京都人の密かな愉しみ その6 「Bar Forest Down」は名曲喫茶?

 「京都人の密かな愉しみ BLUE」(NHK-BS)で、修業中の若者5人が集う「御所南」にあるという「Bar Forest Down」を訪ねました。
 京都市役所のちょっと北西、御幸町二条を下がったところにあるカフェ「MOLE」がロケ地になっています。昼間に見ると、店の様子がわからないほどうっそうとした木々に覆われていますが、まちがいなくここです。木々の向こうから店のほのかな明かりがこぼれてくるシーンを覚えています。

 店内の様子は、番組とは違っていました。ゆったいりとしたソファーに腰かけてメニューを開けました。「玄米カレー」がメーンで、自家製パンのサンドウィッチ、それに飲み物と並んでいました。
 「キーママタルカレー」(700円)です。柔らかく炊いた玄米に、スパイシーなカレーがのってました。

 やさしくて、安心して食べられるカレーです。

 サラダがついています。ハートランドビールも忘れませんでした。

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関西百名山 「近江富士」で知られる三上山

 近江富士と紫式部も詠んだ三上山に登りました。滋賀・野洲のあたり。JRや新幹線、名神からその美しい姿は拝んできましたが、登るのは初めてでした。
 独立峰とはいえ、標高はたったの432mです。長引く梅雨の中休みの軽い登山のつもりでした。ところが、頂上直下は思いのほかの岩場の急坂が続いて汗だくになりました。北側の尾根から振り返ると、左右均等なスカイラインに、見て良し、登って良しのいい山でした。
 小雨もパラついたので、休みもほどほどに歩いたせいもあって、弁当も開かずに昼過ぎにはJR野洲まで戻りました。飛び込んだ洋食屋の生ビールがサイコーでした。

 表参道から登りました。階段が続く広い道から一転、「割岩」という岩の隙間を通る難所が現れました。ザックを肩からおろして、横になってなんとかすり抜けました。

 妙光寺山に通じる尾根から振り返った三上山です。いつもの山仲間4人で登りました。

 一気に飲み干しました。
 きょうは、愛用のミラーレスカメラ、LUMIX GX7Mk2が故障で修理に出ているため、古いコンデジのCANON PowerShot110で撮影しました。

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関西百名山 梅雨の晴れ間の長老ケ岳

 梅雨の合間に久しぶりに「晴れ」と予報が出ていた1日でした。この日を逃してはと急きょ、いつもの山歩きのメンバーと関西百名山の長老ケ岳(916.9m)に登りました。京都府のほぼ中央にあり、「丹波の長老」と呼ばれてきた名山です。
 頂上のあたりには、イワカガミがジュータンを敷き詰めたように広がり、光沢のある緑色が輝いていました。これは、花が咲く5月にもう一度、やって来なくてはなりません。

 アジサイにも似た白い花があちこちに咲いていました。
 ノリウツギだそうです。空木(ウツギ)の一族でアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。

 カツラの木にスギ、ケヤキ、モミジ、カヤ、カエデ、フジが宿っているので「七色の木」です。天上の木「10選」に選ばれています。

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関西百名山 額井岳、三輪山の2座に登る

 奈良の2座に登りました。大和富士の別名をもつ額井岳(ぬかいだけ、812m)と、山全体がご神体の三輪山(467m)です。
 梅雨の時期とは思えない青空が広がりました。ともに円錐形の山で上りっぱなし、下りっぱなしの山でしたが、歩行距離は合わせて10キロを超えました。実質標高差も730mほどになりました。

 額井岳の麓にはきれいな棚田が広がっていました。はるか彼方には、高見山や三輪山などの関西百名山が連なっていました。

 ほのかなピンクのササユリが、恥じらいながらの開花です。

 三輪山の大神神社には、3連の茅野輪ができていました。わたしも作法に従って8の字を描きながらくぐりました。

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東海自然歩道 宇治・大吉山から三室戸寺へ

 東海自然歩道を歩く5回目でした。前回の石山寺から立木観音や喜撰山などを巡ってくるルートをカットして宇治の辺りを歩きました。
 曹洞宗の名刹、興聖寺はわが家の菩提寺です。実は先週、法事で訪れたばかりでした。わたしは、墓参りの度に見かけるハイキング姿の人たちの行く先を確かめたかったのです。
 標高はわずか131.5メートルですが、三角点もある仏徳山(大吉山)が、きょうのピークでした。メンバー5人で記念撮影しました。

 山道に入ると、東海自然歩道の道標がありました。

 午後の暑い日差しの中を三室戸寺まで歩きました。西国十番札所です。本堂の前には蓮が咲いていました。

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立山・室堂 雪の大谷と残雪の室堂平

 立山の山腹に広がる立山黒部アルペンルートの中継地点、室堂です。このシーズンは、室堂バスターミナル近くの雪で覆われた道が除雪されて、垂直に切り立った「雪の大谷」ができます。
 室堂には、剣岳登山やアルペンルートの通過点として何度も来ていますが、残雪は初めてでした。

 現在の壁の高さは11メートルでした。1か月前のルート開通直後の半分になってますが、そそり立つ壁には圧倒されます。

 チャイニーズやいろんな言葉が飛び交い、日本語は確実に少数派でした。

 防寒は十分にしていきました。しかし、快晴の青空に気温も10度と、ダウンジャケットでは暑いくらいでした。

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京都一周トレイル 大原から鞍馬、貴船へ

 まだ5月だというのに真夏日となった1日、京都一周トレイルの大原から鞍馬寺、貴船神社までをいつもの山仲間と歩きました。
 記念撮影は山頂で撮るのが恒例ですが、きょうは鞍馬寺の本堂でした。

 北山杉の小風に吹かれる気持ちの良い区間もありました。でもこれはわずかでした。 

 静原では、なんじゃもんじゃの白い花が満開でした。

 「鞍馬の火祭」の舞台となる由岐神社です。拝殿をくぐって石段を登りました。鞍馬寺の辺りは、石段の連続で、山道とは違って疲れました。

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東海自然歩道 逢坂の関から音羽山を越えて石山寺

 初夏のような日差しとなった東海自然歩道を歩きました。京都・滋賀の府県境にある逢坂の関からスタート。音羽山に登り、石山寺に下りました。新緑がまぶしく、びわ湖の展望も素晴らしい10kほどの山行でした。

 【2019/05/11 09:33】
 JR山科で京阪に乗り換えて3駅、京阪大谷がスタートでした。

 「天下三関」のひとつ、逢坂の関です。現在も国道1号に面した交通の要衝です。

 国道沿いから右下の階段を上がり、東海自然歩道のために設けられたような国道をまたぐ歩道橋を渡りました。

 初っ端から階段の急坂でした。汗が噴き出しました。

 緑が美しいです。

 【11:26】
 ゆっくりと歩いて音羽山に着きました。三角点の向こうに前回歩いた大比叡が臨めました。

 裏側から見る東山から京都市街、正面が愛宕山です。

 残念ながら頂上はあまり風情がありません。

 三角点の上を送電線の鉄塔が覆っています。

 【12:12】
 音羽山の頂上には、先客がいました。琵琶湖を見下ろすパノラマ台まで歩いて昼飯にしました。

 わたしの昼飯は、定番になった水無瀬の自宅近くの「こめやのぱんや CoCoベーカリー」の牛すじカレーパンとCoCoバーガーでした。

 いつものように湯をわかし、甘いココアをいれました。

 マウンテンバイクの一団が、元気よく登ってきました。

 整備されてから久しい東海自然歩道です。ちょっと荒れて苔むしているのもいいものです。

 麓まで降りてくると、大きなため池がありました。向こうに音羽山がそびえていました。

 音羽山から京都・山科側に下る途中にある牛尾山観音の参道でもありました。

 【14:34】
 石山寺まではあと1キロほどありました。京阪石山寺でゴールとしました。

 YAMAPのデータ表示のスタイルが変わったようです。

東海自然歩道 雪の大比叡から桜の近江神宮へ

 東海自然歩道の比叡山から無動寺谷を志賀の里に下る道を歩きました。
 比叡山のピーク、大比叡(おおびえ=848m)は、予想外の積雪。白銀の世界でした。
 延暦寺を抜けて山道に差し掛かると、踏み跡から先を行った人は2人だけとわかる新雪でした。一昨日からの冷え込みで、山の上は冬に逆戻りしていました。

 明王院からは、びわ湖と大津の町が見渡せました。

 近江神宮は、桜が満開でした。
 冬と春とを一日で味わった貴重な山行でした。

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花ボランティア 小塩山のカタクリ2019 その1

 京都・西山の小塩山に、もうすぐカタクリの花が咲きます。
 毎年のように登り、カタクリの可憐な花を楽しんできました。ことしは、永年の恩返しにと、カタクリ保護にあたっている「西山自然保護ネットワーク」の会員になり、初めての花ボランティアでカタクリ開花に備えた準備作業に参加しました。

 ことしのカタクリも2週間ほどで開花しそうでした。わたしが小塩山で初めてカタクリの花を見たのは、20年ほど前のことです。カタクリは種から7~8年して、やっと開花します。今年見る花は、ひょっとしたら最初の花の「孫」にあたるのかもしれません。寿命は15年ほどだそうですので「子」でしょうかね。

 双葉から、すっくとつぼみが伸びています。

 芽を出したところです。

 集合は洛西ニュータウンでした。わたしは阪急桂から京都市バスに乗りました。そこからメンバーの車に分乗して、一般車は乗り入れ禁止の府道141号小塩山大原野線を走り、小塩山に上がりました。
 カタクリ保護地のひとつ、Nの谷の近くに会の資材小屋がありました。30人ほどのメンバーが集まりました。

 Nの谷、炭の谷、御陵の谷と3か所に保護地があります。
 わたしは炭の谷の担当になりました。

 シカやイノシシの侵入を防ぐために、ネットで覆われた保護地です。

 わたしたちの任務は、炭の谷中央に昨秋の作業で積み上げられていた薪を、上部に運び上げる作業でした。

 ズシリと重い背負子を背負って、荷揚げしました。ちょっと頼りないにわかボッカでした。
 それでも午前、午後を通じて39往復しました。高低差は14mでしたので、それだけで546mの山に登り、降りた計算です。

 こんな荒業は、素人には無理です。

 冬に逆戻りした寒い1日でしたが、体を動かすと温かくなり、腹も減ります。きょうのわたしの昼飯は、自宅近くのローソンで買ってきた助六とみそ汁でした。

 ミヤマカタバミもつぼみを膨らませていました。

 西山自然保護ネットワーク