
いただいたパンフレットに書かれていました。
本堂には釈迦如来と阿弥陀如来の2尊が祀られています。だから二尊院です。
二尊院
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
075-861-7972
ポンポン山・竃ヶ谷 ヤマブキソウが満開
ポンポン山の北にのびる東尾根と西尾根の間の谷が竃ヶ谷(かまがたに)です。ここは「花の谷」で、シーズンを追っていろんな花が咲き乱れます。そろそろヤマブキソウ(山吹草)が咲いているかと、大原野森林公園森の案内所から歩きました。
咲き始めと同時に満開といった感じでした。斜面が、まさに山吹色に染まっていました。
ニリンソウ(二輪草)も、かわいく咲いています。
イチリンソウ(一輪草)は、大きな花弁をお日様に向けていました。
昼飯は、森の案内所に戻っていただきました。車でやって来る途中の高槻市内のスーパーで買ってきたバラ寿司でした。
丹波・三尾山 イワウチワと出会う
丹波の秀峰と呼ばれ、3つのピークをもつ三尾山に登りました。
お目当てはこちら、イワウチワです。光沢のある丸い葉の形が団扇に似ているからその名はイワウチワです。
薄暗い山の斜面に、純白やほのかに薄紅色の花弁が、華麗に咲いていました。
日本の各地で咲くそうですが、兵庫県では危惧種に指定されています。わたしは初対面でした。
5本の雄しべが踊っています。
急斜面にへばりついてレンズを向けました。
花弁は、花茎から分離してぶら下がっています。やがて落下するのでしょう。
釣り鐘のようです。
三尾山の頂上で山友と記念ポーズです。
小塩山のカタクリの花 2022
カタクリの花、三連荘です。飽きもせずに、きょうは京都西山の小塩山に登りました。
「小塩山のカタクリ」は2013年以来の記録がこのブログに残っています。それを途切れさせるわけにはいきません。
今年もきれいに咲いてました。その中でレンズを向けたのは、白いカタクリでした。白花変種か突然変異個体のようで、色素を失っています。華やかさが影を潜め、なんだかもの憂げにも見えます。
開いたばかりのようです。
同じ個体を昨年も撮影してます。そのときは、もっとイナバウアーしていました。
白い花のつぼみです。これも普通のつぼみと比べると、白っぽいです。
向こうに1輪、白いカタクリが咲いています。
絵本の「ウォーリーを探せ」みたいです。
カタクリの下に、同じ色をしたシハイスミレ(紫背菫)が咲いています。
ミヤマカタバミもいっぱいです。
3つの保護地のうち、炭の谷の下部はミヤマカタバミがすごく増えています。
ネコノメソウの黄色ともコントラストを描きます。
見つめていると、「猫の目」がイメージされてきます。
ハコベでしょうか。
ポンポン山の春 カタクリとタムシバ
わたしにとっての「春の花」は、カタクリでしょう。
今年は、兵庫・氷上の「清住かたくりの里」で紫色の花のジュータンに感嘆したばかりです。
それでも、もっと見たくてポンポン山に登りました。春の陽ざしを浴びて、見事にイナバウアーしてました。
スカートの内側ばかりをのぞき込んでいる気分です。ちょっと反省して頭から見つめました。花弁のこちら側にも色鉛筆でなぞったような文様があります。
まだつぼみが多いです。
左の緑色のひょろりとした茎のようなものは、実生(みしょう)かもしれません。昨年こぼれた種から芽をだ出して伸びてきたばかりです。開花するまでには10年ほどもかかります。
大井戸山ー竜ヶ岳 春の丹波の山
春の丹波の山に登りました。丹波市と多可郡多可町にまたがる竜ヶ岳(816.7m)と大井戸山(794.1m)です。
初めてその名を聞いた山です。カタクリの花にも出会えると聞いて、やってきました。
誘ってくれたいつもの山友と、初めてお会いした「YAMAP友」(そんなのがあるんだ)と6人です。よく晴れ渡った春の日を浴びて、竜ヶ岳の頂上でのんびりとしました。
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京城勝覧を巡る 第十六日 桜満開の石山寺
江戸時代の儒学者、貝原益軒が記した京ガイド本「京城勝覧」に沿って京都近郊を巡ってきた17回のツアーも、きょうで最後となりました。
順序が逆になりましたが、第十六日は「石山にゆく道をしるす」です。「道遠し朝はやく京を出べし」とあります。益軒は三条大橋から粟田口、蹴上、追分、大津、膳所と歩いて石山寺にたどり着きます。
わたしは車で京滋バイパスを走り、水無瀬の自宅から半時間余りで石山寺の門前でした。
参道は、予想外に閑散としています。それなりの人出でしたが、境内は広く、密を気にせずゆっくりと桜を鑑賞することができました。
多宝塔を見上げます。
「良弁杖桜」と名付けらた開山・良弁僧正の杖に根ついて育ったという古花の奈良八重桜です。
本堂からも桜が臨めます。
石(硅灰岩)の山にあるから石山寺ということがよくわかります。
昨日とはうってかわって、暖かな日和となりました。月見亭から見る満開の桜です。
枝垂れ桜もきれいに垂れ下がっています。
ピンクが鮮やかです。
石山寺といえばこの人です。紫式部の像の後ろにも桜です。
本堂の脇には、源氏の間があります。
「堂の東のわきに源氏の間あり。紫式部が源氏をかきし所なりといふ。源氏を書たる硯あり。一石の内に二面ならべめずらし。式部が面影あり。式部が歌二首を書たり。(略)寺僧に乞うてみるべし。」(京城勝覧)
益軒の時代とさして変わっていないのでしょうか。
「京城勝覧」のさし絵です。
これで「京城勝覧」に紹介されている17行程プラス拾遺(番外)をすべて巡ることができました。
「京城勝覧を巡る」はコチラから見ることができます。
西国三十三所詣りの時にもやってきました。
学生時代には、境内に石山寺ユールホステルというのがありました。1泊したこともあります。
きょうは4並びだったんですね。
石山寺
077-537-0013
大津市石山寺1-1-1
椎尾神社の咲き始めたヤマブキと満開のサクラ
椎尾神社のヤマブキが、まさに山吹色の花をつけ始めていました。
サントリー山崎蒸溜所の奥にある椎尾神社です。ヤマブキは、島本町の町の花です。
ヤマブキの花は一重のものは5弁です。ところが、それ以上あるものや、八重咲きするものも混じります。
シャガも花をつけています。
椎尾神社は、天平時代に聖武天皇の勅を受けて草創されたそうです。後鳥羽上皇も水無瀬離宮から足を運んで参詣しました。
あと10日もすると、この辺りが山吹色一色になるでしょう。
水無瀬の自宅から歩いてきました。水無瀬川の岸辺はピンクに染まっています。
ラッパスイセンと咲き競っています。
ハナニラも真白に輝いています。。
椎尾神社から社会福祉施設を通り抜けて、ちょとした山道を宝積寺(宝寺)までやってきました。
裏道を抜けてアサヒビール大山崎山荘美術館です。こちらのヨシノザクラも満開です。